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【PANCRASE】サルドロフ戦から2カ月、国際戦で復帰の林源平「自分を貫く」。初黒星から再起の松井涼「オートで攻めて攻めて攻める」、前田浩平「GRABAKAというPANCRASEとゆかりのあるチームを背負って戦う」=11月8日(日)ニューピア

2026/11/03 14:17

松井涼「やれることが広がって、力みなく動けるスタイルになってきた」

▼バンタム級 5分3R
松井 涼(LDH JAPAN)6位 4勝1敗
ルイス・ヘルクラーノ(Brazilian Top Team/ブラジル)7勝1敗

 中村倫也を先輩に持つ、専大レスリング部出身の松井涼は、2017年天皇杯全日本選手権グレコローマン63kg級準優勝者。

 驚異的なフィジカルと卓越したレスリング力を武器に『格闘DREAMERS』を経て、2024年8月にPANCRASEでプロデビュー。佐々木健吾、千種純平に判定勝ち後、『POUNDOUT 2』で武田勇輝に肩固めで一本勝ち、25年9月にはアンドレイ・チェルバエフにも判定勝ちでデビューから4連勝を飾った。

 しかし、26年2月大会では、のちに暫定王者に輝いた宮城成歩滝に3R 右ストレートを浴びてKO負けで初黒星を喫した。今回9カ月ぶりの再起戦に臨む。31歳。


(C)LFA

 対するは7勝1敗の戦績を引っ提げ、ブラジルから初参戦を果たすヘルクラーノ。7勝のうち2つのKO・TKO、4つの一本勝ち(2RNC、2三角絞め)と圧倒的なフィニッシュ率を誇る。

 2018年のプロデビューから修斗ブラジル等で6連勝。24年3月にLFAに初参戦し、ウェリック・ドゥグラスと対戦すると、開始早々にオーソから右カーフで崩して、左の連打でケージに詰めて最後は右でダウンを奪いパウンドアウト。わずか16秒フィニッシュ勝利のインパクトを残した。

 LFA2戦目では、サウスポーのルーカス・ゴヴェイアを相手にオーソからの右インカーフ、スイッチしての左ストレート、左カーフ、右ミドルなど切れ味鋭い打撃で詰めるも、右クロスから左の打ち合いで先に当てられ、初黒星。ゴヴェイアに6連勝を許している。27歳。

 ともに才能豊かなプロスペクト同士による再起戦。勝利するのは、一切の隙を与えないドミネートスタイルで相手の心を折りにいく松井か。それとも打撃&寝技の双方で殺傷能力の高い攻撃力を持つフィニッシャーのヘルクラーノか。

「考えた時の思考が固まる感じがすると疲れる。とにかく考える前に出す」

──まずは試合に向けて意気込みを。

「今回、なかなか強い相手を呼んでいただきありがとうございます。前回ちょっとパンチをもらっちゃって、その結果KOされちゃったので、今回は僕自身の進化と日本強さを見せられたらいいなと思ってます。

 UFCで戦って戦うためには、やっぱりこういうところでしっかり勝つ必要があると思っているので、すごいいいチャンスをいただきありがとうございます。 しっかり勝ちます」

──26年2月大会の宮城成歩滝選手との試合から少し時間が空きました。それはしっかり作り直すということもあったんでしょうか。それとも負傷などでしたか。

「負傷しました。それでちょっと長いことできなくて」

──前回の宮城成歩滝選手との試合を振り返っていただくと、テイクダウンはしてそこからの先に苦しんでいたようにも感じます。最後のフィニッシュだけをとらえると、右のクロスでしたけれど、その前の段階で松井選手としては少し手詰まりの感もあったんでしょうか。

「僕はあまりそんな印象は持っていなくて。あれを“やり続けられなかった”自分が悪いなっていうだけで。なんかちょうどその時期、打撃の調子もよくて、そこに甘えちゃった部分がでちゃって。普通に負けちゃったっていう感じです。別にそのスタイルに後悔とかはないし、やるべきことをやりきれなかった、自分のことを信じきれなかったところに敗因があったんじゃないかなと僕は思ってます」

──なるほど。怪我もあったかとは思いますけれど、前戦後、何か修正や課題を持って取り組んできたところもありますか? 

「やれる動きの幅を広げてきたっていうイメージですかね。やれることが広がって、力みなく動けるスタイルになってきたなっていう感じです」

──力みなく、動けるようになってきたと。

「はい、すごい楽しみなんですよね、今回。いつも固めるとか、パワースタイルって思われがちなんですけど、今回結構動きを使って、いろんな角度からちょっと攻めをしてみたいなって思ってます」

──対戦相手のブラジルのルイス・ヘルクラーノの印象は?

「いや、強いですね。 だいぶ強いなって思ってますね。なんかやらせてもらえて本当にありがたいなと思っています。やっぱり今後、世界を目指して戦うんだったら、ここを勝っておかないとっていう意味でも、1個の試練じゃないですけど、自分の確認ポイントでもあるかなって思っていて。その前々回のそのロシアの選手(※アンドレイ・チェルバエフに判定勝ち)もそうだったんですけど、世界に対してどれだけ自分が通用するのかっていう確認になるんじゃないかなと。すごい楽しみです」

──ちなみにヘルクラーノの「BTT」という響きに関しては、ちょっと胸に来る世代なんでしょうか?「ブラジリアントップチーム」っていう。 

「全然、わかんないです(笑)」

──あっ、ノゲイラ兄弟とかムリーロ・ブスタマンチとか……その時代はあまりピンとこない……みたいですね。前回初めてMMAで負けて、どのように気持ちを奮い立たせましたか。

「あんまり。それは負けを引きずったか、負けをどう克服したかみたいなことですよね。あんまり引きずらなかったですね。 レスリングの時は負けても次の試合がいっぱいあったというか。なんか負けた回数の方が多いぐらいなので、そんなに負けたことにあんまり落ち込まないというか、そんなに気にしなかったです。シンプルに、さっきも言った通り、自分のやるべきことを信じきれなかったなという反省が残っただけなので、それ以外はやるべきことがわかるので、そこに切り替えただけというか。悔しかったですけど、完全にやられちゃったんで仕方ないです、あれは」

──どんな試合をしてどんなフィニッシュを狙いにいきますか?

「攻めて攻めて、攻め続けて勝ちます。で、国際戦五戦全部、日本勝ちましょう!」

──ところで、専大の後輩の山北渓人選手のケルベロスTシャツの絵は松井選手が書かれたのですか?(※松井は専修大学レスリング部出身、2017年天皇杯全日本選手権グレコ63キロ級準優勝)

「そうです。僕が描きました。よくご存知で」

──以前からずっとご自分で絵を描いてたのですか。 

「そうです。もう試合に出るパンツの絵も自分で描いて。渓人は僕の後輩なんですけど、後輩として注文をくれたというか。今絵も描いて生きてるんで、それを格闘技にシフトしたいですね」


【写真】当初はボールペンで描いていたという松井。「筆圧が強すぎて紙が破れてしまうので……今はパッドで描いています」──レスラーは絵が上手い説にまた一人実例が。

──草間彌生さんというか、田名網敬一さんのような独特の画風は、ご自身の中で格闘技にも通じるものもあるんでしょうか。

「ああ、そうですね。なんかあの“オート”で描くというか。 何も考えずに出てくるものが僕の強みなのかなって思っていて。考えた時のあの思考が固まる感じがすると疲れてくるんです。あれが来るとキツいんで、もうほんととにかく、考える前に出す。だから“攻めて攻めて攻める”んですけど。 そういう意味では、絵も格闘技も通じていると思います」 

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