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レポート

【Bellator】サイボーグがバッドをTKO、4団体で王者に! コールドウェルが14戦無敗のボリッチに一本勝ち

2020/01/26 12:01

▼フェザー級ワールドGP準々決勝 5分3R
○ダリオン・コールドウェル(米国/144.6ポンド/65.58kg)
[1R 2分20秒 リアネイキドチョーク]

×アダム・ボリッチ(ハンガリー/144.9ポンド/65.72kg)

コ・メインではフェザー級ワールドGP準々決勝を戦うダリオン・コールドウェル(米国)とアダム・ボリッチ(ハンガリー)が登場。

ハンガリー国旗を背にスケールに乗ったボリッチは144.9ポンド(65.72kg)のコール。対するコールドウェルは144.6ポンド(65.58kg)とボリッチより140g軽い体重で計量。

元バンタム級王者のコールドウェルは、2018年の大晦日の「RIZIN.14」で堀口恭司と対戦。3Rに堀口のギロチンチョークで一本負け。2019年6月にはホームでBellator王座を賭けての再戦も5R判定負けでバンタム級王座から陥落した。

2019年9月にはフェザー級に戻し、GP一回戦に臨み、ヘンリー・コラレスに判定勝ちし準決勝進出を果たした。

壇上でボリッチと向かい合ったコールドウェルは自ら顔を近づけて見せたが、その身体の大きさはボリッチが際立っていた。GP1回戦ではヘンリー・コラレスを判定で下しているコールドウェルは体格差をものともせず、ボリッチをテイクダウン出来るか。それともキャリア14連勝中のボリッチが得意のヒザ蹴りを炸裂させるか。

名将ハリー・ホーフト門下生の26歳ボリッチはMMA14勝無敗。HFCで連勝後、2017年4月にBellator初参戦。5戦全勝で3試合を跳びヒザ&パウンドで、2試合をリアネイキドチョークで極めている。

180cmの長身ながら“THE KID”の異名を持ち、オーソドックス構えから繰り出す打点の高い跳びヒザは山本“KID”徳郁ばりの決定力を誇る。キックボクシングの試合でもこの跳びヒザでダウンを奪うなど左右で打つことが可能で、懐の深い打撃では下がりながら右アッパーでダウンを奪うなど、蹴りもパンチも破壊力を持つ。さらに、長い手足で絡み獲るリアネイキドチョークでの一本勝ち、下になっても三角からのヒジ打ち、さらに三角絞めと、死角のない状態だ。

2019年9月の前戦でボリッチは、元フェザー級王者のベテラン、パット・カランも跳びヒザからダウンを奪いパウンドアウト。GP1回戦を突破している。

日本の格闘技ファンにとっても大注目の1戦だ。試合は日本時間1月26日(日)12時から、DAZNにてメインカードが生中継される。

1R、サウスポー構えのコールドウェルにオーソドックス構えのボリッチ。遠い間合い。右の蹴りのフェイントから左ローはボリッチ。

コールドウェルは右から左を伸ばし右の蹴りから左の蹴りで詰めて金網際でダブルレッグテイクダウン! ボリッチはクローズドガードでギロチンも頭を抜いたコールドウェルに、足を解き金網際で立ち上がりに。ボリッチの左腕を後ろから右手を伸ばして縛って左ヒジを突くコールドウェル!

ボリッチの立ち際を狙っていたコールドウェルは左足をボリッチの左足にかけてバックに回るとボリッチの首にリアネイキドチョーク! パームトゥパームでクラッチするとボリッチがタップした。

堀口が決して許さなかった金網際でのバックテイク。その際をボリッチ戦ではしっかり逃さずチョークを極めたコールドウェルは、すでに勝ち上がっているAJ・マッキーとサークルケージのなかで額を突き合わせた。

▼フェザー級 5分3R
○フアン・アルチュレタ(米国/145.5ポンド/65.99kg)
[判定3-0] ※29-28×3
×ヘンリー・コラレス(米国/145.3ポンド/65.90kg)

アルチュレタは2019年6月大会で強豪エドゥアルド・ダンタスを2R 右フックでKOに下し、堀口との対戦を強烈にアピールしていたが、フェザー級でタイトルとGP優勝の2冠を狙い2019年9月のフェザー級トーナメントに参戦。一回戦でパトリシオ・フレイレの王座に挑戦も判定負けを喫している。

