SirikaSirika
ボクシング
ニュース

【RIZIN】那須川天心「今までに無い感情で試合に臨むのかなと思います」、葛西裕一氏「天心は静止している中でリズムを刻めている」=大晦日メイウェザー戦に向け、米国合宿から帰国・公開練習

2018/12/19 15:12
12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催される「Cygames presents RIZIN.14」で、フロイド・メイウェザー・Jrと3分3ラウンドのボクシングルールの非公式戦を戦う那須川天心が18日、千葉・新松戸のTEPPEN GYMで公開練習を行った。 12月2日から16日(日本時間)まで約2週間、米国のホルヘ・リナレス(元プロボクシング3階級王者)のプライベートジムで合宿を積んできた那須川は、公開練習ではリナレスから勧められたレスリングシューズを着用して、シャドーとミット打ちを各1Rずつ披露。シャドーではスーパーマンパンチ、葛西裕一氏が持つミット打ちでは裏拳の軌道のジャブなどを見せた。 米国合宿を経た那須川の変化と手応えはどこにあるのか。那須川との一問一答と、帝拳ジムのチーフトレーナーとして世界王者4人を育てたGLOVES代表・葛西氏に話を聞いた。 那須川天心「一発ももらえないので、3分3R、ほんとうに集中してやらないとダメ」 ──今日の動きは完全に重心がボクサーのそれになっていました。それは意識して? 「意識しているというか、練習で自然とそれに。昨日までアメリカに2週間行って、だいぶいい動きになったと思います。いろいろなものを吸収して」 ──キックとボクシングの違いをどのように感じていますか。 「重心だったり、蹴りが無い分、大きく動けるので、そういうところを磨いてやってました」 ──短期間でしたがアメリカでの練習はいかがでしたか? 「本当に変わりましたね。こんなに変わるんだっていうぐらい、周りから見ても。すごい濃い2週間でした。ステップもパンチの硬さもスピードも変わりました。一番はステップですね。だからといってボクシング・ボクシングするつもりもないですし、アッと驚かせる動きを見せたいなと思います」 ──だんだんと等身大のメイウェザーも見えてきた? 「そうですね。見えてきて、いい方向に向かっているときもありますけど、自分で考えすぎて、怖いなって思う時もあります。今までに無い感情で試合に臨むのかなと思います」 ──アメリカではどれぐらいの量のスパーリングをしたんですか? 「毎日(ホルヘ)リナレス(世界三階級制覇王者)さんと4Rから5Rぐらいやってもらいました。階級差がメイウェザー選手とは近い。凄かったですね。びっくりしました。世界を獲っているだけあって、リナレスさんは日本語も話せるので、『これなら当たるんじゃないかな』とか、いい所も悪いところもアドバイスいただきました。そういうところで自信になりました。ステップだったり、パンチの打ち方だったり、相手は上背があって防御がうまいから、こういうところだったらパンチが当たるよ、と教わりました」 ──シャドーやミット打ちでは、ジャブを裏拳的に打ったり、飛びついたり(スーパーマンパンチ)もしていましたが、ああいう技も使いますか? 「使います。自分の持っているキックボクシングの技術も最大限に使ってやろうかなと思っています」 ──当日の体重は何kgぐらいでリングに上がりますか? 「普通に。増やそうとも減らそうとも思っていないので、ナチュラルで、61~62kgぐらいかなと思います」 ──それでも体重差があり、パンチ力や重さも感じると思います。 「そうですね。一発ももらえないので、3分3R、ほんとうに集中してやらないとダメだなと思ってます」 ──KOを狙うと発言していましたが、どういう形でKOできそうですか? 「倒そうということも考えていますけど、まずは当てること。当たれば階級に関係なく倒せるパンチを持っているんで。メイウェザー選手はエキシビションと言っていて、自分の中では逃げてるんじゃないかと思うので。アメリカで公開練習や記者会見をやった時も、凄いナメてて、日本代表として、試合というか、ぶっ飛ばしてやりたいなと思っています」 ──今日のように当日もシューズは履きますか? 「たぶん履きますね。ボクシングシューズとか。今はこういうレスリングシューズを履いていて、それに似たような。元々はボクシングシューズを履いていたんですけど、リナレスさんから『こっちのほうがグリップが効くからいいよ』って言ってもらって。これはアシックスのレスリングシューズです。履いたらすごく良くて。自分はステップを使うタイプなので、グリップが効いて、ステップも使いやすいし、速く動けると思います」 ──メイウェザー選手の言動はかなり挑発的で勝ちに来ている。油断させてカウンターを狙っているのでは? 