宮本芽依選手とKANA選手と一緒に3人で練習

――そういう意味では前回の会見の時とかに表現している「ラストチャンス」みたいな言い方が引っかかっているんですよね。それは“今回で終わり”のラストチャンスなのか“このタイトルをそれくらいの気持ちで獲る”という思いなのか、インタビューをしていく中では後者の意味のように感じるのですがその辺りはいかがでしょうか?
「RISEのタイトルマッチというのは私の中でラストチャンスだと思っていて、世界で名の知れているテッサ選手を超えていければもっと先にも進めますし世界にも進めますし、まだまだ恐ろしい未来が待っているという感覚もあるんですけど(笑)。そうじゃなかった時にまたタイトルマッチまで頑張るのかっていうのは試合が終わってからじゃないと分からないんですけど、どうやってでもチャンピオンになるという考えは今は持っていなくて。
だからこそこの1回に本当に懸けているので、振り出しに戻ったらまた上に上り詰めていくっていう考えや体力は自分でも今は分からないです。ネガティブなことは一切考えたくないのであまり深いことは言えないんですけど、そういう意味もあってタイトルマッチは1回で決めたいですね」
――それくらいの思いで今回のベルトを獲ることに集中しているということですね。
「はい。その先はやってみてその結果次第でという感じですね」
――今回ラストチャンスという広まり方をしているので聞いておきたかった部分でした。
「今回で負けたとしても絶対に辞めたくないですね。次にタイトルマッチを目指すことがなかったとしても、選手の目標や目的は色々あると思うので、そういう格闘技の続け方もあるのかなと思っています」
――ネガティブな事は話さないタイプの方だと分かった上で聞いてみたんですけど、あえてこの話題を聞けて良かったです。
「メディアからすると、私はこの試合で引退するっていう感じで伝わっていたんですね(笑)。ジムのトレーナーからも『年齢的にラストチャンスだから』っていう風に言われるんですけど、でも自分の体のことは自分が1番分かっているので、本当に元気なんですよ。この追い込み期間でも体が動かなくなることもないし、調子が悪いと感じた時もなくて、まだまだまいけるなって感覚があります」
――対戦相手のテッサ選手については、色々な試合を見て色々な角度から分析されていると思いますが、改めてどんな選手だと捉えていますか?
「テッサ選手は右で来るか左で来るか分からなくて、穴もないしパワーもスピードも気迫もある選手だと思います。でも試合によって波があるなと思っていて、苦手なタイプだったりラウンド毎に違う感じだなと見ているんですけど、相手の出方を伺っていても仕方ないので、私は私のやり方で戦っていきたいと思っています。とはいえどうしたら勝てますかね(笑)」
――テッサ選手はプレッシャーをかけて常に前に出てくると思いますが、フィジカル面については警戒していますか?
「フィジカルについてはあまり考えていないです。ただ1発1発の攻撃力があるので、そこには注意したいと思っています。見えないところで攻撃をもらってしまうことが1番危なくて、そういう被弾を無くしたいと思っていますけど、当たってもしっかり攻撃が見えていれば問題ないと思います」
――今回、特別にスパーリングをしているような選手はいらっしゃいますか?
「メインでやらせてもらっているのはKANA選手ですね。テッサ選手をコピーしてくれて右も左も両方やってくれています」
――心強い練習パートナーですね。
「普段からお互いの試合前にはスパーリングさせてもらっているのでとても心強いです。あとは1個下の階級ですけど宮本芽依選手とも練習したり、KANA選手と一緒に3人で練習をしたりしているので、心強いメンバーがいます」
――追い込み真っ最中の期間だと思いますが、疲労もかなり溜まってきていますか?
「疲労も溜まっているんですけど元気なんですよ。昔はやり過ぎていた感じだったんです。オーバーワーク症候群ってやつで、練習をやらないと不安になったりしていて、あの時はやばかったですね」
――何かしら動いていないと不安になってしまうんですか?
「ほぼ病気みたいな感じでした。それこそMelty輝選手と対戦して、開始早々にバッティングで試合がストップした時があったんですけど、その時が1番悔しくて試合が終わってからずっと練習していました。疲れたと思って休憩したら起き上がれなくなるくらいやって、回復したらまた走りに行ってみたいな感じで止まれなかったんですよ。そんな生活を続けていてもコンディションは良くならないし、パフォーマンスも上がらなくて色々見直すきっかけになりました」
――休むことも練習のうちと言いますが、休息も大切な要素ですね。
「今はそれがしっかりできているのでとても元気です」
――このタイトルマッチに勝利した先、自分がチャンピオンになったらどんな事をしていきたいかなど、その先の展望はありますか?
「今私の周りには10代や20代の若い選手が多くいて、『姉さん』って呼んでくれる子が多いんですけど、その子達に背中を見せていきたいです。もちろんベルトを取ってYAYAはまだまだいけるぞっていう所も見せたいし、チャンピオンになったらもっと大きな背中も見せられると思うので、強い先輩の姿を見せて、戦い方が上手くても上手くなくても、試合に勝っていけるメンタルを若い子達に伝えていきたいです。あとは今までランキングが下の選手と戦ってきて、私を超えさせないぞっていう感じでやってきたんですけど、私がテッサ選手を超えたら『YAYAが相手ならいけるっしょ』って感じで来る選手も増えると思うので、派手なことはできないですけど『超えさせないぞ』って言い続けていきたいです」
――女子格闘技の中で壁になるような、見本になるような存在になりたいという事ですね。
「ビジュアルが良くて可愛い選手とか何かでバズっている選手って多いと思うんですけど、私はそれが得意ではないので、ちゃんとした芯の強さみたいな部分で勝負していきたいです」
――最後にいつも応援してくれているファンの皆さまに、タイトルマッチへの決意表明と意気込みをお伝えください。
「ここまで来れたのは自分の成績とか試合内容だけではなくて、デビュー戦からずっと応援してくださっている方やサポートしてくれる方たちがいるから実現できている事なんだなと、自分だけの力ではないと本当に感じています。その感謝を伝えられるのはベルトを取って形にする事だと思います。応援してきて良かったと自慢してもらえる選手になるために、必ずここはベルトを取ってテッサ選手を超えなければいけません。試合中の皆さんの応援でもう一踏ん張りって所で手数が増えて背中も押されるので、今回もYAYAの応援をお願いいたします。本当に皆の応援で辛い所でもう一踏ん張りできているので、その応援と一緒に私はチャンピオンになります」




