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2020年3月29日（日）東京・後楽園ホールにてプロ修斗「PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Supported by ONE Championship Vol.3」が開催される。
同大会にて、世界フェザー級チャンピオンシップ・5分5R 斎藤裕（王者／パラエストラ小岩）vs デュアン・ヴァン・ヘルフォート（挑戦者・同級3位／グレイシーバッハ・ネーデルランド）の一戦が決定した。
プロ化30周年記念イヤーとなった2019年、修斗にとっても様々なトピックがあったなか、大きなインパクトを残したのが5月の30周年記念大会に初来日した2チーム、ONE Championshipでも多くの世界王者を輩出するフィリピンのチーム・ラカイと、ヨーロッパ修斗代表マルタイン・デ・ヨングが送り込んだオランダ軍団だった。
結果として勝ち星を上げたオランダ勢のなかで、特にデュアン・ヴァン・ヘルフォートは5月に宇野薫、７月にはリオン武の2大レジェンドを撃破。柔術黒帯のグランドコントロールはある程度想定出来たが、デュアンがMMAファイターとして底知れぬ実力が垣間見えたのは7月のリオン戦だろう。
5月の宇野との一戦では寝技で一進一退の攻防を繰り広げ見事に競り勝ったため、リオンにもグランドに持ち込んで勝負をするだろう、という思惑を完全に覆し、数多くのファイターをその拳で沈めてきたリオン相手にヘルフォートは打撃で勝負を挑み、完封している。
リオン得意の右ストレートもかわし、自ら相手の得意な展開に持ち込み勝利することで、己のファイトスタイルが盤石であることを証明してみせたヘルフォート。そんな穴のないトータルファイターの挑戦を受ける世界王者の斎藤裕も、レジェンド越えということでは負けてはいない。
斎藤は2019年9月に“番長”髙谷裕之を相手に、開始直後からの怒濤のラッシュでKO勝利。宇野薫、リオン武に続き、日本屈指のトップファイター高谷を倒した事で、斎藤裕が日本を代表するフェザー級ファイターとして認知されたのは間違いないだろう。
ただし、斎藤の2019年の戦績は3試合して2勝1敗。1月にマーカス・ヘルドに2R TKO勝ちを収めたものの、5月にはヘルフォートと共に来日したアギー・サルダリとの一戦で、途中流血などのアクシデントもあったが、アギーのリーチ差、組み力に苦しめられた感が否めず痛い敗戦となった。また、11月にはグラップリングの「QUINTET」で中村大介のヒザ十字を耐えての一本負けもあり、回復具合も気になるところだ。
アギーと同じくかなりのリーチを持つデュアンを斎藤はどう攻略するか。同じオランダ勢として斎藤の情報も伝わっていることも予想される。アギー戦では組み負けている斎藤に対し、硬軟自在のヘルフォートはどんなスタイルを選択するか。
2020年プロ修斗31年目に迎える世界王者の始動戦。レジェンド達の思いも乗せて斎藤裕が最強の挑戦者を迎え撃つ。
◆PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Supported by ONE Championship Vol.3
2020年3月29日（日）東京・後楽園ホール
決定対戦カード
▼世界フェザー級チャンピオンシップ 5分5R
斎藤 裕（王者／パラエストラ小岩）
デュアン・ヴァン・ヘルフォート（挑戦者・同級3位／グレイシーバッハ・ネーデルランド）
