2020年3月15日(日)東京・後楽園ホールで開催されるジャパンキックボクシング協会主催『KICK Insist10』の全対戦カードが発表された。
今大会ではトリプルメインイベント&トリプルセミファイナルが行われる。
メインイベント第1試合はジャパンキック認定ライト級王者・永澤サムエル聖光(ビクトリー)vs前J-NETWORKライト級王者まさきラジャサクレック(ラジャサクレック)。
1月大会で興之介を右フックでマットに沈め、第2代ライト級王座に就いた永澤は11月大会でもKO勝ちを収めており、連続KO勝利中。まさきも2015年8月と2018年1月の2度、興之介をKOしており、橋本悟からもヒジ打ちのカットによるTKO勝利を奪っている。パンチとヒジを駆使する一戦となりそうだ。
メインイベント第2試合はジャパンキック認定フライ級王者・石川直樹(治政館)vsリュウノスケ・ウォー・ワンチャイ(ウォー・ワンチャイ・プロモーション)。
ジャパンキックのエース格として君臨する石川は、1月大会のメインで松崎公則にヒジ打ちでTKO勝ちしたばかり。連続参戦で迎える今大会では、ラジャダムナンスタジアムで試合を行う和製ムエタイ戦士リュウノスケを迎え撃つ。石川得意の首相撲がムエタイの本場で戦ってきたリュウノスケにも通用するのか、両選手ともムエタイスタイルを信条としていることから、テクニカルな一戦になりそうだ。
トリとなるメインイベント第3試合は「ジャパンキックvsNJKF交流戦 バンタム級王者対決」として、ジャパンキック認定バンタム級王者・翼(ビクトリー)vs NJKF&WMC日本バンタム級王者・一航(新興ムエタイ)が組まれた。
翼は昨年11月大会で流血戦を制して王者となった9戦無敗の選手。一航は昨年4月のBOMでWMC王座、11月のNJKF大会でNJKF王座を獲得した二冠王。この一戦もテクニカルな試合が期待できる。
セミファイナル第1試合ではジャパンキック認定フェザー級王者・渡辺航己(JMN)がWMC日本スーパーフェザー級2位・藤野伸哉(RIKIX)と対戦。渡辺は新潟県三条市在住で、王者になった際には多数のメディアに取り上げられて話題となった。現在6連勝中。藤野は公認会計士講座講師を務めながらリングに上がる異色のキックボクサー。
セミファイナル第2試合はスック・ワン・キントーン認定フライ級王者・細田昇吾(ビクトリー)vs四冠王・松崎公則(STRUGGLE)。細田は早稲田大学法学部に在学中で、学生生活最後の試合に臨む。対する松崎は元J-NETWORK・元REBELS-MUAYTHAI・元WPMF日本スーパーフライ級王者&元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者の四冠王。打たれても打たれても食らいついていく粘り強さとヒジ打ちを得意とする。1月大会では石川直樹と対戦したが、4RにヒジでカットされてTKO負けを喫した。
セミファイナル第3試合では、ジャパンキック認定ミドル級王者・今野顕彰(市原)が光成(ROCK ON)と対戦。今野は強打のパンチを武器とし、光成は様々な団体に出場していたがしばらくリングを遠ざかっていた。いきなり王者とのノンタイトルマッチでチャンスをつかむことができるか。