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【Krush】スーパー・バンタム級のベルトを巻くのは!? 軍司泰斗「玖村選手はパンチの選手なんで噛み合う」vs 玖村将史「軍司選手を完封出来たらチャンピオンに相応しい」=2月16日(土)「Krush.98」後楽園

2019/02/13 23:02
 2月16日(土)「Krush.98」後楽園ホール大会で行われる「第6代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・決勝戦」にて軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)が対戦する。  東京出身の軍司は、K-1アマチュアを経験し、K-1甲子園、KrushチャンピオンとK-1のピラミッド構造のボトムから駆け上がってきた選手。Krushスーパー・バンタム級王座決定T準決勝では、過去2勝1敗の椿原龍矢を延長戦の末にスプリット判定2-1で振り切り、今回の決勝進出を決めた。  会見では「バンタム級のチャンピオンでしたが防衛戦で負けて、そこからベルトがない状況だったので、気持ち的にはベルトが欲しい」と、スーパー・バンタム級での王座カムバックに意気込みを見せていた。  対する玖村は、大阪府堺市出身。「地方から上京してきて、地方の選手がK-1の世界チャンピオンになるという目標を実現させれば、もっと地方から選手が増えて格闘技も盛り上がっていく」と、地域からの競技者拡大も担うつもりだ。  NJKFバンタム級では4位まで浮上、Krush参戦後は無敗の快進撃を続けている玖村。Krushスーパー・バンタム級王座決定T準決勝では、武尊や武居由樹と激闘を繰り広げたビクトー・サラビアを延長判定で降すなど、初の国際戦でクレバーな一面も見せている。  第6代Krushスーパー・バンタム級のベルトを腰に巻くのは軍司泰斗か、玖村将史か。両者のインタビューは以下の通り。 ◆軍司泰斗「(玖村将史は)“強い”というよりは“上手い”選手」 ──準決勝の椿原龍矢戦を振り返って、どこが勝因だったと思っていますか? 「手数では椿原選手に負けちゃうんで、距離を取って自分のペースで戦う作戦でした。それと最初からボディを攻めていこうと決めていて、けっこう嫌がっていたんで、それが勝因かなって思います」 ──椿原選手とはプロアマ通じて3度対戦していますが、長期戦になると事前に想定していたのですか? 「最初から延長Rまでやる予定でずっと練習していて、試合前にも『延長までやるつもりでいけ』と言われていたので、想定通りになりましたね、椿原選手はこっちがパンチを打ったら絶対に返してくるんで、良い技をパパン!と打って、すぐに離れる。これを繰り返した方が体力もあまり使わなくて良いのかなと思って戦っていました」 ──トーナメントを振り返ると、1回戦が森坂選手で準決勝が椿原選手と難敵との試合が続きました。どちらも打ち合うタイプではなかったですが、そういった二人と戦って勝ったことで自分にプラスになったことはありますか? 「本当に良い経験になりましたし、そういう選手をどう倒すかはこれからの課題ですね。ただ次の決勝戦は相手が玖村選手なんで、噛み合うんじゃないかなと思います」 ──玖村選手が決勝まで上がってくることはイメージしていましたか? 「そうですね。試合を見ていて“強い”というよりは“上手い”選手という印象ですね。相手の攻撃を避けて、自分のタイミングで攻撃を当ててKOするタイプで。僕も椿原選手や大岩翔大選手と戦っていて、玖村選手はその2人からダウンを取ったり、KOして勝っているので、そこは凄いなと思います」 ──タイプ的には一回戦・準決勝と違って、より自分の良さを出せるという予感はありますか? 「そうですね。玖村選手はパンチの選手なんで、噛み合うのかなと思っています。(K-1ジム総本部・梶原)龍児さんからも『決勝に上がってくるのは絶対に玖村選手だ。一回戦・準決勝を無事に勝って、最後にKOで勝てばいい』と言われていました」 ──軍司選手は他のトーナメント出場選手と違って、バンタム級時代にKrushのベルトを巻いたことがある選手です。