キックボクシング
インタビュー

【ONE】ムエタイの強敵と3連勝を懸けて対する内藤大樹「鈴木博昭さんと二人で勝ち上がって一緒にONEのベルトを巻きたい」

2020/02/07 14:02

オープンフィンガーグローブはボクシンググローブよりも戦いやすい(内藤)

――ONEではオープンフィンガーグローブ(以下OFG)着用、ケージでの戦いが特徴的ですが、もう慣れました?

内藤 OFGなのでディフェンス面を鈴木さんには教えていただいています。日本での戦い以上に自由に楽しんで戦えていて、自分の良さが出ているのかなと思います。OFGでの戦いは正直最初は怖いなと思っていたのですが、ボクシンググローブよりも戦いやすいです。

――OFGのメリット、デメリットは何でしょう?

内藤 メリットは指先を出せるグローブなので、身体に変な緊張感や縛られたような感覚はなく、リラックスしやすいのかなと思います。デメリットはボクシンググローブよりも小さいことで、距離感が今までと比べて遠くなるのかなと。あとは表面上のケガをしやすくなりますよね。日本で戦っていた時は顔に傷ができたことはほとんどなかったのですが、ONEで2勝していても顔に傷があったのでOFGならではの危なさがあるのかなと。

鈴木 ボクシンググローブは大きいのですが、OFGは素手に近く小さいのでちゃんと戦いが見えていたら攻撃は避けやすいです。デメリットは、食らったら痛いことですね(苦笑)。


ONE第1戦のセレピソフ戦は3RでKO勝ち (C)ONE Championship

――練習ではずっとOFGでやられているんですか?

鈴木 割とそういう時期もあったり、ボクシンググローブで練習するべきだなと思うこともあります。ボクシンググローブで練習すると、遠心力を使って打つパンチが打ちやすいんです。OFGだと荒くてバイオレンスな感じで攻めればいいと思うのですが、ボクシンググローブだとそうはいかずに頭を使って打たないといけないので、良いところ取りができるように、その時の場面に応じて色々と考えながらやっています。

――ケージでの戦い方のメリット、デメリットは何でしょう。

内藤 広く使えますし、僕は周りに囲まれていることで周りのお客さんが視野に入らないので戦いに集中できることがいいかなと。デメリットはそこまで感じたことはありません。

鈴木 僕も内藤とほぼ同意見でケージの中に閉じ込められている感じが良くて、集中できるかなと。今ではリングよりも、ケージの方が戦いやすいですね。


12月、ボテーリョを判定で下して2連勝 (C)ONE Championship

――ケージだと4つのコーナーがないことで相手を追い詰めることができず、そこをデメリットと感じている選手もいます。

内藤 特に相手に逃げられやすいと感じたことはないですね。

鈴木 リングだからこう戦おう、ケージだからこう戦おうとあまり考えすぎるのも良くないかなと。戦いを楽しもうという感じでいます。

――ケージでの際の攻防で蹴ると自分の足がケージに当たって危険だと感じることは?

内藤 そういうのも考えたことはありません。僕はむしろ相手を金網ごと叩きつけるという気持ちで攻めているので、そういうマイナス的なことは考えていません。

鈴木 ジムにはケージがないので、校庭にあったケージで練習相手を押し込んだ練習をしたことがあります。試合では相手をサンドウィッチにしたろ!と思って、ONEデビュー戦(2018年11月23日、vsデイヴィダス・ダニラ)で相手をケージに押し込んで攻撃しようと一度試してみたらすぐに反則行為で注意されました。レフェリーから「次やったら減点だよ」と言われました(笑)。

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