MMA
インタビュー

【RIZIN】井上直樹が3週間の怪我、判定に不服のトレント・ガーダムは瀧澤謙太戦をアピール。どうなる、4.19 横浜大会

2020/03/02 15:03
2020年2月22日(土)静岡・浜松アリーナにて『RIZIN.21』が開催され、注目のバンタム級で、井上直樹(日本/Serra Longo Fight Team)とトレント・ガーダム(豪州/Tiger Muay Thai&MMA)が対戦。 試合は井上が、序盤から的確なジャブを当て、2Rにはバックテイクからリアネイキドチョークを狙うなど攻勢に立つも、最終回にはガーダムのテイクダウンからの反撃を許すなど接戦に。判定は3-0で井上が勝利し、22歳の新星対決を制した。 井上にとっては、フライ級からバンタム級での上位戦線で戦う手応えとともに、打撃のパワー不足の課題を残す形となり、ガーダムにとっては、防御力の高さを示したものの、得意の打撃戦に持ち込む総合力に難を感じさせた試合となった。 試合後は、井上はコーナーの佐々木憂流迦のアドバイスが活きたことを語り、SNSでは、左足に3週間の怪我を負ったことを報告。「試合で怪我はしましたが、骨に異常はないので3週間で治ります! 早く治して練習頑張ります」とツイート。 一方のガーダムは判定に不服を語り、母国豪州に帰国後、PANCRASEに参戦中の瀧澤謙太の顔写真とともに、「良いフライングニーを愛するキッズを私に与えてください。日本vs豪州、間違いない! 実現させよう」と瀧澤との対戦を煽っている。 果たして、次回大会はどうなるか。 RIZINは4月19日(日)に横浜アリーナ大会の開催を予定しており、すでに朝倉未来vs朴光哲が決定済み。さらに榊原信行CEOは、マネル・ケイプvs扇久保博正のバンタム級タイトルマッチ、朝倉海、トフィック・ムサエフら現時点で可能なオールスターの出場の可能性を語っている。 一方で、新型コロナウィルスについて、安倍晋三首相が「これから1~2週間が急速な拡大に進むか終息できるかの瀬戸際」と宣言するなか、2月22日の時点では、榊原CEOは、「ピークが来て終息ポイントがどこになるか。暖かくなってくることによって、20度を超えれば菌も弱くなると聞いていますが、いずれにしても4月19日へ向けてしっかり準備をして大会を開催することを念頭に置いて進んでいきたいと思います」と語っている。 また、RIZINの公式HPでは、「現時点では開催する予定で進めております。観戦チケットにつきましても、弊社が想定しておりました予定通りの日時で発売をいたします。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、国や自治体からの中止要請や自粛勧告などがあった場合は、誠に残念ではありますが、中止を発表する場合もあります。もしイベントが中止になった場合は、チケットをご購入いただいたい皆様にはチケット代金を払い戻しいたします」と説明している。 格闘技界でも続々と3月大会の中止が発表されるなか、4月以降の開催は各団体が流動的なのが現状で、今後の動向に注視が必要だ。 井上「全然負けてはいないかな、と感じていました」 ──トレント・ガーダム選手との試合を振り返って、率直な感想からお願いします。 「何とか勝ててよかったかなと思います。まあ、しっかりフィニッシュ出来るところで出来なかったところが、ちょっと反省点ですね。しっかり極め切れるようにまた頑張りたいと思います」 ──ガーダム選手と実際に戦っていかがでしたか。 「まあ、結構スイッチしてくるかなとも思ったんですけど、全然サウスポ─で、自分の間合いの取り合いをしていた感じです」 ──佐々木憂流迦選手からはどんなアドバイスをもらっていましたか。 「得意のジャブを当てていけ、ということを耳元で言われていたので、それがすごいいい感じに当たって、(勝利は)本当にセコンドのおかげかなと思います」 ──テイクダウン際で危惧していた通り、ロープを掴まれました。あのとき動揺はなかったですか。バックテイクから引き込む形になりました。 「自分はそのとき、ロープを掴まれているの見えてなくて、倒れないなとは思ったのですが、前回の試合の時もロ─プ掴んでいたので、そういうリング際で戦うのは、ちょっとやめた方がいいかなと思いました。バックからは引き込めるなと思ったので、そのときに瞬時に判断して引き込んだ感じです」 ──接戦で3Rには押される場面もありました。 「3R目は……そうですね、相手のペ─スにのまれてたかなというのはありますね」 ──それでも勝ちだと思っていた? 「ジャブとかパンチが当たっていたので、全然負けてはいないかな、と感じていました」 ──対戦相手が同い年の22歳だったことに拘りはありましたか。 「そういう意味ではなくて……結構MMAって、選手は自分たちにより上の優れた選手がたくさんいるので、これで勝って自分たちの新しい時代を作っていくという意味で言いました」 ──今後の展望をどのように考えていますか。 「今後、RIZINで活躍できたらいいなと思います。あと今回フィニッシュが出来なかったので、しっかり極めきることと、パンチでもしっかりガツンと当ててやりたいなと思います」 ──次の試合で戦いたい相手や目標は? 「すぐ(試合が)出来たらいいなと思うんですけど、ファンの皆さんが見たい試合が実現出来たらでいいかなとも思います」 ガーダム「今回は負けを受け容れられない」 ──井上直樹選手との試合を終えた率直な感想からお願いします。 「あの試合は自分が勝っていたと思った。ジャッジが何をみているのか理解できないという心境だ。普段負けたときは潔く負けを認め受け容れる。たとえばヘンリ─戦だってそう。でも今回は負けを受け容れられず、非常に不愉快な気分だ」 ──井上直樹選手の印象は? 「ジャブがうまいしグラウンドの動きもいい。2Rでコントロ─ルされたけど、俺も上手く凌いだし、自分の打撃は結構当たっていたのに向かってきたのでタフな選手だと思うよ」 ──井上選手のグラウンドのスキルについてはどのように感じましたか。 「思ったほどじゃなかった。チョ─クを何回か仕掛けてきたけど、俺はずっと諦めない選手だから、2回凌いだと思う。ビクター・ヘンリー戦の(後ろ三角絞めの)ときは完全にフィニッシュされてタップせざるをえなかったけど、今回彼の得意技でもしっかり凌ぐことができたし、そんなに極めが強くないのかなと思ったよ」 ──今後の展望は? 「今のところは何も考えられない。当初はこれで勝って、(RIZINとの)契約を延長して日本で戦い続けたかったけど……。それに日本で戦いたいと思っているけど、今回の判定には納得行かない。俺は負けは負けと認めて文句言うタイプじゃないんだ。彼は(判定のときに)頭をうなだれた状態で自分は両手を挙げていたから、どちらが勝っていたかは我々自身が分かっていたのでは? 勝者に勝利者インタビュ─も無かったし、みんな(自分が勝ちと)分かっていたんじゃないのかい?」
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