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【ONE】無観客試合に臨む44歳・秋山成勲が青木真也戦、桜庭和志との“あの試合”についても言及「アンチの方々にも見ていただけたら」=2月28日(金)シンガポール

2020/02/25 22:02
【ONE】無観客試合に臨む44歳・秋山成勲が青木真也戦、桜庭和志との“あの試合”についても言及「アンチの方々にも見ていただけたら」=2月28日(金)シンガポール

(C)ONE Championship

2020年2月28日(金)、シンガポール・インドアスタジアムにて、ONE Championship「ONE:KING OF THE JUNGLE」が無観客試合で行われる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けての措置で、同大会には日本から秋山成勲、三浦彩佳、山口芽生(V.V Mei)、江藤公洋の4選手が出場する。

日本でも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2月29日と3月1日に東京ドームで行われる巨人vsヤクルトのオープン戦が観客を入れずに「無観客試合」で行われることが発表されたばかり。

いつもの歓声がない巨大なスタジオマッチのような状況下で、ファイターたちはいかにモチベーションを上げて戦うか。

同大会でMMA9勝5敗のシェリフ・モハメド(エジプト)と対戦する秋山成勲は、無観客の会場での試合ながら、「(AbemaTVの)オンエアを通じて、打ち勝つ姿を見せる事を約束します」と語っている。

柔道家の父、水泳選手の母を持つ秋山だが、いつもは観戦に訪れる家族も今回は入場できず。秋山は「無観客試合なので、初めて試合(の観戦)には来れず、見送りのためだけに大阪から来たおかん」と、バス停から見送る母の姿をアップし、シンガポールへと向かった。

そんななか、44歳、ONE最年長ファイターのひとりとして、8カ月ぶりの再起戦に臨む秋山のドキュメンタリー「THE WONDER #11」がAbemaTVで公開されている。


(C)AbemaTV

2019年6月大会で、2015年11月のUFC以来、3年7カ月ぶりの試合=ONEデビュー戦に臨んだ秋山はアギラン・タニ(マレーシア)と死闘を繰り広げるも判定負け。今回のONE2戦目に向け、韓国・ソウルで初めて試合前の合宿を積んだ。

「格闘代理戦争」2ndシーズン優勝のユン・チャンミンをパートナーにフィジカルトレーニングを行い、秋山が「UFCのキム・ドンヒョンと一緒に作ったジム」という「TEAM STUNGUN」でも練習を行ってきた。

同番組で秋山は、ベーベルでのハードな追い込みに「こんなもんですよ。最近、僕もいろんな勉強をして、学んだことを取り入れて、今回の試合に向けて何カ月も前から考えてこれを組み立ててきたので。本当に自分流です」と淡々と語るが、練習パートナーのチャンミンは「以前も一緒にトレーニングさせていただいたことがあるんですけど、秋山さんのトレーニングは本当にキツいです」と苦笑する。

44歳での挑戦に「楽しいですよ。やっぱりこの歳でやってるのは。余計、頑張らなくてはいけないなと思います」と語る秋山だが、合宿では「「頑張って調子よくやってたら(足を)痛めちゃいました。動きすぎちゃって。でもできる範囲のトレーニングを試合前なのでやって、なんとかコンディションを高めていきたいと思います」と、年齢との戦いがあることも吐露している。

「すごく身体が動いていて、自分でもやっと戻って来たなという感覚を掴んでいるので、それを掴みだしてもうひと段階上がっていこうというときに、足を怪我しちゃって。若い頃だったら、こっからもう一回、上がれたのが上がろうと思って上がれないのは、歳が引っ張ってるのかなって。全然、考えもしないところで、全く怪我をしないような動きで怪我をしたりとか、そこが本当に悔しいところですね」と、四十路にしてアスリートとして悔しさを隠さない秋山。

ONEとは47歳まで、あと3年間の契約のなかでファイターの集大成を見せて、後輩に夢を繋ぎ、同世代にも勇気を与えたいという。

また、同番組では、2006年の大晦日「Dynamite!!」で行われた桜庭和志戦での身体へのオイル塗布の反則行為についても言及した。

ノーコンテストとなった試合について問われた秋山は、「自分がそのことについて何か喋ると、どっちにしろ、自分のことを悪く思う人たちから『またコイツ!』って言われるし……」と逡巡しながらも、「自分がやったことなので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。どう話していいのか……」と、その気持ちを語り出し、最後は「自分のことを批判する、アンチの方々にも自分の試合を見ていただけたらいいなということだけですね」と、戦いのなかで姿勢を見せたいと語っている。

対戦相手のモハメドは2019年6月15日の上海大会でONEミドル(93kg)級戦にも出場している重量級戦士だ。

「自分が上海で試合をしていたときにも、一個上の階級で試合をしていたんですよ。デカいんですよね。力の強い選手なんだなとは見ています。変に気を抜くと持っていかれる」と秋山は警戒する。

さらに階級については、「自分、正直、どっちでもいけるように身体を作ってるんですよね。84(ONEウェルター級)か77(ONEライト級)かどっちでもいけるように。ちょっと軽いけど、動きやすくてそうしてる」と、2階級を行き来できるようにしていることを告白し、ライト級の大物選手との対戦を問われ、「僕がライト(級)に本当に行くんであれば、青木くんとやる時も、もしかしたら来るのかも分からないですよね」と、かねてから対戦のうわさがあった青木真也との対戦の可能性についても否定することはなかった。

ONE本拠地のシンガポールでずっと試合をしたかった、という秋山。

「第2戦ということで、気持ちも高ぶってきてますし、調子もいいですし、少し怪我もしましたけど、“本当に秋山が帰って来たんだ”っていう試合を見せたい。いい試合が見せられるんじゃないかなと、自分でも期待してますし、期待してほしいです。ここで負けてるようじゃ、ダメですよ。ボロボロになりながらでも勝って、勝たないと意味ないですね」

熱い試合を見せながら勝利の2文字に最後までこだわる不屈の男は、44歳でONE初白星を挙げることができるか。

なお、同大会は2月28日(金)夜6時30分から「AbemaTV」で生中継が決定しており、青木真也と那須川天心が特別解説、さらにSKE48からの卒業を発表した松井珠理奈がスペシャルゲストとして出演することも発表されている。

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