2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』で、K-1ライト級王者・林健太(FLYSKY GYM)との対戦が決まっていたジュー・シュアイ(中国/遼寧創新ジム/CFP)の欠場が発表された。
中国での新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、中国全土で外出禁止命令が発令され、スポーツジム・格闘技ジムの運営も当面禁止という状況が続いているほか、中国の日本大使館との連絡も通常より時間がかかる状態で、ビザ申請・発行が困難な状態に。
K-1実行委員会とシュアイが所属する中国・WLF武林風で協議を重ねた結果、選手・セコンドが3月22日のさいたま大会に向けて国外に出国出来る可能性が極めて低いと判断し、シュアイの欠場が決まった。
林と対戦するはずだったシュアイ(右パネルの人物) WLF武林風は「3月22日の『K'FESTA.3』に出場が決定しているジュー・シュアイの派遣について、武林風とK-1実行委員会は真摯に協議を重ねてきました。現在中国では新型コロナウィルスの感染拡大を食い止めるために、市民に対して移動制限規制や不要不急の外出禁止など様々な政府通達が発令されております。現在多くの選手は練習を行える環境になく、また今後、日本をはじめとする諸外国への出国に規制が加えられる可能性も否定できません。
以上を鑑み、大変遺憾ではありますが、今回、中日双方共にジュー・シュアイのK-1出場を断念することに合意いたしました。林健太選手・関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、事情ご検察の上ご理解頂ければ幸いです」との声明を発表。
シュアイは「皆さん、こんにちは。ジュー・シュアイです。今回、新型コロナウィルスに関する諸般の事情により、大変遺憾ではありますがK-1への出場を断念せざるを得なくなりました。対戦相手の林健太選手、関係者の皆さま、そしてファンの皆さまに対して申し訳ない気持ちで一杯です。今後チャンスがありましたら、必ずK-1に出場したいと思います。ファンの皆さん、これからもジュー・シュアイ、武林風、そしてK-1を引き続き応援してください。最後に『K'FESTA.3』のご成功を心よりお祈りしております」とのコメントが寄せられた。
代わってWBCムエタイ・スカンジナビア・ライト級王者&WMCスウェーデン・ライト級王者キム・フォーク(スウェーデン)と林の対戦が決定。フォークはムエタイベースの攻撃的なファイトスタイルが持ち味で、北欧で活躍している選手。林と同じくパンチを得意にしており、激しい試合が予想される。戦績は33勝(16KO)8敗1分。
フォークは「K-1で戦うチャンスが巡ってきたことをとても嬉しく思う。自分はアグレッシブなファイトスタイルで観客を盛り上げることを意識して戦っている。林は全体的に技術が高く、前にでる圧力も強い。見応えのある試合になると思う。日本のファンにインパクトを残す」と、強気なコメントを寄せている。