2026年11月3日(火・祝)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ『KNOCK OUT REBELS SERIES.15』にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級3分3Rで対戦する成尾拓輝(究道会館)とペレー・サンライズジム(タイ/サンライズジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
成尾は日本拳法出身で元HOOST CUP日本ライト級王者。2024年11月の『ONE Friday Fights 88』でONE FF初参戦を果たすと、ジャン・ジンフーから合計4度のダウンを奪って豪快に3RでKO勝利し、35万バーツ(約155万円)のボーナスもゲット。ONE FFで3連続KOを飾っていたが2025年8月の4戦目でチャン・チンタオにKO負け。
9月に『HOOST CUP』の防衛戦で32秒KO勝ちで再起すると、『KNOCK OUT REBELS SERIES』で下地奏人に2RでTKO勝ち。大きなインパクトを残した。しかし、2026年1月のONE FFでチェン・ジャーイーにKO負けを喫し、3月のKNOCK OUT REBELSで小森玲哉に判定負け、6月にレオナ・ペタスにKO負けと3連敗中。戦績は18勝(14KO)11敗1分。
成尾「派手に大復活したい」
──6月、代々木大会でのレオナ・ペタス戦以来の試合になりますが、あの試合を今振り返ると?
「ネームバリューもある相手で、メッチャいいチャンスだったんですけど、試合全体を通して何の怖さも感じなくて。1、2Rまで『このまま行けるんちゃうかな』っていう感じで行けたんですけど、本当にちょっとのミスで派手にぶっ倒されちゃいましたね。やっぱり経験値の差という部分も大きかったなというのもあるし、あの一発だけで倒されちゃうところが、やっぱりレオナ選手の強さだなというのは、体感できました。でも、そんな相手にも一切怖さを感じることなく闘えたというのは、自分が強くなってるというか、度胸もついてきてるなと思えました」
──では結果に関しては残念でしたが、ある程度、手応えもあったと。
「手応えはありました。ただ、あの試合で3連敗という形になってるので。今年3試合やって、3試合ともぶっ倒されて負けてるので、本当にファイトスタイルとか、いろいろ考え直さないとなと思って、作り直しています」
──それはどんな風に?
「フルスイングで、全ての攻撃を100%で振り抜くというのは、一見派手で、メッチャいいなと思ってたんですけど、そろそろ30戦超えてきたあたりなので、そんないつまでも子どもの闘い方をしてる場合じゃないなというのはあって。ちょっとフルスイングの球数制限をかけて闘っていかないとなと思って作戦を立てたり、練習でも打ち方を変えたりという感じでやっています」
──では、フルスイングはここぞという時に取っておくみたいな感じですか?
「そのつもりではいるんですけど、試合になったらたぶん、関係なく行っちゃうのかなと思ってます(笑)。でも練習通りに行けば、落ち着いて闘えるはずなんですけどね」
──今回はペレー・サンライズジム選手との対戦です。このタイミングでタイ人との対戦と聞いた時はどう思いましたか?
「ホントに対戦相手を聞いてもピンとこないし、試合の動画を見ても、もう全くピンとこないんですよ。印象を聞かれても難しいんですけど」
──何とも言えない感じですか?
「何とも言えないですね。最初に話聞いた時は、『もう俺、負けすぎて噛ませのタイ人を対戦相手に呼ばれてしまったよ!』って思ったりしたんですけど、今回の相手はちゃんと100戦以上やってるベテランのタイ人で、右ミドルは一発ありそうな選手でした。ここは派手にぶっ倒して復帰したいなというところですね」
──これまで、タイ人との対戦経験は?
「タイ人は初めてなんですよ。外国人はけっこうあるんですけど、タイ人は初めてで。基本的にタイ人ってディフェンス力が強くて、別にKOを狙わずとも、もう判定でいいやって言って逃げ切られちゃうみたいな印象があるので、たぶん次のペレー選手もそんな感じかなと思ってて。それをどう畳みかけて仕留めてるかというところが次の試合の課題だなと思ってます」
──いかにも守りが固そうですよね。
「そうですね。たぶん、固く守って、安全に安全に闘って、一発ミドルを入れて距離を取って…みたいな闘い方をされると思うので、自分もそのムエタイスタイルに付き合って、もう蹴り潰してもいいし。あるいはパンチで畳みかけて仕留めきるのでも、どっちでも闘えるスタイルだとは思ってるので、当日の試合ではそこを見せて勝ちたいなと思ってます」
──でもやっぱり、派手に倒して今後につなげたいという気持ちも大きいのでは?
「はい。前回の試合から4カ月ぐらい空いてるので、ここはド派手にぶっ倒して、『成尾が復帰した!』っていうところを見せたいと思っています。そこは変わらずに、KOを狙ってやっていきます」
──ここで勝って連敗を抜け出して、その後はどうしたいと考えてますか?
「REDルールとかUNLIMITEDルールとかにも挑戦したいなと思ってます。今回の試合もタイ人なのでREDルールがいいなと思ったんですけど、今回はBLACKということで。REDルールとか、より危ない試合を追い求めてやっていきたいなと思います」
──先日、HOOST CUPのベルトを返上したそうですね。これはKNOCK OUTでガッチリやっていくという決意の表れですか?
