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【PANCRASE】サルドロフ戦から2カ月、国際戦で復帰の林源平「自分を貫く」。初黒星から再起の松井涼「オートで攻めて攻めて攻める」、前田浩平「GRABAKAというPANCRASEとゆかりのあるチームを背負って戦う」=11月8日(日)ニューピア

2026/11/03 14:17
 2026年11月8日(日)東京・ニューピアホールで開催の『PANCRASE 368』(U-NEXT配信)の会見が10月24日、都内にて行われた。  メインイベント出場の菊入正行(NEVER QUIT)のインタビューに続き、セミで9月6日のミドル級王者コシム・サルドロフへの挑戦から2カ月間隔で再び国際戦に臨む林源平 (和術慧舟會IggyHandsGym)、2月に初黒星を喫してから9カ月ぶりの再起戦に臨む、元天皇杯準優勝レスラーの松井涼(LDH JAPAN)、GRABAKAからPANCRASE愛を胸に合島大樹と対戦する前田浩平(GRABAKA)の3選手の言葉を紹介したい。 ▼ミドル級 5分3R林 源平(和術慧舟會IggyHandsGym)3位/第15代ウェルター級KING OF PANCRASIST 14勝14敗1分シーザー・カワハラ(KRAZY BEE/米国)2勝4敗  9月6日大会、「日本人の強さを見せる」と挑んだ難攻不落の王者コシム・サルドロフとのチャンピオンシップで、一撃必倒の右の拳が不発に終わり、無念の敗北を喫した林が、2カ月という短いスパンで再始動に臨む。  対するは、米国からPANCRASE初参戦を果たすKRAZY BEEからの刺客シーザー・カワハラ(シザー・チャールズ)。2023年7月に『Urijah Faber's A1 Combat』で1R TKO勝ちでプロMMAデビューすると、LFAで1勝1敗の戦績を残している。  オーソから全身がバネのような肉体から繰り出す打撃は鋭く、回転系のヒジ、首相撲ヒザ、自らテイクダウンを仕掛けてバックテイク、パウンドと高い身体能力を見せているが、ここ3戦は2つの判定負けと1一本負けで3連敗中。  36歳の林が再びタイトル戦線に名乗りを上げるか。それとも27歳のカワハラがPANCRASE初参戦でビッグインパクトを残すか。 林源平「やってきたことは間違っていなかった、それを出せなかったことの悔いを次の試合で出したい」 ──まずは試合に向けて意気込みを。 「すぐにこうやってチャンスをいただいて、本当にありがたく思ってます。せっかくこうやってチャンスをいただいたから、自分らしくしっかりKOで勝ちたいと思います。 ──前戦から2カ月間隔での参戦を決めたのは? 「ファイターなんで。本当に頑丈に産んでくれた両親のおかげで、ダメージが本当にほとんどなかったっていうことに感謝したいです」 ──前回、ミドル級王者コシム・サルドロフ選手に挑戦し、テイクダウンから立ち上がったが、足技の支え釣り込みと小内刈でテイクダウンされた部分に関してどのように総括していますか。 「自分がいつも注意しているところがあったんですけど、その一番初めにテイクダウンされた時のところとか、自分の足を置く位置がちょっと悪くなってたなとか。試合の映像を見返したら、今までやってきたことは絶対間違ってなかった。あとは自分がそれをちゃんと出せてなかったっていうところで、向こうが一枚上手で、そこを突いてきたっていう形なので。その意味ではやってきたことが間違っていなかった、それを出せなかったことの悔いを次の試合で出したいと思います。そして過去は過去なんで、とにかくもう今は目の前の試合に全力で、その上で前回のような負けをしないようにっていう心がけはしてます」 ──今回の対戦相手のシーザー・カワハラ選手をどのようにとらえていますか。 「身体能力の高い、どちらかというとレスラーかなっていうような印象があって。その一瞬一瞬の動きとかも速いと思うので、そこに引き込まれず自分を貫ければなと思っています」 ──前回タイトルマッチで負けたことで、やはり林選手組まれて倒されてっていうことが負ける時のパターンになっている。今回の対戦相手も先ほどレスリング、ということを仰っていましたけど、組みに対する対策というのはいかがでしょうか。  