チャンピオンへの返り咲きやベルトに対する想いはいかがですか? 「去年6月の防衛戦で負けてベルトを失った状況で、スーパー・バンタム級の王座決定トーナメントという形でチャンスをもらいました。僕はすぐにでもチャンピオンに戻りたいし、ここで勝って終わりではなく、ここから先に進んで行こうと思います」 ──決勝戦を楽しみにしているファンのみなさんに、どんな試合を見せて勝ちたいと思っていますか? 「一回戦・準決勝はあまり良い試合が出来なかったんで、決勝はしっかりインパクトを残してKOで勝つ。そしてもう一度、王座に返り咲きたいと思ってます」 ────────────── ◆玖村将史「(サラビア戦は)ああいう試合もいずれはあると思っていた。この段階で経験が出来たのはプラスになった」 ──準決勝のビクトー・サラビア戦は延長までもつれる接戦でしたが、ああいった展開は予想していましたか? 「全くしてなかったですね。一回戦の桝本“ゴリ”翔也戦を見ていて、サラビア選手は思ったよりも強くないなというのが正直な印象やったんで。だから一方的に倒すことが今回の課題だったんですけど、試合をやってみたら外国人独特のフィジカルの強さとか気持ちの強さがありました。そこでちょっとやられちゃったかなっていうのはありましたね」 ──1Rからボディを効かせる場面もありましたが、サラビアもそこから挽回してきました。日本人選手との違いを感じましたか? 「はい。けっこう感触のある攻撃が何発も当たっていて、そのうち倒れるだろうと思って戦っていたんですけど、サラビア選手はすぐに持ち直して表情も一切変えずに前に出てきました(苦笑)。今までそういう選手がいなかったんで、これから上に行くためには良い経験になったかなと思います」 ──延長戦はパンチで打ち合わずに蹴りで距離を取り続ける展開でしたが、延長戦に入る前にセコンドからはどんなことを言われて送り出されたのですか? 「『相手の距離にならずに、自分の距離でしっかり戦って打ち合いに行け』と指示されていました。でもいざ延長戦が始まったら相手が思ったよりも入ってこなくて。相手はパンチが重かったんで、変に打ち合って一発もらうよりは、相手も入ってこないなら、そのままポイントを取るような試合をしようと思って、ああいう展開になりました」 ――激しく打ち合う展開ではなかったですが、ハードパンチャーをアウトボクシングで完封したという意味では、経験値の上がる試合でしたか? 「そうですね。ああいう試合もいずれはあると思っていたので、この段階で経験が出来たのは凄くプラスになったかなと思います」 ──そして決勝は軍司選手との試合になりました。軍司選手が決勝まで上がってくることは予想されていましたか? 「初めにトーナメントのメンバーを聞いた時に上がってくるだろうなと思っていました。まぁ椿原選手と軍司選手、どっちが上がってきても良いように戦っていたんで想定内ですね」」 ──見ている側としてはタイプ的に噛み合う試合になるんじゃないかという期待感があります。玖村選手としてはどんな試合をイメージしていますか? 「軍司選手もガツガツ来るんで打ち合いになるかなっていうのもありますし、対策をしっかり立ててやって、軍司選手を完封出来たらチャンピオンに相応しいのかなと思います。そういう戦いも出来たらいいですよね」 ──どんな展開になるにしても、これでこそチャンピオンだというような試合をして勝ちたいですか? 「そうですね。このトーナメントが始まった時に『自分が優勝して玖村のトーナメントやったなと思わせる』と言っていたんで、そのためにもしっかり勝たないと意味がないと思います」 ──2018年はK-1 JAPAN GROUPに来て5戦5勝でした。戦う場所や環境が大きく変わった中でこれだけ良い結果を残して、2019年は一番最初がタイトルマッチですが、どんな一年にしたいですか? 「まずタイトルマッチで勝ってしっかり勢いをつける。そこがスタートだと思っています。ベルトはスタート地点。獲らないと何も始まらないんで、何が何でも獲ろうと思ってます」
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