またしても勢いのある若手との下剋上マッチとなった山崎(左)。挑むは無敗の寺島(右)
2020年3月22日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K'FESTA.3~』の記者会見が2月9日(日)都内にて行われ、追加対戦カードが発表された。
スーパー・ライト級のスーパーファイトで山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)が決定。
山崎は伝統派空手からキックボクシングに転向し、2009年12月にKrushデビュー。強打と多彩な蹴り技で白星を重ね、Krushでライト級とスーパー・ライト級で2階級制覇を達成。その後はK-1で活躍していたが今年1月に古巣のKrushへ4年2カ月ぶりに参戦し、堀井翼をKO。現在3連勝、2連続KO勝ち中。
寺島は極真空手・伝統派空手出身で2019年4月のプロデビューから4勝3KO無敗のホープ。前回は11月のKrushでクォン・ギソプを破り、初の国際戦に勝利している。多彩な蹴り技と攻撃力を持ったスーパーライト級の新鋭。
会見に出席した寺島は「僕にメリットしかない試合を受けてくれてありがとうございます。昨年のK'FESTAは先輩の(大沢)文也君の試合をセコンドで見ていました。その時はアマチュアで、プロデビューしてから1年経ってないのに呼んでもらえてありがたく思っています。格上でも胸を借りつもりはなくて、その胸をぶっ壊して先に進みます」と、番狂わせを起こすと意気込む。
山崎は「3月もオファーをいただき、最近は若手に下剋上をさせないスタイルの試合が多いですが、リングではどんな相手でも山崎秀晃というプロフェッショナルをファンにお見せするだけです。しっかり見せれば自分も楽しめると思う」と、相手は関係なくプロの試合を見せるとする。
質疑応答では、前回山崎と対戦した堀井翼が真っ先に手を上げて質問しようとしたが、メディアではないため軽く却下される一場面も。
寺島は「堀井選手がいるのでやりづらくて緊張する」と苦笑いも「山崎選手はどんな相手でも妥協しないイメージ。僕のイメージは格下でも大技を仕掛けるとかなくて気を抜かない、全力でぶつかってきてくれるイメージです。それの対策を立てたい。蹴りもパンチも怖さはありますが、それを試合までに経験して。僕は伝統派と極真の両方をやっているファイターなので経験を糧にして戦いたいです」と、試合までに怖さを克服するという。
対する山崎は「正直、試合が決まってから映像を見ました。下半身が強くて(構えが)右も左もできる、勝ち方も派手で顔もいいのでこれから人気も出てくる選手かなと思いました。その選手にK-1の65kgがどういうものかを拳で伝えたい」と、11月の瑠久戦に続いてK-1スーパー・ライト級の厳しさを拳で教えてやると言い放つ。
寺島は山崎との対戦オファーが来た時に「文也君にビビらされました。ヤバいぞって」と大沢に脅されたというが、「アマの時からずっと見ている選手だし、憧れているファイターだったのでデビュー1年未満で拳を合わせられるのは嬉しい。拳で伝える重さを感じています。それに答えないと。断固たる決意を固めて臨みたい」との決意を語った。
それを聞いた山崎は「瑠久や翼みたいに会見からガンガン来てくれると練習に身が入ります。これで入らないわけじゃないですが、彼らのような最近のイケイケとは違うタイプですね。リスペクトを持って立ってくれている。最初はこの試合をどういう心境で受けたのかと思ったんですが、しっかりと目標という意思を持った選手だなと思いました」と、寺島の気持ちに応えたいと話した。
<決定対戦カード>
▼スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R
山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代Krushスーパー・ライト級王者、第3代Krushライト級王者)
寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)