「組みの対策っていうのも常日頃から心がけてやっているので、あとは自分がどう出せるかっていうのがポイントになってくるかなと。(それは自分の強さもディフェンスにおいても?)もう全部ですね。はい」  ──“漢”林源平を出すと。 「そうですね。さっき『戦いの化身』って言ってもらえたんでそういう風に。名前負けしないように、もうとにかく自分を貫いて。メインが菊入君だと思うんで、しっかり会場を温めてバトンを渡したいなと思います」 ──どんな試合をしてどんなフィニッシュを狙いにいきますか? 「ちょっとこれ自分事なんですけど、次の日(11月9日)が誕生日なんです。まあ一番のプレゼントはやっぱり皆さんの熱気と笑顔なんで、しっかり仕留めて、それを最高のプレゼントにしたいと思います」 [nextpage] 松井涼「やれることが広がって、力みなく動けるスタイルになってきた」 ▼バンタム級 5分3R松井 涼(LDH JAPAN)6位 4勝1敗ルイス・ヘルクラーノ(Brazilian Top Team/ブラジル)7勝1敗  中村倫也を先輩に持つ、専大レスリング部出身の松井涼は、2017年天皇杯全日本選手権グレコローマン63kg級準優勝者。  驚異的なフィジカルと卓越したレスリング力を武器に『格闘DREAMERS』を経て、2024年8月にPANCRASEでプロデビュー。佐々木健吾、千種純平に判定勝ち後、『POUNDOUT 2』で武田勇輝に肩固めで一本勝ち、25年9月にはアンドレイ・チェルバエフにも判定勝ちでデビューから4連勝を飾った。  しかし、26年2月大会では、のちに暫定王者に輝いた宮城成歩滝に3R 右ストレートを浴びてKO負けで初黒星を喫した。今回9カ月ぶりの再起戦に臨む。31歳。 (C)LFA  対するは7勝1敗の戦績を引っ提げ、ブラジルから初参戦を果たすヘルクラーノ。7勝のうち2つのKO・TKO、4つの一本勝ち(2RNC、2三角絞め)と圧倒的なフィニッシュ率を誇る。  2018年のプロデビューから修斗ブラジル等で6連勝。24年3月にLFAに初参戦し、ウェリック・ドゥグラスと対戦すると、開始早々にオーソから右カーフで崩して、左の連打でケージに詰めて最後は右でダウンを奪いパウンドアウト。わずか16秒フィニッシュ勝利のインパクトを残した。  LFA2戦目では、サウスポーのルーカス・ゴヴェイアを相手にオーソからの右インカーフ、スイッチしての左ストレート、左カーフ、右ミドルなど切れ味鋭い打撃で詰めるも、右クロスから左の打ち合いで先に当てられ、初黒星。ゴヴェイアに6連勝を許している。27歳。  ともに才能豊かなプロスペクト同士による再起戦。勝利するのは、一切の隙を与えないドミネートスタイルで相手の心を折りにいく松井か。それとも打撃&寝技の双方で殺傷能力の高い攻撃力を持つフィニッシャーのヘルクラーノか。 「考えた時の思考が固まる感じがすると疲れる。とにかく考える前に出す」 ──まずは試合に向けて意気込みを。 「今回、なかなか強い相手を呼んでいただきありがとうございます。前回ちょっとパンチをもらっちゃって、その結果KOされちゃったので、今回は僕自身の進化と日本強さを見せられたらいいなと思ってます。  UFCで戦って戦うためには、やっぱりこういうところでしっかり勝つ必要があると思っているので、すごいいいチャンスをいただきありがとうございます。 しっかり勝ちます」 ──26年2月大会の宮城成歩滝選手との試合から少し時間が空きました。それはしっかり作り直すということもあったんでしょうか。それとも負傷などでしたか。 「負傷しました。それでちょっと長いことできなくて」 ──前回の宮城成歩滝選手との試合を振り返っていただくと、テイクダウンはしてそこからの先に苦しんでいたようにも感じます。最後のフィニッシュだけをとらえると、右のクロスでしたけれど、その前の段階で松井選手としては少し手詰まりの感もあったんでしょうか。 「僕はあまりそんな印象は持っていなくて。あれを“やり続けられなかった”自分が悪いなっていうだけで。なんかちょうどその時期、打撃の調子もよくて、そこに甘えちゃった部分がでちゃって。普通に負けちゃったっていう感じです。別にそのスタイルに後悔とかはないし、やるべきことをやりきれなかった、自分のことを信じきれなかったところに敗因があったんじゃないかなと僕は思ってます」 ──なるほど。