2020年4月16日(木)東京・後楽園ホールで開催されるムエタイイベント『SUK WAN KINGTHONG』の主要対戦カードが発表された。
メインイベントでは梅野源治(PHOENIX)が、ラジャダムナンスタジアム認定ライト級6位&ルンピニー同級3位タパオゲーウ・シンマウィン(タイ)とWMOムエタイ世界ライト級王座決定戦を行う。
WMO(世界ムエタイ機構)は2011年に発足し、タイのスポーツ省と文化省に承認されている団体で、プロとアマチュアの世界タイトルを認定。特に毎年3月12~22日に開催されるアマチュアムエタイ世界選手権大会(プロも出場可能)は50カ国以上が参加する大規模なもの。日本でWMOの世界タイトルマッチが行われるのは今回が初。
タパオゲーウは18歳で戦績は48勝14敗1分。オーソドックススタイルから、どんどん前へ出てパンチと首相撲で積極的に攻める選手。2月17日のラジャダムナンではセミファイナルで勝利を収め、その前には現ルンピニースタジアム認定ライト級王者ニュートラニーからも勝利を収めている。ラジャダムナンとルンピニーのランキングに名を連ねるほか、BBTVで6位、プロムエタイ協会でも7位にランクイン。
梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。12月の『BOM』で約1年ぶりにムエタイルールの試合に臨み、シラー・Y'ZD GYM(タイ)を初回TKOに下して初代BOMライト級王者に就いた。
両者のタイトルマッチはタイでもニュースになっている 梅野にとっては、2018年10月に対戦したギャットペット・ピークマーイレストラン戦以来の現役ランカーとの対戦。見応えのある攻防となりそうだ。
セミファイナルではWPMF世界スーパーミドル級王座決定戦として、WMCインターナショナル・ミドル級王者チョークダムロン・チョートバンセン(タイ)vs松倉信太郎(トライハードジム)が決定。
チョークダムロンは24歳で、戦績は36勝17敗3分。身長は183cmでオーソドックス。対する松倉はK-1甲子園70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場をRISEに移し、RIZINにも参戦。2019年7月にイ・ソンヒョンとRISEミドル級王座を争うも、5R判定負けで王座戴冠を逃した。2月23日のRISEではNKBミドル級王者・西村清吾から勝利を奪っている。
これまでヒジ打ちなし・首相撲なしのルールで戦ってきた松倉が、ムエタイルールでどのような戦いぶりを見せるのか、注目される。
<決定対戦カード>
▼メインイベント WMOムエタイ世界ライト級王座決定戦 3分5Rタパオゲーウ・シンマウィン(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定ライト級6位&ルンピニー同級3位)梅野源治 (PHOENIX/初代BOMライト級王者)
▼セミファイナル WPMF世界スーパーミドル級王座決定戦 3分5Rチョークダムロン・チョートバンセン(タイ/WMCインターナショナル・ミドル級王者)松倉信太郎(トライハードジム/RISEミドル級1位)