2020年4月12日(日)東京・新木場スタジオコーストで開催される「PANCRASE 314」女子フライ級で、同級2位のライカ(RIGHT THING ACADEMY)と、3位の端貴代(和術慧舟會 AKZA)の対戦が決定した。
▼女子フライ級 5分3R
ライカ(RIGHT THING ACADEMY)2位/10勝6敗1分
端 貴代(和術慧舟會 AKZA)3位/16勝8敗1分
『ドラゴンボール』の孫悟空風のファイトショーツに、勝利のかめはめ波のポーズでお馴染みのライカは、元女子プロボクシング世界王座三階級制覇者。2014年1月にボクシングを引退すると、2014年からキックボクシングとMMA(総合格闘技)に参戦。MMAでは現在10勝6敗1分。
2016年11月から6連勝していたが、2017年7月のPANCRASEでロシアのクセニヤ・グーセヴァに判定負け。12月にはエジナ・トラキナスにスプリット判定勝利したものの、2019年4月にはブラジルのマイラ・カントゥアリアに腕十字で一本負けと白星と黒星を繰り返すことに。しかし、2019年7月にグレイシ・ファリアにリアネイキドチョークで一本勝ちすると、10月にはアニー・カロリネにスプリット判定勝ちと、ブラジル勢に2連勝している。
対する端貴代は、女子格闘技のパイオニアの一人。2004年9月のMMAデビューから約15年半のキャリアで16勝8敗1分の戦績を誇る。SMACKGIRLミドル級とDEEP JEWELSバンタム級でベルトを獲得。米国Strikeforceで女子世界ウェルター級(-61kg)王座戦、Invicta FCフライ級王座戦(いずれも判定負け)に臨むなど、世界を舞台に活躍してきた。
2018年2月からPANCRASEに参戦し、ブラジルのバーバラ・アシオリには一本勝ちも、4月大会でシッジ・ホッシャに判定負けでPANCRASE女子フライ級王座獲得ならず。9月の再起戦では、マイラ・カントゥアリアに判定負けを喫している。
これまで、PANCRASEでは2016年7月の中井りん戦以外、海外勢と対戦してきたライカ(MMAでの対日本人は2017年2月の空手こまち戦以来)。端もPANCRASEでは3戦すべてが海外勢。対日本人は2014年5月DEEP JEWELSでの杉山しずか戦以来の試合となる。
ボクシングのライカと組み技の端の構図だが、近年のライカはケージレスリングで戦う場面も多く、7月のファリア戦では左フックでダウンを奪った際にパウンドではなくチョークを極めている。また対する端も得意のグラップリングを活かすために、粘り強いジャブ&ローを武器としている。ライカは端の組みを切るためにもレスリング力が問われ、端もライカに決定打を許さない距離での戦いが求められる。カントゥアリアに一本負けしたライカと判定で敗れている端。格闘技界のベテラン対決は熾烈なサバイバルマッチとなる。
42歳の端と45歳のライカ。若手を好む多くの団体では敬遠される円熟女子ファイター同士の対戦は、女子ストロー級暫定王者となった藤野恵美をはじめとする“ババアなめんな”路線で、積極的にベテランの実力者を起用してきたPANCRASEならではのマッチアップだ。
公式プレスリリースでは、この試合に異例の「この試合をパンクラスでやれる事に誇りを持つ」とのコメントから、「2000年にデビューしたボクシングで頂上の景色を見て、一からMMAに転向して来たライカと、2000年初頭のジョシカク揺籃(ようらん)期から世間とも戦い、2度の頂点に立った端。別な世界ながら同じ様な環境で生きて来たかもしれない格闘技人生の、2人の答えがここにある」──と紹介されている。
▼バンタム級 5分3R
平岡将英(KRAZY BEE)11位/2019年NBT同級優勝/6勝4敗
花レメ紋次郎TK(リバーサルジム新宿Me,We)14勝6敗2分
2019年、2回目のネオブラで3試合を判定勝利で優勝し、次のレベルへと歩み出した平岡。対するは2019年5月に4年ぶりの試合で坂野周平にスプリット判定負けしている花レメの一戦。