川原(右)が再びK-1に来襲、迎え撃つはK-1 JAPAN GROUPで一、二を争う激闘派の成合
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の記者会見が2月9日(日)都内にて行われ、追加対戦カードが発表された。
-61kg契約のスーパーファイトで、SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)と川原誠也(パンクラスイズム横浜)が激突。
成合はまだキャリア5戦ながらも、戦績は3勝(3KO)2敗でK-1 JAPAN GROUPでの3勝はいずれもKO勝ち。前回12月は元Krush王者の島野浩太朗に敗れはしたものの、場内熱狂の打ち合いを展開。テレビ解説を務めていた武尊が思わず立ち上がったまま解説を続けていたという。
川原は極真空手出身で高校3年生の時にパンクラスのジムに入門。アマチュアを経て2007年5月にプロデビューし、2008年1月からパンクラスに参戦。破壊力のある打撃を武器に6連勝を飾り、7戦目でパンクラス・バンタム級王座に挑戦したがタイトル奪取に失敗。2011年5月の再挑戦も失敗に終わった。
“悪童”と呼ばれ危険な匂いを常に漂わせ、パンクラスのホープとして期待される存在であり、『戦極』にも出場を果たしたが、2012年7月の試合を最後にリングを離れ、2013年6月に自身のブログで引退を発表した。MMAの戦績は10勝4敗1無効試合。
その川原が電撃復帰したのは昨年11月のK-1横浜アリーナ大会。皇治との対戦に名乗りを上げ、最後はKOで敗れたがパンチの連打で皇治から先制のダウンを奪って見せた。
K-1再登場の要望が多く、今回2戦目を行うことになった川原は「この間は準備期間が短くて、しっかり準備できていなかった部分があるので、今回はスタミナも付けて出られると思うのでまた盛り上がる試合をしようと思っています」と挨拶。
成合は「川原選手の映像を見ましたが、バチバチの選手でいい打ち合いができると思うので、会場を盛り上げてしっかり勝ちたい」とK-1 JAPAN GROUPで一、二を争う激闘派らしいコメント。
対戦相手の印象を聞かれると、川原は「最初に名前を聞いた時は、自分は北岡悟しか知らないので誰かと思った」と“さとる”つながりでパンクラスイズム横浜代表の名前を出して笑いを取り、「気持ちも強くて前に出るし、自分とかみ合いそうだと思った。いい選手だという印象だった」と成合を認める発言。
成合も「皇治選手との試合を見て、パンチが強くてガンガン前へ行くのでシンプルに面白いんじゃなかと思いましたね」と、同じくかみ合いそうだという。
川原に前回の反省点を聞くと「準備期間が短いながらもやることはやって出たんですが、7年ぶりで緊張していたのか声援もセコンドの声も聞こえないし、作戦なんか無視して突っ込んじゃった。だから次は冷静に戦えるんじゃないかと思っています。3R戦えるように練習しているので戦えるようにします。いい練習しています」と、スタミナと冷静さを課題としてあげた。
この2人が戦うなら、必ず激闘になるはず。誰もがそう思うところを本人たちに聞くと、川原は「昔のドン・フライvs高山みたいな…あんなバカみたいな殴り合いの試合はしませんが、自分はしっかり課題を持って試合をするので、進化した姿を見せようと思っているので頑張ります」と、意外にもK-1ファイターとして進化した姿を見せたいと優等生的な答え。
それに対して成合は「面白い試合にしかならないと思う。一番会場盛り上げる勢いでやります」と激闘を誓い、「前回の試合は凄く勢いがいいなって思いました。それくらいですかね。パンチが強いなって。次は威力も付けてくるだろうし、前回より仕上げてきてくれると思うので僕も仕上げるだけです。殴り合ったらもちろん僕が勝ちます」と、殴り合いになれば勝つのは自分だと言い放った。
<決定対戦カード>
▼スーパーファイト -61kg契約 3分3R・延長1R
SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)
川原誠也(パンクラスイズム横浜)
▼プレリミナリーファイト K-1クルーザー級 3分3R
植村真弥(WSRフェアテックス幕張)
谷川聖哉 (K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
▼プレリミナリーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R
璃明武(日本/K-1ジム総本部チームペガサス)
龍斗(日本/K-1 GYM横浜infinity)
▼プレリミナリーファイト K-1ライト級 3分3R
東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
蓮實光(パラエストラ栃木)
▼プレリミナリーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R
吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
“狂拳”迅 (WIZARDキックボクシングジム)