怪我もあったかとは思いますけれど、前戦後、何か修正や課題を持って取り組んできたところもありますか?  「やれる動きの幅を広げてきたっていうイメージですかね。やれることが広がって、力みなく動けるスタイルになってきたなっていう感じです」 ──力みなく、動けるようになってきたと。 「はい、すごい楽しみなんですよね、今回。いつも固めるとか、パワースタイルって思われがちなんですけど、今回結構動きを使って、いろんな角度からちょっと攻めをしてみたいなって思ってます」 ──対戦相手のブラジルのルイス・ヘルクラーノの印象は? 「いや、強いですね。 だいぶ強いなって思ってますね。なんかやらせてもらえて本当にありがたいなと思っています。やっぱり今後、世界を目指して戦うんだったら、ここを勝っておかないとっていう意味でも、1個の試練じゃないですけど、自分の確認ポイントでもあるかなって思っていて。その前々回のそのロシアの選手(※アンドレイ・チェルバエフに判定勝ち)もそうだったんですけど、世界に対してどれだけ自分が通用するのかっていう確認になるんじゃないかなと。すごい楽しみです」 ──ちなみにヘルクラーノの「BTT」という響きに関しては、ちょっと胸に来る世代なんでしょうか?「ブラジリアントップチーム」っていう。  「全然、わかんないです(笑)」 ──あっ、ノゲイラ兄弟とかムリーロ・ブスタマンチとか……その時代はあまりピンとこない……みたいですね。前回初めてMMAで負けて、どのように気持ちを奮い立たせましたか。 「あんまり。それは負けを引きずったか、負けをどう克服したかみたいなことですよね。あんまり引きずらなかったですね。 レスリングの時は負けても次の試合がいっぱいあったというか。なんか負けた回数の方が多いぐらいなので、そんなに負けたことにあんまり落ち込まないというか、そんなに気にしなかったです。シンプルに、さっきも言った通り、自分のやるべきことを信じきれなかったなという反省が残っただけなので、それ以外はやるべきことがわかるので、そこに切り替えただけというか。悔しかったですけど、完全にやられちゃったんで仕方ないです、あれは」 ──どんな試合をしてどんなフィニッシュを狙いにいきますか? 「攻めて攻めて、攻め続けて勝ちます。で、国際戦五戦全部、日本勝ちましょう!」 ──ところで、専大の後輩の山北渓人選手のケルベロスTシャツの絵は松井選手が書かれたのですか?(※松井は専修大学レスリング部出身、2017年天皇杯全日本選手権グレコ63キロ級準優勝) 「そうです。僕が描きました。よくご存知で」 ──以前からずっとご自分で絵を描いてたのですか。  「そうです。もう試合に出るパンツの絵も自分で描いて。渓人は僕の後輩なんですけど、後輩として注文をくれたというか。今絵も描いて生きてるんで、それを格闘技にシフトしたいですね」 【写真】当初はボールペンで描いていたという松井。「筆圧が強すぎて紙が破れてしまうので……今はパッドで描いています」──レスラーは絵が上手い説にまた一人実例が。 ──草間彌生さんというか、田名網敬一さんのような独特の画風は、ご自身の中で格闘技にも通じるものもあるんでしょうか。 「ああ、そうですね。なんかあの“オート”で描くというか。 何も考えずに出てくるものが僕の強みなのかなって思っていて。考えた時のあの思考が固まる感じがすると疲れてくるんです。あれが来るとキツいんで、もうほんととにかく、考える前に出す。だから“攻めて攻めて攻める”んですけど。 そういう意味では、絵も格闘技も通じていると思います」  [nextpage] 前田浩平「石渡選手とハファエル・シウバの試合の会場の熱をもう一度PANCRASEに戻したい」 ▼バンタム級 5分3R前田浩平(GRABAKA)9位/2018年IMMAFオセアニア選手権優勝 11勝9敗1分合島大樹(ROOTS)12位 12勝11敗2分  25年11月NPH大会で対戦が決定していたものの、前田の負傷欠場により中止となっていた一戦が、1年の時を経て実現。  合島は、2024年に6年ぶりに復帰し、小原統哉、安藤武尊に2連勝をマーク。しかし25年は、3月に後藤丈治、11月に神部篤坊といった実力者に連敗を喫している。  前田は、神部篤坊、佐藤ゆうじに連敗を喫していたが、7月大会で小原統哉をパウンドで沈め再浮上を果たしている。  