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インタビュー

【Krush】山崎秀晃、堀井翼の覚悟を認め「がっつり倒しに行く。公開処刑にしないといけない」

2020/01/10 13:01
【Krush】山崎秀晃、堀井翼の覚悟を認め「がっつり倒しに行く。公開処刑にしないといけない」

かつてKrushでミスターKrushぶりを発揮していた山崎

2020年1月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.110』にて、堀井翼(ネクサスジム)と対戦する第3代Krushライト級&第4代Krushスーパー・ライト級王者・山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 山崎は伝統派空手からキックボクシングに転向し、2009年12月にKrushデビュー。強打と多彩な蹴り技で白星を重ね、2013年3月にトーマス・アダマンドポウロス(フランス)を破り、第3代Krushライト級王座に就いた。その後も連勝を重ねて2014年11月からは新生K-1に参戦。2015年11月には第4代Krushスーパー・ライト級王座にも就いた。

 以降、K-1に専念していたが今回4年2カ月ぶりにKrush参戦が決定。K-1 KRUSH FIGHTから元のKrushに名称を戻す第一弾大会となる今大会に出場する。

■Krushじゃなければ、今のファイトスタイルにならなかった

──Krushがかつてのロゴ・名称に戻るということになり、Krush参戦を直訴して今大会への出場が決まりました。山崎選手はKrushというロゴや名前、あのリングに対する思い入れは強いですか?

「昨年『Krush』が『K-1 KRUSH FIGHT』という名称になった時に『KrushはK-1の下部組織と思われるような存在になってたんかな』というのもありましたし、今年からまた『Krush』に戻るということで『俺たちが育ったKrushが戻ってくる!』という気持ちにもなりました。僕が上京してジムに入った時は梶原龍児さん、尾崎圭司さん、狂拳”竹内裕二さん…みんなに憧れてKrushの頂点を目指して戦って、実際にKrushのベルトを獲ることもできました。

 そういう意味では、当時のKrushをもう1回再現したいというか。決して『K-1 KRUSH FIGHT』でファンのみなさんが喜ぶ試合がなかったわけではないんですけど、僕自身もう一度初心に戻ってKrushのロゴに戻ったリングで戦いたいという素直な気持ちになって『Krushに出させてください』とお願いしました」

──山崎選手が上京してきたのはいつですか?

「21歳の時なので2008年ですね」


──では山崎選手が上京して、しばらくしてからかつてのK-1が活動休止になったと思うのですが、当時はどんな気持ちで戦っていたのですか?

「正直なところ魔裟斗さんが活躍してたようなK-1や地上波の試合を目指して上京してきたんですけど、自分がプロデビューする頃にはそういった舞台が傾いてた状態でした。だから当時の僕たちにはKrushしかない時代で、いかに格闘技を盛り上げるかと言えば、KrushをかつてのK-1のような舞台に出来るかどうかが勝負やと思っていました。その中でみんなが一生懸命戦ってきた結果として“超破壊型打撃格闘技”としてのKrushが生まれたと思うんですよね。

 そのKrushの流れから今のK-1がスタートして、僕もK-1を主戦場に戦うようになって。当時のKrushで生きてきたからこそ分かるものもあるし、今のファンの方には山崎秀晃=K-1ファイターという印象があると思いますが、山崎秀晃というファイターを創りあげてくれたのは間違いなくKrushです。僕自身、自分を育ててくれたのもKrushだという想いが凄く強いですね」

──元々持って生まれた性格や人間性もあると思いますが、Krushで戦ったからこそ山崎選手のような超攻撃型のファイトスタイルが培われたと思いますか?

「もちろんそうですね。“超破壊型打撃格闘技”と言われるKrushじゃなければ、今のファイトスタイルにならなかったと思います。色々な団体もあるなかで、当時Krushに出ていたみんなは『Krushを一番の団体にしたい』と自然に思っていただろうし、みんな『自分が頭1つ抜けてやろう』と思って戦っていたと思います。Krushファイターみんながそういう向上心じゃないですけど、熱い気持ちで戦ってたということがKrushの火付けになったんじゃないかなと思いますね」


──そして今大会では堀井選手と対戦が決まりました。山崎選手が対戦相手を募集した時、最初に戦いたいと手を挙げた選手が堀井選手でした。彼にはどんな印象を持ってますか?

「まあキャラクターとして面白かったり…悪い人じゃないと思います(笑)。選手としても何試合か見させてもらいましたけど、弱い選手ではないなと思います」

――誰よりも早く山崎選手と戦いたいと意思表示した覚悟や心意気を感じる部分はありますか?

「心意気という部分では一番に手を挙げてくれたわけですし、対戦カード発表会見でも『死ぬ覚悟で来た』と話していたので、それだけの覚悟があるんだなと思います。ああいうキャラクターだから伝わりづらいですけど(苦笑)、リングの上の戦いという部分ではその言葉に尽きると思うし、僕はしっかりその言葉に呼応してがっつり倒しに行く。公開処刑にしないといけないなと思います」

──今、山崎選手も連勝中で勢いに乗っているところだと思います。ご自身では最近のパフォーマンスはいかがですか?

「年齢を感じたりパフォーマンスが落ちた感覚は一切なくて、膝の怪我から少しずつ回復してきて出来ることも増えてきました。自分が戦いたいように戦えるようになってきたので、ここからが山崎秀晃の第2章のスタートですね」


──そのうえで2020年の目標を聞かせてもらえますか?

「もちろんやってる以上、今はK-1のベルトが目標です。次のタイトル挑戦に向けて勝ち方でしっかりアピールしないといけないと思います。相手云々ももちろんそうですけど、やっぱり“ゴールデン・フィスト”山崎秀晃のKOはシビれるな、と。また後楽園ホールで地鳴りのような歓声を聞けるようにがっつり倒さなって感じですね」

──最後に改めてファンの方に向けてメッセージをいただけますか?

「今回はしっかり勝ち方でアピールして次の(K-1スーパー・ライト級の)挑戦者は山崎しかいないと言われるような試合を見せたいと思います。その時に誰がチャンピオンであろうがしっかり最高の準備をして待ってるだけなので、僕の試合を楽しみに来てもらえたら一番最高です。僕はそれをしっかり表現してお見せします」

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