2020年2月24日(月・祝)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.111』の一夜明け会見が、25日(火)都内にて行われた。
セミファイナル(第7試合)のスーパー・バンタム級戦で、ラジャダムナン&ルンピニースタジアム認定スーパー・バンタム級4位スリヤンレック・オーボートー.ガムピー(タイ)を判定3-0で撃破した軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が会見に出席。
「全体的に冷静に戦えたのはよかったけれど、KOまでいかなくて判定になってしまったので、次までに仕上げて次はKOで勝ちたいと思います」と、強豪に競り勝ったにも関わらずKOできなかったことが不満そうな軍司。
「3Rは絶対来るなと思ったので打ち合いにいこうと思っていて。単なる打ち合いでなく、そこで隙を狙ってという形でやろうと考えていました」とクレバーな戦い方を見せ、「武居選手との試合だけじゃなくムエタイでの試合も見て、ボディがポイントになると思ったのでずっと1Rから狙っていました」と研究・対策も万全だった。
「今までの試合の中ではだいぶ研究しました。正直打たれ強さは凄くあって、簡単にボディで倒れてくれない選手だと1Rで分かりましたね。しっかり打ち分けて、ローとかもできたからよかったです」
これで2試合連続ボディブローでダウンを奪い「前まではストレート、フックでダウンさせるることが多かったけれど、ボディでダウンをとれたのでひとつの武器が増えたと思いました」と自信を深める。
3Rにはローブローを受けて試合が一時中断したが「痛かったんですが試合が終わる寸前だったので、気持ちを切り替えていこうと思いました。気持ちはそこまで切れなかったですね」と精神的タフさも。
テクニックでポイントアウトすることもできた内容だったが、あえて打ち合いにも行った。「自分の中ではポイントでやり合うのは好きじゃない。ダウン、KOにこだわっています。そこでしっかり倒せる選手になりたい」と言い、「打ち合ったら負けないと試合前から分かっていました。大振りなのも分かっていたので、自分は当たらない距離でやる、もらわずに打つ、それが出来てよかったです」と相手のパンチはよく見えていたことも明かした。
今後については「最終的に武居選手とやれればいいので、負けた3人の誰でもいいのでやりたい」と、玖村将史、金子晃大、椿原龍矢にリベンジしたいとする。
その玖村と金子は3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』での対戦が決まっており、「お互いにクリーンな試合をしていて打ち合いになる場面も多いと思うので、注目度が高い試合なので自分も注目しています。どっちが勝っても自分はいいけれど、どっちにしろ2人とはやりたいので頑張ってもらいたいです」と、今後の再戦が楽しみだとした。<関連ニュース>佐々木大蔵が鈴木勇人を返り討ちにして2階級制覇、軍司泰斗はスリヤンレックにダウン奪う快勝