2020年2月7日(金・現地時間)インドネシア・ジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE Championship『ONE: WARRIOR'S CODE』に出場する平田樹(K-Clann)が、今夜同地で行われるナイレン・クローリー(ニュージーランド)との一戦に向け、直前の意気込みを語った。
平田は、試合前のチェック(計量&尿比重)をパスできず、当日朝のチェックでも尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)で規定をわずかにオーバー。
前日の再計量の時点で体重はリミットをクリアしていた平田は、キャッチウェイト戦になっても試合を行いたかったため、尿比重値を下げるために1リットルの水を飲んで、最後のチェックを受け、尿比重を1.0018でパス。53.4kg契約のキャッチウェイト契約で試合を行うサインをし、対戦相手のクローリーがそれを承諾したため、試合は行われることになった。
計量後、髪をコーンヘッドに結んで臨戦態勢となり、心を落ち着かせた平田は、「体調はもうバッチリです」と、減量からのリカバリーが試合前の数時間になっても笑顔。
減量については、「昨日も今日も体重は落ちてるんですけど、尿比重値が落ちなくて、サウナが一番キツかったです」と最後の250gの水抜きと、尿比重のバランスに苦しんだことを明かした。
対戦相手のクローリーは、ニュージーランドでタグラグビーの代表となり、キックでもベルトを獲得している組み技も出来るストライカーだ。祖父が元オールブラックスで、姉がWWEで活躍するダコタ・カイというアスリート一家でもある。そのクローリーを計量で見た平田は、「実際に見て、小さいなと感じました。シャドーを見るとやっぱり打撃の選手だなって」と印象を語ると、試合に向けて「1Rで終わらせます」と短期決戦を予告した。
成長盛りの20歳の身体と、女性ならではの水分をため込みやすい時期の計画的な減量が困難な状況もあり、直前まで苦しんだが、試合が決まれば、あとはやるだけだ。ジャカルタ入り前には『ドラゴンボール』の「人造人間18号」コスプレで話題となり、ファンからは自身の姿がジャンプコミックスの『ドラゴンボール』初版風にコラージュされた投稿も受け取った。
「あの姿(人造人間18号)をやってみて、多くの人たちに注目され、応援のコメントをいただきました。しっかり実物も強いというところを見せつけられるように頑張ります!」と最後は、かめはめ波ポーズで大きな笑顔を見せた。ONE3連勝なるか、平田の夢を叶えるドラゴンボール探しは始まったばかりだ。