「はい、その通りです。HOOST CUPのタイトルという肩書きを持ったことでいろいろな団体で闘えて、成長できたところもあるので感謝してるんですけど、今はKNOCK OUTを主戦場にやっていきたいなということで、一旦区切りをつけたという形です」
──今回は返上して初戦になるだけに…と。
「そうですね。本当にイチからというか、今は3連敗もしてるので、本当に初心に帰って裸一貫、ちょっと気合いを入れ直そうかなという感じです」
──スーパーフェザー級は、BLACKもREDも盛り上がってきてますし。
「はい。今は龍聖選手がおいしいところを全部持ってっちゃってる状況なので、そこに俺もいるよっていうのを伝えるためにも、今回は派手に大復活したいなと思います」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「自分が連敗している中で、次も負けて4連敗したら、もうホントにキャリア的にもメチャメチャまずいと思うんですけど、それでも守りに入るような闘い方は一切せずに、もっと派手にKOを狙いに行くので、その攻撃力ですよね。あと、ちょっとスタイルチェンジして、『うまく闘って最終的に倒す』というところをずっとやってきたので、そこに注目して、自分が倒すところを楽しみにしてもらえたらと思います」
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ペレ―「首相撲はあんまり好きじゃない」
ペレ―は在日タイ人選手で、LEGIONやスックワンキントーンにて活躍。9月のジャパンキックボクシング協会で、KNOCK OUTにも参戦した勇成と引き分けている。
──今回はKNOCK OUTに初参戦になりますが、どう思っていますか?
「うれしいです。日本でも有名なイベントなので、楽しみにしてます。前からKNOCK OUTに出たいという話を、ちょくちょく会長としていました」
──今回は成尾拓輝選手との対戦ですが、相手の印象は?
「相手はまだ若いですけど、関係ないです。パンチだけがちょっと心配ですけど」
──成尾選手はパンチをブンブン振ってきますからね。やっぱり心配なんですか?
「そこは怖いです、やっぱり。あんまりああいうタイプとやったことがないので。でも闘ってみたいし、できる自信はあります」
──自分としてはどう攻めて、どう勝ちたいですか?
「ずっとムエタイをやっているので、リズムがちょっと違うのは確かですが、ムエタイの選手としてああいうパンチャーに勝ちたいという気持ちはずっとあります。右ミドルキックが得意なので、できるだけ距離を取って、入らせないようにする練習はしています」
──今回はBLACKルールですが、日本ではヒジなしの試合は初めてですか?
「初めてです。もちろん、そこの不安もないことはないですけど、もともとヒジはあんまり出さないし、パンチとキックで闘うことが多いので、不利なところはあまり感じてないですね」
──首相撲もしない?
「首相撲はあんまり好きじゃないです」
──それは珍しいですね(笑)。
「もちろん練習はずっとしてきてますけど、試合で使うのはあんまり好きじゃないです」
──最終的にはどう勝ちたいですか?
「やっぱり倒したいです。何で倒すかは秘密で(笑)。試合を楽しみにしててください」
──分かりました(笑)。KNOCK OUTは、今もスラサック選手などタイ人のチャンピオンもいるし、外国人でも勝っていけばどんどんタイトルに挑戦したりできるリングですが、そこはどう思っていますか?
「もちろんタイトルはほしいです。REDルールでベルトを狙えればと思っています。そのために一つずつ、積み重ねていきたいです」
──八角形リング「KNOCKTAGON」は初めてですが、何かイメージはしていますか?
「ちょっと難しいですね。やったことがないので、今それをイメージしている最中です。あとは試合の中で判断したいです」
──初参戦なので、キャリアのこともお聞きしたいんですが、ムエタイを始めたのは何歳の時ですか?
「10歳の時です。ムエタイはもう20年以上になります。タイではタイトルは獲れなかったんですが、日本に来てからタイトルを取りました」
──2年前に来日されたんですよね?
「サンライズジムには2年前に来ました。ビザの関係で1年ぐらい待たされて、その間、会長に『まだですか?』って何度も連絡しました。ただ、10年ぐらい前にも一度日本に来ていた時期があって、その時はタイと行ったり来たりしながら、全部で3年ぐらいいました」
──そうなんですね。日本に来てからはトレーナー兼選手としてやっているそうですが、日本に来てからの日々はどうですか?
「試合にもたくさん出ているので、思ったよりバタバタの毎日ですね(笑)。今年も5戦やっているので、ずっと練習してます」
──指導もしつつ、自分の練習もずっとやりながらなわけですね。来日してからは全部で何試合になるんですか?
「8試合だと思います。一番最近は、9月にドローでした」
──しかし日本では勝率が高いですよね。日本に来てからの試合は、タイでの試合と大きく違うところはありますか?
「以前に日本にいた時よりも、今の方がたぶん強くなれていると思います。今は練習に時間も取れているし、あの頃よりは大人になったので(笑)。いろいろ考えながらやれています」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「うーん…ないです(笑)」
児玉(サンライズジム会長) 「いやいや、何か言ったら?(笑)。僕が見ていて、ペレーは目がよくてパンチをもらうことがあんまりないんですよ。あとはやっぱりタイ人らしい、ミドルキックの速さと当て勘っていうんですかね。そこは注目していただきたいなと思ってます」