ミットを持っている栗秋（左）が強烈なハイキックをスアレックに放つ
2020年2月11日（火・祝）東京・大田区総合体育館『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』と2月29日(土)東京・後楽園ホール『REBELS.64』の合同公開練習が、2月1日（土）都内にて行われた。
KNOCK OUTでBigbangスーパーフェザー級王者・駿太（谷山ジム）と対戦する栗秋祥悟（クロスポイント吉祥寺）は、なぜかREBELS-MUAYTHAIライト級王者・良太郎（池袋BLUE DOG GYM）と対戦するREBELS-MUAYTHAIライト級暫定王者スアレック・ルークカムイ（スタージス新宿）のミット持ちとして登場。
ミットでスアレックにミドルキックを連打させ、隙あらばミドルやハイキックを蹴るというスパルタぶりを発揮した栗秋。山口元気クロスポイント代表いわく「トレーナーとして抜群のセンスがあります。専念したら給料を払うと昨日も話をしました。カードが空いた時だけ試合に出てくれればいいです」とのことで、最近はトレーナーとしての手腕も発揮しているのだという。
「試合が近付いてきてどんどんモチベーションも上がってきています。試合が千裕君も一緒に決まっていて僕がミットを持っていて勝ちたい気持ちが伝わってくるので、僕も影響を受けて自分も気持ちを入れないといけないと思ってミットのラウンド数も重ねて、いいコンディションを作れています」と、ミットを持つことで自分のモチベーションも高まるのだという。
「選手と一緒に練習していると一緒に学べることが多いので、自分もこれを使おうと思います」と他の選手からヒントを得ることがあると言うが、山口代表から「自分が練習しないようにミットを持っている。練習させる側にまわっている」と練習嫌いを指摘されると「選手の気持ちだけいただいています」と笑った。
自分の公開練習では浦林幹とのマススパーを披露した栗秋
対戦する駿太に関しては「印象は前から変わらないですけれど、気持ちが強くて手数の多い選手だなと。僕が一発持っている選手なのでそこを教えてあげようと思っています」と言い、「今回の大会へ向けて準備はこれと言ったことはしてないんですけれど、試合が決まってからは自分の中では自信しかない。こんなところで負けていられない。しっかりKOで終わらせてやろうって気持ちしか準備してないです。1Rの最初か、もって2Rの後半だと思う」と早い段階でKOすると言い放つ。
さらに今後の目標を聞かれると「クロスポイントの選手を強くすることです。僕だったらできるんじゃないかって自信があります。僕自身も試合をいっぱいしたい。トレーナーをしながら試合をするスタンスがいいかなって思っています。タイトルにはこだわってないですね。タイトルを持っている人を倒していきたいが、自分がタイトル獲るって思いはない」と、トレーナーとしてやる気十分だった。
その栗秋にミットを持ってもらったスアレックは「あと10日間で試合です。残り少しなのであとは試合をやるだけです。（良太郎は）凄い練習しているみたいですね。でも怖いところはないです。先週も試合を見ましたが大丈夫です。顔も怖くない。はっきり言えば、できれば早めに倒します」と、こちらも早くKOすると宣言。
2020年の目標を聞かれると「今年はいい試合をして今年も勝ちたいです。ヒジありもできる、ヒジがなくてもいけます」と、ヒジあり・ヒジなしに関わらず試合をして勝っていきたいとした。
■喜入 衆「去年、目標を見失ったが、家族のために勝ちたい」
2月29日の『REBELS.64』で喜多村誠と対戦する津崎善郎とボクシングのみのスパーリングを行った喜入衆（NEXT LEVEL渋谷）。序盤は様子見だったが、徐々にギアを上げていくと左ボディブローなどの強打を見舞っていった。
今回、UMAの欠場を受けて急遽KNOCK OUT初参戦が決まり、「ファンの前でインパクトの残る試合をしたい」という。「ちょうど年末の休みに入った時のオファーでしたが、お酒を減らしてしっかり動けるように体力を上げてコンディションを作っています。去年は5戦して1勝しかしてできず、負けた原因は試合の後に考えています。僕は器用なタイプじゃないのでしっかり練習して、しっかりコンディションを作ることが大事だと思ってます」
今回の峯山竜哉との一戦については「J-NETWORKの現役チャンピオンと試合ができることで思い入れがあります。以前に1度対戦の話があったけど、その時に映像を見ていい選手だなと思ってました。4連勝と勢いがある相手ですが、連勝中でも僕がやることは一つ。力を出し切ってしっかり結果を残したい」と勝利に燃える。
「去年、目標を見失ったのですが、とにかく勝って家族で祝勝会をやること。今連敗していて嫁から『全然祝勝会できてないじゃん』と言われたことが悔しい。これ以上、家族に残念な気持ちはさせたくないので毎回勝って祝勝会をやりたい」と家族のために勝利することを誓った。
■浦林 幹「人生の乗った重い拳で相手を流れ星に」
第1部の第4試合で龍聖と対戦する浦林幹（クロスポイント吉祥寺）は同門の栗秋祥梧とマススパーを行い、好調をアピールした。
龍聖については「若くて勢いがあり、色々と強気なことを言ってくるだけあって強い」と警戒するが、「自分には経験があり、（山口元気）会長からアドバイスをいただいて対策もあり、心配することは何もありません。相手の動画を見て弱点を見つけたので、そこを突きたい」と迎撃に自信。
龍聖からはSNSで「おっさんすぐ倒れんなよ」といった挑発を受けていることについては、「注目されて逆に美味しい（笑）。どんどん来てほしいですね。人生の乗った重い拳で向こうを流れ星にしたい」と言い返す。今年の目標については「去年は5戦して勝ち越ししたので、今年も5戦して全勝したい」とした。