「世界最強の選手なので、自分が油断するポイントなんて1個も無いですし、カウンターもどのタイミングで打って来ても大丈夫なように、精神を統一して研ぎ澄まして試合に挑まないとなって思っています」 ──体重差についてはどう考えていますか。 「うーん、体重があってももらわなければいいかなと。パンチもすごく速いと思いますけど、でも見えないパンチではないので、そこをしっかり自分が当てるポイントを探していきたいと思います」 ──メイウェザーは“ディフェンスマスター”と言われていますが対策は? 「ディフェンスを崩す、L字ガードを崩す練習を、どこまで通用するか分かりませんがやっているので、最大限やって、トレーナーと自分を信じてやるだけです」 ──当日、蹴りが無いことへの不安は? 「うーん、まあ、凄い挑発してくるんで、一発蹴ってやりたいなと思ってるんですけど、それはダメなんで(笑)、それぐらいの気持ちで。不安は無いですね」 ──メイウェザー選手の体格に合わせてスパーリングパートナーも? 「もう(最後の追い込みまで)1週間もないので、アメリカでやってきたことを活かして練習します。吸収してきたものを伸ばす練習です」 ──アメリカで本格的なボクシングジムでボクシングの練習を続けて、ボクシングに対する気持ちの変化は? 「すごく面白くて、メチャメチャに。こんなにも奥深いんだって思いましたけど、自分はまだキックボクシングで、来年はRISEのトーナメント(RISE WORLD SERIES)もありますし、そこでしっかり勝たないといけない目標もあるんで。キックボクシングの世界一を決める大会をやってもらえるので、そこをしっかりクリアしないと、次のステップに進んだり、いろんな部分が考えられないんで。ボクシングにすごい興味がありますけど、今はキックに集中したいですね」 ──アメリカ合宿中の食生活は? 「すごい……ジャンクでしたね(苦笑)。でもそこまで動きは悪くなかったので。まあ、これ以上いると太るかなって感じはしましたけど。肉中心の食事でしたが、対応はできました」 ──いつもの試合2週間前と気持ちは違いますか? 「全然違いますね。でも楽しみという部分がすごい大きいですね。今までは自分が追われる立場で試合してたので。色々考えることがありますけど、チャレンジャーという気持ちで試合ができるので新鮮です。初めてのルールで、拳一つで世界を変えるチャンスをもらったので、それを実行しないといけないなと思います」 ──日本のみならず海外でも注目を集めたそうですね。 「アメリカでは思ったよりやるじゃん、という反応が新鮮でした。(米国のマスコミの数は)どのくらいだろう……今日の倍くらい来てました。本当に注目されているなと。(報道陣の多さには)びっくりしました。いいかなと思いますが、そういうのはあとあとついてくるものなので、いまはメイウェザー選手のことだけを、しっかり勝つことだけを考えています。日本でもいろいろ注目されているなと思います。皆さん勝ってほしいと思ってくれていると思うので、それに応えられるように頑張ります」 ──メイウェザーが出る出ないというニュースが出た時に、正直どういう気持ちになりましたか? 「ちょっとびっくりはしましたね。世界一になった男がそういうことを言うのかって感じましたし。でもそういう選手が世界一ってことを自分は思いたくないので、それを変えるために自分が頑張るしかないなって思っています」 ◆葛西裕一GLOVES代表「天心は静止していても反応が速い」 「(ボクサーとは異なる那須川の良さは?)間の違いですね。静止しているなかでリズムを刻めている。静止しているからといって遅いわけでもない。静止していても反応が速いんです。もともとの頭の回転の速さもあるから、それがキックボクシングでも相手を誰も寄せ付けない動きに繋がっていると思います。メイウェザーも速いでしょうけど、20歳上なので。でもキャリアがある。ただ速いだけじゃなくて、遅かったり速かったり緩急がある。天心もそういうことができます。遅くやっていても速いですから。今日もいい感じで打っていました。(那須川は)才能の塊ですよ。動体視力がすごいし、ハンドスピードもある。いろいろな意見があると思いますが、天心は恥ずかしくないレベルにいます」 【関連記事】 メイウェザー「3Rのショーを見せる為に身体を作っている」×那須川天心「メイウェザー選手に一太刀いれるために練習をやっている」=ルール発表と今後の交渉について
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 2021年5月号
2021年3月23日発売
巻頭2大対談は、青木真也×平田樹、那須川天心×志朗! ONEライト級に転向しフォラヤンと対戦する秋山成勲、世界のバンタム&フェザー級特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント

関連する記事