那須川天心へのリベンジへ向けて連勝街道を突っ走っている鈴木
2020年1月13日(月・祝)東京・後楽園ホール『RISE 136』のメインイベントで、同級1位・良星(=らすた/平井道場)の挑戦を受けRISEバンタム級(-55kg)タイトルの初防衛戦に臨む王者・鈴木真彦(山口道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、昨年11月の両国国技館大会でトーナメントを制して那須川天心が返上したバンタム級のベルトを獲得。昨年9月には無敗の初代RISEスーパーフライ級王者・田丸辰に初黒星を付け、2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、17連勝という驚異の記録を打ち立てている。
■2020年はいい形でスタートできるようにしっかりとKOして防衛
――2019年を振り返ってもらいたいのですが、4戦4勝(3KO)と全勝でした。ご自身にとってどういう1年でしたか。
「とりあえず勝てて全勝できたことは良かったのですが、全試合をKOで勝ちたかったので最後の試合(2019.9.16田丸辰戦)だけ判定決着になり、去年最後の試合をいい形で締められてないので悔しかったですね」
――2015年1月25日の工藤政英戦以来の延長戦にもつれ込む接戦となりました。
「めちゃくちゃしんどくて、最後は気持ちだけで戦っていたのであまり覚えていません。試合が始まったばかりということもあり、田丸選手の動きが速くて全然見えてなく、1Rにいいものを一発もらったことでペースが崩れてしまいました。あのパンチは効いたというよりも、ビックリした感じでした。それまでKO決着が続いていたことで倒す自信もあったのですが、王者対決ということで周りから期待されていてそこで空回りしてしまったのかなとも思います」
――練習はどのくらいで再開したのでしょう。
「試合では大きなケガもなかったので、すぐに練習を再開しました」
――次に良星戦に向けて強化していることはありますか。
「田丸戦では、1Rから集中力を切らさないようにしなきゃいけないなということが課題になったので、集中力、全体的なレベルアップをしています。一番レベルアップしたところですか? それは試合を見てもらったらわかるんじゃないかと思うので、楽しみにしていていて下さい」
――良星選手とは2018年7月16日、第7代RISEバンタム級王座決定トーナメント一回戦で対戦し判定勝ちしています。当時はどういう印象がありますか。
「田丸選手と同じく良星選手も速くて、結構頑丈なイメージがありますが、相手のことは特に考えていません」
――最近の良星選手の試合は見てますか?
「パワーは以前よりも付いた印象がありますが、良星選手も結構前に来るタイプなので気持ちは強いのかなと。以前対戦した時とあんまり変わってないのかなとも思います」
――田丸選手と同門ということでやり辛さは?
「万全に対策してくると思うのですが、そう来られてもいいように練習量はバッチリなので問題ないです」
――今回は前哨戦となり、4月から開幕するアジアトーナメントを控えています。
「そうですね。良星選手は僕に勝ってトーナメント出場権を狙ってくるかと思うのですが、そうはさせません。トーナメントではただ勝つのではなく、しっかりインパクトを残した上で勝ち進んで優勝したいと思います」
――現在、鈴木選手の他にISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗選手、元ルンピニー二冠、元ラジャダムナン二冠のパジャンチャイ・PKセンチャイムエタイジムの参戦が決定しています。
「志朗選手も気になっていますが、タイ人もめちゃくちゃ強いと聞いています」
――もしパジャンチャイと対戦すればタイ人との対戦は初になりますね。
「パジャンチャイの映像は見ていません。怖さもありますが、楽しみな部分が大きいですね。まずは目の前の良星戦に集中しています」
――やはり、トーナメントの先に見据えているのは那須川天心選手へのリベンジ?
「そうですね。今17連勝中ですがここで負けてしまったら意味がないので、何としてでもトーナメント優勝して那須川選手への挑戦権を獲得します。僕がここまで勝ち続けていられるのもあの敗戦があったからこそ。あれから那須川選手へのリベンジを忘れたことはありません。那須川選手に勝てるのは僕しかいないと思っているので、トーナメントではぶっち切りで圧倒するだけです。トーナメント優勝賞金額も凄いと思いますが、そんなことも意識していません」
――どういう1年にしたいですか?
「2020年はいい形でスタートできるようにしっかりとKOして防衛したいと思います。そしてトーナメントでは僕が優勝しないと面白くないと思うので、それまでの1試合1試合を楽しみにしといて下さい」
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