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【K-1】小澤海斗『7つの習慣』と『鬼滅の刃』からヒントを得る「呼吸と間合いが大事だと思った」

2020/03/04 19:03
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、ジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン(タイ)と対戦する第2代Krushフェザー級王者・小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が4日(水)都内所属ジムにて公開練習を行った。  小澤は空手とアマチュアボクシングをバックボーンに2014年6月のKrushでプロデビュー。11戦目で武尊の相手に抜擢され、乱闘騒ぎを起こすなど武尊に喧嘩を売って注目を浴びた。2016年8月には大岩龍矢を破り、第2代Krushフェザー級王座に就く。武尊には2016年11月の初代フェザー級王座決定トーナメント決勝戦で連敗を喫するもののライバルとして君臨。  しかし、西京春馬に連敗を喫して2戦目ではタイトルを奪われ、ジョージ・バレラ、芦澤竜誠にも敗れるなど大きく後退。覇家斗、鷹大に連勝して再び波に乗るかと思われたが、鷹大戦で左手拳を骨折し、今回が約9カ月ぶりの復帰戦となる。戦績は14勝(7KO)7敗2分。  公開練習ではサウスポースタイルから左ストレート、左ボディ、左ミドル、左ローと左の攻撃を中心にミット打ちを行い、骨折した左拳が大丈夫なことをアピールするかのように快音を響かせた。「コンディションは普通です。拳の状態はもう100%です」と小澤。  拳が完治するまでは「身体を動かさない分、頭の中でイメトレで練習していました。最悪の状況を意識してそればかり毎日やっていましたね。いいイメージの動きもするけれど、最悪の状況をめっちゃイメトレした。頭でイメージしたものを身体にはすぐに出せないじゃないですか。だからそのイメージが身体に出せるように、神経を動かすということをしています」と、イメージトレーニングを積んできた。  また「ランニングをやっていました。それで考え方がポジティブになりましたね。怪我しているとマイナスな思考になるけれど、身体を動かすことによってポジティブ思考になって“まだいける。どうってことない”と思えるようになりました」と、思考が変わった。  加えて「今まで本を読んだことがなかったので、怪我したついでに読書しようと。いろいろな本を読んだ中で『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)が面白かった。私生活にも使えるし、経営者を目指しているので(笑)。読んで私生活も大事だなと思って、格闘技を意識した生活をするように心がけています」と、読書にも取り組んだ。 「あとはマンガも。『鬼滅の刃』を読んでを呼吸と間合いが大事だと思いました。刀を足(蹴り)に変えて仕留めてやろうかなと。パンチも蹴りもどっちも磨いています」と、人気マンガからもヒントを得たという。  試合に出ていない間のK-1のことを聞くと「自分が出ない試合は興味ないので見ないです。自分中心で生きていますから」と、ほとんど見ていなかったとする。  対戦するジャオスアヤイはムエタイの二大殿堂のひとつ、ルンピニースタジアムで活躍する新星。二段式の飛びヒザ蹴りやハイキックといった大技でKOを量産し、2019年11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでK-1初登場。一回戦では必殺の飛びヒザ蹴りを決めて安保璃紅をKOし、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。戦績は64勝(19KO)35敗2分。  その印象を聞くと「ムエタイベースだけどアグレッシブに来るので、ムエタイにはないリズムで圧倒したい。今回はぶっ倒してやろうかと思っている。やっぱKOじゃないですかね。当たる技全てで倒せると思うので、タイミングを見て気が緩んだ瞬間にぶっ倒してやろうかと思う」と、KOする気満々。「フェザー級を掻きまわしますよ。ベルトを獲ります」とフェザー級戦線に殴り込みをかける。  どんな自分を見せたいかとの質問には「完全復活じゃないですか。トーナメントで準優勝した選手を圧倒してぶっ倒せばその証明になる。それを見せてやりたいです」と言い放った。  最後に、小澤は最近ユーチューバーとしての活動もしており、飛鳥未来きずな高校お茶の水キャンパスにて卒業式で講演を行った様子を公開。そのことついては「めっちゃよかった。SNSでありがとうとかウチにも来てくださいとメッセージをもらいました。試合が終わったら行って、高校生のガキンチョらに自分をもって強く生きなさいと伝えようと思います。情報社会に流されるのではなく、自分のやりたいことを本気でやれるように俺でよければ伝えたいと思います。彼らの刺激になるような、やる気を与えたい。やる気がないヤツは何もやらないで3年間が終わっていくじゃないですか。そうなって欲しくないので、何でもいいので好きなものでも何でもやる気を与えてやれればと思います」と、高校生たちにやる気を与えていきたいとの目的を語った。
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