大阪・寺田町のALL-WIN GYMにて、12月28日(土)愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される)“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」の[スーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者ゲーオ・ウィラサクレックと対戦する王者・安保瑠輝也が公開練習を行った。
6月K-1両国大会でゲーオとの延長戦に及ぶ接戦を制して、第4代K-1スーパー・ライト級王座に就いた安保。試合後は判定に納得のいかないゲーオに対して、すぐさまベルトをかけてのリマッチを呼びかけ、12月の名古屋大会で王者・挑戦者の立場を変えてのダイレクトリマッチによるタイトルマッチが決定した。
公開練習として披露したサンドバック打ちではこれまで以上にパワーが増したパンチと蹴りを繰り出していった安保。今回は王者として挑戦者ゲーオを迎え撃つ立場だが、安保自身は「今、質問されて防衛戦なんだ……と思ったくらいで、本当に防衛戦という意識はないですね」。
記者会見で安保はゲーオの前にベルトを置き、両者揃っての写真撮影でも間に入った中村拓己K-1プロデューサーにベルトを渡して、2人の立場がフラットなことをアピールしていた。安保は「僕が挑戦者だとは思っていない」と前置きしつつ「ゲーオ選手ともう一回戦ってベルトを獲るというイメージ。いま形的にベルトは僕の元にありますが、もう一度ゲーオ選手と戦って、次はしっかり倒してベルトを獲りに行くつもりです」と防衛戦ではなく王座決定戦のつもりでリングに立つ。
約半年というインターバルでの再戦を前に「僕としては8月のK-1大阪大会で再戦してもよかったくらいなんで、試合間隔のことは何も問題ないですね。次の再戦でしっかりゲーオ選手を倒して真のK-1チャンピオンとして認めさせる一戦にしたいと思います」と力強く言い放つ安保。
前回の試合以降「特に新しいことをしているわけではない」というものの「僕もまだまだ20代で伸びる年齢ですし、もちろん6月から強くなっています」。自分の成長を感じる一方で「自分の頭のなかで考えている戦略をぶつければ絶対に倒せる相手。今の方がレベルアップしていますけど、前回と同じ自分でも次は勝てると思っている」と打倒ゲーオに向けて揺ぎない自信がある。
もちろんゲーオもリマッチに向けて安保対策を練ってくることが予想されるが「ゲーオ選手は僕の対策をできないでしょうね」と断言。「前回も僕が前に出る展開は明らかに嫌がっていたし、そこで対策できなかったから掴んできたはず。ゲーオ選手は遠い距離の蹴りに頼るしかないけど、僕の方が背も高いし遠い距離でも攻撃が当たる。ゲーオ選手の間合いに付き合わないで、僕の方がフィジカルも攻撃力も強いので、それを1Rからガンガン出していこうと思います。そうすれば倒せる展開になると思ってますね」とKOのイメージは完璧だ。
安保にとって今回の試合は2019年のK-1を締めくくる年末の大会にK-1王者として出場することになる。「この試合がメインイベントになるかどうかは分かりませんが、K-1のメインイベントはどれもいい試合だったので、自分もK-1の顔になれるようにしっかりいい試合をしたいです。(どんな勝ち方をしたい?)やっぱりK-1=KOなんで。最近は対戦相手のレベルも上がってKOが減っていますが、そういう相手でも倒していける選手にもならないとダメ。僕が2019年を締めくくるKOを見せます」とK-1王者としてのプライドをのぞかせた。