ムエタイ
レポート

【BOM】竜哉が鮮烈KOでラジャダムナン王座に続きWPMF世界王座を獲得、レックは柿沼慶にTKO勝ちでIBFムエタイ世界王者に

2020/02/09 22:02
「The Battle Of Muaythai BOM2-7」【第2部】2020年2月9日(日)東京・新宿FACE ▼セミファイナル(第10試合)WPMF世界ミニフライ級王座決定戦 3分5R×ウドンノーイ・ベストベット9955(タイ/WPMF世界ミニフライ級2位)KO 4R 0分57秒 ※左フック〇竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、IBFムエタイ世界同級王者)※竜哉が新王座に就く。  竜哉は現在ラジャダムナンスタジアムの同階級王者であり、規定によりKO負けすればラジャダムナンスタジアムのベルトは返上となる。2019年12月には一階級上のWPMF世界ライトフライ級王座決定戦でペッシラー・MTMアカデミーに敗れており、まさに背水の陣で臨む。対戦するウドンノーイは現在ルンピニースタジアムにて2連勝中。  1R、竜哉が強い左ローを蹴るとウドンノーイも強い右ローを蹴り返してくる。しばらくローの蹴り合いが続き、竜哉は左右ローを的確に蹴る。さらにジャブ、左ボディフックも。ウドンノーイも負けじと左ボディフックを返す。  2R、ウドンノーイがローを蹴ると、竜哉は力強い右ローをすぐさま蹴り返す。このローで身体が泳ぐウドンノーイ。竜也はパンチのコンビネーションから右ロー、ハイキック、前蹴り、ヒジ打ちも交えて猛攻を仕掛ける。ウドンノーイは足を上げながらも耐えて反撃を試みるガッツを見せる。  3R。ウドンノーイは逆転を狙ってパンチとヒジで前へ出て攻める。竜哉はパンチを放っての右ローに繋ぎ、ヒジにはヒジを返す。どんどん前へ出てくるウドンノーイに手を焼く竜哉だが、ワンツー、前蹴りをしっかりと当てに行った。  4R、ワンツーの連打で前へ出てくるウドンノーイに竜哉も打ち合いに応じるが、ウドンノーイのパンチをもらいこの打ち合いではウドンノーイが優勢。竜哉は回り込んでいき、ウドンノーイがパンチで追いかける。竜哉は左ミドルを蹴り、ウドンノーイが追ってくるところへ右フックをジャストミート。この一撃が見事に決まり、ウドンノーイは大の字に。竜哉が見事なKO勝ちでタイトルを獲得した。  マイクを持った竜哉は「僕のKOどうでしたか? 2Rくらいに倒したかったんですが相手が超強くて。タイからわざわざ来てくれてあいがとうございました。僕はいつもタイでやっているんですが、これから日本でやっていきたいので強い選手を倒していって有名になります。これから世界の奥脇兄弟で行くので応援よろしくお願いします」とアピールした。 ▼メインイベント(第11試合)IBFムエタイ世界スーパーウェルター級王者決定戦 3分5R×柿沼 慶(ポゴナクラブ/WMCインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者&BOM同級王者)TKO 4R 0分56秒 ※レフェリーストップ〇レック・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)※レックが新王座に就く。  柿沼はスーパーウェルター級らしい強打を武器とする選手で、2018年12月にWMC日本同級王座を獲得すると、翌2019年4月には同インターコンチネンタル王座も獲得。同年12月には初回KO勝ちでBOM スーパーウェルター級初代王座に就き「ダメージもないし、すぐに次の世界タイトルを狙いたいので2月お願いします」とアピールしていた。念願の世界タイトルマッチとなる。戦績は11勝(10KO)4敗。  対戦するレックは日本在住のムエタイ選手で、トレーナーを務めながら試合にも出場。2018年6月にダルビッシュ黒木に敗れるまではvs日本人無敗を誇っていた。2015年4月には初代LOK(LEGEND OF KICKBOXER)スーパーライト級王座に就いている。戦績は不明。  この試合は勝者がファイトマネーを総取りする形式で行われる。  1R、サウスポーのレックは右手を伸ばしながら左ローを蹴り、後半は右ローを集中打。柿沼は右の大砲をぶっぱなすがレックは距離を保ってかわす。  2R、柿沼はローを蹴って右ストレートを狙うがレックは距離を保って当てさせない。レックは左ボディストレートを打ち始めたかと思えば、前へ出て来る柿沼にヒジを打ち始める。