アーロン・ピコにKO勝ちするなどBellator5連勝のコラレスもトーナメントではダリオン・コールドウェルに判定負けしている。

1R、ともにオーソドックス構え。右から左で詰めるアルチュレタをブロッキングで防ぐコラレス。アルチュレタはさらに左ボディストレートをヒット。続くボディストレートはコラレスがかわす。

頭を下げたコラレスのワンツーの打ち終わりに右を狙うアルチュレタ。踏み込みから右ボディはコラレス。アルチュレタは前足にシングルレッグに入るが、その外し際に右アッパーを狙う。かわすコラレスも左右で詰める。

2R、互いにカウンター狙い。圧力かけるコラレスに左右にサークリングするアルチュレタは打ち終わりに大きな右を振るも空振り。コラレスの打ち終わりにスタンドバックに回るアルチュレタだが、リフトしテイクダウンもヒザを着いたコラレスはすぐに立つ。右ボディストレートも単発のアルチュレタ。コラレスはラウンド終了間際にダブルレッグテイクダウンを決める。

3R、コラレスの右の圧力に後転するアルチュレタだがすぐに立つ。追うコラレスは右フック! バランスを崩すアルチュレタだがすぐに立て直す。さらに飛び込みから左オーバーハンドを振るコラレス。ずらしてかわすアルチュレタはパンチを掻い潜ってダブルレッグに入るが深追いせず。常に位置を変えて同じところに留まらないアルチュレタだが、手数が少ない。

互いに慎重な展開のなか、コラレスの左の打ち終わりに左を当てるアルチュレタ。コラレスの右の強振の後に連打で返すように。ゴングにケージに上ってアピール。判定は、ステップを使って出入りの打撃を当てるなどクレバーな戦いを見せたアルチュレタが判定3-0で勝利した。

▼バンタム級 5分3R
○セルジオ・ペティス(米国/135ポンド/61.23kg)
[1R 3分00秒 ギロチンチョーク
]
×アルフレッド・キャシャキャン(米国/135.9ポンド/61.64kg)

2019年9月にUFCでタイソン・ナムに判定勝ちするなど、UFCフライ級ランカーのセルジオ・ペティス(弟)がBellatorに移籍しての初戦。バンタム級で同じくBellatorデビューのアルフレッド・キャシャキャンと対戦する。LXFで活躍し11勝5敗。2017年の「DW's Contender Series」ではショーン・オマリーに1RKO負けしている。

ともにオーソドックス構えから。ジャブの刺し合いから左サイドキックはキャシャキャン。ペティスはサウスポー構えにスイッチもオーソに戻す。キャシャキャンは右フックをペティスのテンプルに当てるが、それを受けながら返しの右フックをキャシャキャンのアゴに当てるペティス!

ダウンしたキャシャキャンが上体を立てようとするところに右のパウンドを連打するペティス。立とうとするキャシャキャンの首をとらえ、アームンインギロチンに移行し、キャシャキャンの左腕を巻き込んでクローズドガードに入れて絞め上げた。

▼ウェルター級 5分3R
○レイモンド・ダニエルズ(米国/169.8ポンド/77.01kg)
[1R 3分07秒 TKO]

×ジェイソン・キング(米国/169.7ポンド/76.97kg)

レイモンド・ダニエルズは、Bellatorキックボクシングで活躍、MMAでは2008年6月のStrikeforceで1敗も、2019年5月にはサークルケージで那須川天心ばりのアクセルパンチを決めている。対するジェイソン・キングはMMA8勝5敗。「Valor Fighting Challenge」を主戦場とし、今回がBellatorデビューとなる。

1R、サウスポー構えからバックスピンキックを連打するダニエルズ! オーソドックス構えのキングはワンツーを放つがその打ち終わりにダニエルズは左ストレート、左ヒジでダウンを再三奪う。グラウンドには一切付き合わないダニエルズ。

キングが立ち上がると、さらに右前足でサイドキック、踵落としも見せる。バックスピンキックを腹に打つダニエルズの左足を掴んだキングは足関節を狙うが、それを潰したダニエルズがパウンドアウト。MMA戦績を2勝1敗とした。

▼女子ストロー級 5分3R
○エミリー・キング(米国/115.2ポンド/52.25kg)
[1R 2分18秒 リアネイキドチョーク]
×エヴァ・ナイト(米国/114.5ポンド/51.93kg)

1R、右をダブルで当てるオーソドックス構えのナイト。サウスポー構えのキングはがぶりからギロチン、マウント。アメリカーナ狙いから腕十字へ。上体を起こしたナイトが上に。そこを三角絞め狙いからスイープしたキングがまたもマウントに。バックマウントからリアネイキドチョークを極めた。

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