▼第2試合 72kg契約 3分3R
○T-98(クロスポイント吉祥寺)
判定3-0 ※29-27、30-27、30-27
●イリアス・ボカユア(オランダ)
T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。今年は2月にNJKFのエースYETI達朗に判定勝ち、8月のKNOCK OUTでは新日本キックボクシング協会の斗吾にTKO勝ちしたが、11月のKNOCK OUTでプライチュンポンに判定負けを喫した。対するアーツの愛弟子ボカユアはスリナム系オランダ人で、昨年5月のホーストカップ名古屋大会ではMA日本スーパーウェルター級王者・真樹親太郎を初回KOに葬っている。
1R、伸びのある右ストレートで前進するボカユアに対し、T-98は強烈なボディブロー、右ローを絡めながらプレッシャーをかける。このラウンドは勢いのある攻めを見せるボカユアがやや優勢の印象。
2R、さらに圧力を強めるT-98は右ロー、右ボディブローを次々とヒットさせ、ボカユアが後退を見せる。ボカユアは下がりながらも右ミドルを返すが、T-98の前進は止まらない。
3Rも前進続けるT-98が打ち合いに持ち込むと、ボカユアは背中を見せたムーブを見せたことでレフェリーはダウンカウント。ボカユア陣営は不満気ながらも再開。最後まで手数で追い込むT-98が大差を付けて判定勝ちした。
▼第1試合 63kg契約 3分3R
△ピエトロ・ドウリャ(オランダ)
ドロー 判定0-0 ※30-30、30-30、29-29
△麻原将平(PFP)
スリナム系オランダ人のドウリャはA-1世界王者で、日本ではREBELSのリングで活躍。2016年3月の初来日では不可思とドロー、6月にはRISE三階級制覇王者の裕樹に判定勝ち。2018年8月には梅野源治に敗れている。
一方、新人時代から武蔵兄弟の指導を受ける元ホーストカップ日本スーパーライト級王者・麻原は昨年5月の名古屋大会でブラジル王者ファブリシオ・ザカリアスにKO勝利したが、7月のRISE大阪大会ではNKB王者の高橋一眞に判定負け。10月のホーストカップではMA日本ライト級3位・元氣から判定勝ちを収めた。
1R、ドウリャは右インローを次々と当て、麻原はバランスを崩す場面も。麻原は左ボディブロー、右フックを当てるなどパンチ主体の攻めで前に出る。
2R、ドウリャは右インロー、左ミドルを当て前進。「ローのダメージがあった」(武蔵)という麻原だが耐えて左ボディブローをヒットさせ、ドウリャの動きを鈍らせる。
3R、ドウリャのローで効かされるも前に出る麻原は左ミドル、左ボディブローで削っていき、パンチ主体の攻めで前進。最後に左ハイ、胴回し回転蹴りといった大技でKOを狙っていく。終盤には激しい打ち合いを経て終了。お互いに決定打はなくドローに終わった。