大雅との完全決着に自信を見せる白鳥
2019年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.20』に出場する、RISEライト級王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が23日(月)千葉市内にて公開練習を行った。白鳥は第3代K-1WORLD GPスーパー・フェザー級王者・大雅(TRY HARD GYM)とRIZINキックボクシングルール3分3R(62.0kg)で対戦する。
白鳥は那須川天心と共にシャドーを行った後、ミット打ちを披露。左ストレート、左ミドルキックの他に後ろ蹴りも繰り出すなどした。
「調子はバッチリですね。いつも通り」と白鳥。大雅とは10月12日の大阪大会で倒し倒されの激闘を演じ、白鳥が勝利を収めている。「前回やって、自分の穴を埋める作業とあとは前回ダウンを取ったが仕留めきることが出来なかったので、技の精度を上げて倒せる技を磨きました。今まで見せたことのない技を出すかもしれませんよ」と、前回の反省点を修正してきたという。
「1R、2Rと圧倒していたと思うんですが、3R開始早々にダウンを取られて。そこからは反省点しかない3Rになってしまいました。そこは直す部分がたくさんあって」と振り返り、「あのもらったダウンは自分の距離を間違えた。飛び込んできたオーバーフックだったので、1、2Rをとったからもう少し集中力が欠けていた」と冷静に分析している。
実際に戦ってみての印象は「パワーはもちろんある。瞬発力が今までの選手とは違った。その他は驚くところがなかった」とし、大雅はリベンジに燃える気持ちと新たな戦略で臨んでくるだろうが「そこに特別警戒する必要はないと思う。自分の良さを100%出し切れば、3Rまでいっても全局面で圧倒できると思っています」と、勝利の自信は揺るぎない。
記者会見のフェイスオフでは激しいにらみ合いを展開。「向かい合って感じるものはなかったですが、再戦を向こうから希望してきたってことで向こうもそれなりにリスクがあると思うし、全てを懸けて挑んでくると思うのでそこを迎え撃つだけ。自分の方に特別な想いや感情はないですね」とやはり冷静だ。
2020年には『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg Tournament』への出場が決まっており、その前に大雅と戦うことにプレッシャーはないのかと聞かれると「なくはないが、正直ここまで勝ち続けて来てどの試合も一緒。これから先どの試合も落とせない。誰と試合をしても同じかな、と。WORLD SERIESで優勝した時点で追われる立場になったので、誰とやっても迎え撃つだけです」と、どの試合も同じプレッシャーだと答えた。
大雅は「10月の続きをやるつもりで行く」と宣言しており、白鳥はそれに対して「前回の3Rは冷静になれず対処できなかったが、1Rから来たら逆にすぐ終わっちゃうよ、来るなら覚悟しておけって感じです」と言い、前回は試合中に両者とも笑顔を浮かべながら戦っていたことについては「やっていて凄く楽しいと思ったので自然と笑っていたと思う。でも今回はそこは求めていない。完全決着だけだなと思っています」と、圧倒して勝つと改めて語った。
また、「31日は全15試合の中でキックボクシングが2試合しか組まれていない。MMAファンの人が多いと思いますが、キックボクシングの魅力を伝えたいなと思います。前回も面白さを伝える試合をして、盛り上がって見ている人は面白い展開でしたが、そこは望んでいません。自分の魅力を最大限に出してKOで終わらせて、そこで分かる楽しさ、面白さを伝えられたらなと思っています」と、自分の強さを存分に発揮してRIZINファンにキックボクシングの面白さを伝えたいとした。