オールラウンダーの前田と多彩な打撃テクニックが持ち味の合島。長いキャリアを積み重ねてきたベテラン同士、互いの経験と意地が激しく交錯する一戦だ。 「合島選手は自分の先輩とめっちゃ試合している。リスペクトを持って世代交代を」 ──まずは試合に向けて意気込みを。 「前回、久々にフィニッシュ勝利できて、解説の皆さんから“キラー前田”という名前を付けていただいたので、今回それを定着できるようにもう一回“キラー”の呼び名にふさわしいフィニッシュを見せたいと思いますので、応援よろしくお願いします」 ──今回対戦する合島大樹選手とは、25年11月大会で一度は対戦が決定していましたね。こうして1年ぶりに合島選手との試合が実現してどのように感じていますか。 「合島選手とは1年前に本当にやる予定だったんですけど、自分がヒザをちょっと怪我してしまって。合島選手も結構年齢が上の方なので(※合島は40歳。前田は31歳)、もうやることはないかなって思ってたんですけど、巡り巡って1年越しにやることになって。合島選手は自分の先輩とめっちゃ試合してて、GRABAKAの井関(遼)選手とか恒村(TSUNE)さんとか、僕、清水俊一さんとも練習してたんで、その試合を見ていてずっと知っていたし、強い選手だなっていうのはあったので、リスペクトを持って世代交代じゃないですけど、しっかりフィニッシュできるように対策立てているので、勝ちたいなと思ってます」 ──あの合島選手の変則的なスタイルをどうとらえていますか。 「そうですね、まさにのらりくらりっていう言葉がピッタリなファイトスタイルだと思うし、打撃が一番の合島選手の武器だと思うんですけど、組み技の対応もすごく良くて。それこそ清水さんとか恒村さんとかは寝技がめちゃくちゃ強くて、その二人に極められていないので。やっぱり寝技もグラップリングもしっかりできる上で、また一気に勝負してくるんだろうなっていうのは思っています。自分も合島さんみたいに独特なわけはないですけど、どっちもできるように準備してプランもいくつも立ててるんで、そのどれで行こうかなっていう、どれを見せられるかなっていう感じです」 ──前回勝利した後のインタビューで「PANCRASEがかっこよくてPANCRASEが好きだ」ということを仰ってましたが、どんなところが好きなのでしょうか。 「自分、元々プロレスが好きだったんで、もちろん昔のPANCRASEも知ってたんですけど、19歳で上京してきて、初めてこっちで生で見た格闘技がPANCRASEで、その時ちょうど金網に全部変わったタイミングだったんですけど、その時、石渡伸太郎選手がチャンピオンの試合を見たんですけど、もうまずその石渡選手の佇まいがめちゃくちゃかっこよくて。でもその時、あまり格闘技をテレビとかネットでもそんなにやってない時期だったんで、こんなかっこいい選手がいるのに世間に伝わらないのがなんかちょっと悲しいなっていうのを思いながら、それからPANCRASEをずっと見てたんです。  それからしばらくして、PANCRASEに今、RIZINに出てる選手たちが、矢地(祐介)選手とか牛久(絢太郎)選手とか出ていて、多分その時は事実上、PANCRASEは日本のトップ団体になってたと思うんですけど、そこからRIZINができて、PANCRASEからちょっと選手が抜けたりして。でもその中で自分がやっとプロになれたんで、そういった歴史を知ってるので、石渡選手とハファエル・シウバの試合とかの会場の盛り上がりを実際に体感してるんで、あの熱をもう一度PANCRASEに戻したいなと思って。そうやって自分はPANCRASEにずっと出続けてますね」 ──どんな試合をしてどんなフィニッシュを狙いにいきますか? 「本当に攻める気持ちを忘れずに。パンチになるのか寝技になるのか、分からないですけど、自分はどっちもできるように準備しているので、GRABAKAっていうPANCRASEとゆかりのあるチームを今、僕が背負っている状態なので、GRABAKAの後輩たちにもかっこいい背中を見せられるようなフィニッシュをして、PANCRASE全体を盛り上げて、次のカードにつないでいけたらと思っているので、応援よろしくお願いします」
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