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2019年12月29日(日)愛知・名古屋ガーデンパレスにて、“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会の一夜明け会見が行われた。
2019年6月の再戦となったゲーオ・ウィラサクレック戦を、前回に続き延長判定で競り勝ったスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也。厳しい初防衛戦となったが、「自分がやってきたことを前回より出せた。でも、ゲーオ選手を完全に超えるつもりで挑んだが、それはできなかった」と振り返った。
しかし「K-1の顔を目指す。とりあえず3月にK'FESTAがあるので、そこでいまの自分の立ち位置を試合で見せて、変えていく」と力強く宣言。また、スーパー・ライト級戦線が盛り上がってることについては「誰とやっても負ける気はしないので、かかってこいという感じ」と、王者のプライドを示した。
安保瑠輝也「3月のK'FESTAでいまの自分の立ち位置を試合で見せて、変えていく」
──試合から一夜明けた感想をお願いします。
「昨日はたくさんの応援、ありがとうございました。とりあえずは昨日一日落ち着いてみて、横にこうしてベルトがあることにホッとしてます。 (前回以上に厳しい戦いだった?)そうですね、ゲーオ選手が前回よりも強いと感じましたね。でも自分がやってきたことを前回よりは出せたかなという印象です。それよりもゲーオ選手が伝説的な、レジェンドの強さというものがあって。自分の実力不足もあるんですけど、強かったです。
──この二試合でゲーオを超えられた実感は?
「完全に超えるつもりで挑んだんですけど、できなくて。たぶん、2019年のK-1で一番抱き合った二人というくらい(苦笑)、クリンチというか。それはゲーオ選手が悪いわけじゃないんですけど、そういう展開になってしまって。たぶん、噛み合わない同士なのかなと感じました。
K-1スーパー・ライト級のベルトの裏に、おそらくゲーオ選手がベルトを獲ったときに描いた画があって、これを自分が完全防衛して消してやろうかなと思ってたんですけど。昨日の試合で完全に超えることができなくて、もうたぶん、僕がゲーオ選手とやることはないと思うので、これは描いたまま防衛していこうかなって。背負うとか、大それたことは言えないですけど、そういった気持ちです」
──ゲーオ選手にリスペクトを持ちながら、それを超えるような王者に?
「そうですね。前回の試合のときも、すぐに再戦すると言ったので、終わったあとにちゃんと挨拶的なこともできなくて。今回も試合が終わったあともアフターパーティーとかインタビューでバタバタしちゃって、顔を見てゲーオ選手に挨拶できなかったんですけど、それでけっこう悔いが残ってたんです。
そしたらすべてが終わって深夜にホテルに戻ったときに、ホテルのロビーにゲーオ選手がいて、僕のことも称えてくれて。会長も『経験はコンビニでは買えないからね』と言ってくれて(笑)。ゲーオ選手もタイ語で話しかけてくれて、何を言ってるかはわからなかったですけど(笑)、いい雰囲気な感じはあったのでよかったなと思います」
──「K-1を背負う存在になる」と発言していますが、そのために必要なものは?
「やっぱりゲーオ選手とか、本当のトップの強い選手相手にKOできてないと思うので。“デモリッションマン”っていう名前を付けられているにも関わらず、それができてないのが悔しいです。K-1の顔になると言いましたし、もちろんそれは目指します。ただ、いますぐにはできないので、2020年にもっと目標をでかく持って。とりあえず3月にK'FESTAがあると思うので、そこでいまの自分の立ち位置を試合で見せて、変えていこうと思ってます」
──首を狙う選手が続々と出ていますね。
「そうですね。不可視選手もそうですし、山崎選手も横浜ですごいKOをしましたし。そういった選手がたくさんいるっていうのは、やっぱり盛り上がってるということなので、すごくうれしいことですし。僕は全然、誰とやっても負ける気はしないので、かかってこいという感じです」
──ファンにメッセージを。
「昨日は有言実行できずに申しわけない気持ちでいっぱいです。ただ、応援してくださっているかたがた、いつもありがとうございます。ベルトがいまあることにすごくホッとしてるので。これを守り抜いて、自分が真のチャンピオンと認めてもらえるような選手になるようにがんばります。これからもよろしくお願いします、ありがとうございました」
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