終盤にはヒジの連打で柿沼を追い込んだ。  3R、柿沼は右インローを蹴りつつパンチの機会を狙うが、レックは左ミドルを蹴り返して強烈な左ボディストレートと前蹴り、そしてヒジを打つ。前蹴りで柿沼はなかなか近寄れない。  4R、パンチで倒しに行く柿沼だったが、レックは組み付くとヒジを連打。左ヒジを振り抜くと柿沼はバックリと左目上をカットされて流血。ドクターチェック後、再開されると柿沼は強打で逆転を狙ったが、レックの強烈な左ヒジ一閃。柿沼はさらに出血が酷くなり、レフェリーは試合をストップ。古豪レックが変わらぬ強さを見せて世界王座に就き、柿沼は悔し涙を流した。 [nextpage] ▼第9試合 WMCインターコンチネンタル・ウェルター級(66.68kg)王座決定戦 3分5R×誠(レンジャージム/WMC日本ウェルター級1位)TKO 2R 2分55秒 ※レフェリーストップ〇ジャックチャイ・ノーナクシンジム(タイ/ノーナクシンジム/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級7位)※ジャックチャイが新王座に就く。  1R、序盤はローの蹴り合い。サウスポーの誠はボディストレートを放っていき、ジャックチャイは淡々と左右ローを蹴り続ける。早くも右ローが効果を発揮。  2R、ジャックチャイは右ローに加えて右ストレート、右ハイ、ヒザ蹴りと多彩な攻撃を見せ、組み付くとヒジでカットに成功。誠は流血しながらもKOを狙ってパンチを繰り出していくが、ジャックチャイは右ハイで応戦。そして、首相撲から誠をマットに叩きつけると誠が立ち上がれずダウンとなる。  立ち上がった誠だが流血も酷くなり、レフェリーは試合をストップ。TKO勝ちでジャックチャイが王座に就いた。 ▼第8試合 WMC日本ミドル級(72.57kg) タイトルマッチ 3分5R×長谷川拓哉(レンジャージム/WMC日本ミドル級王者)TKO 2R 1分30秒 ※レフェリーストップ〇J(TSK ジャパン/初代WMC日本ウェルター級王者、WMC日本ミドル級3位)※Jが新王座に就く。長谷川は防衛に失敗。 2R始まってすぐにJが首相撲からヒザ蹴りのラッシュを仕掛けてダウンを奪う。長谷川は鼻から流血。立ち上がると打ち合いを仕掛けていくが、Jの左右ストレートが決まり、左ハイがクリーンヒットしたところでレフェリーがストップした。 ▼第7試合 WMC日本55.00kg契約 3分3R+延長1R×ポン PITジム(PIT gym)KO 3R 2分03秒〇鳩(TSK japan/WMCインターコンチネンタル・バンタム級王者、WMC日本バンタム級王者、蹴拳ムエタイ バンタム級王者、J-NETWORKスーパーフライ級王者) ▼第6試合 WMC日本スーパーフェザー級次期挑戦者決定戦 3分3R〇川原龍弥(北流会君津ジム)判定3-0 ※30-29×2、29-28×堀口貴博(ウィラサクレック・フェアテックスジム) ▼第5試合 WMC日本スーパーバンタム級(55.34kg) 3分5R〇加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級王者)KO 2R 1分54秒×ユット・ZERO(ZERO/元OneSonchai スーパーフライ級王者) ▼第4試合 BOMフェザー級トーナメント1回戦〇竹内将生(エイワスポーツジム)判定2-0 ※30-29、29-29、30-28×イ・ゼジン(韓国) ▼第3試合 WMC日本スーパーフライ級(52.16kg)次期挑戦者決定戦 3分3R×高坂侑弥(エイワスポーツジム/初代TENKAICHIキックボクシング・フライ級王者、WMC日本スーパーフライ級2位)判定0-3 ※28-30×2、27-30〇リョウゴ7ルークカムイ(尚武会) ▼第2試合 WMC日本ウェルター級(66.68kg)契約 3分3R×悠葵(尚武会)KO 2R 0分40秒〇YOUTA(WSR西川口/WMC日本ウェルター級4位) ▼第1試合 WMC日本アトム級46.26kg契約 2分3R△竹井成美(エイワスポーツジム)ドロー 判定1-0 ※29-29、30-29、29-29△KAREN(ドラゴンジム) ▼オープニングファイト WMC日本75.00kg契約 3分3R〇篠原永姿朗(TSK japan)TKO 1R 2分04秒×JOM(フリー)
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