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【RISE】“ラストチャンス”に懸ける挑戦者YAYA「ビジュアルが良くて可愛い選手とか何かでバズっている選手って多いと思うんですけど、私は芯の強さみたいな部分で勝負していきたい」

2026/10/14 21:10
 2026年10月17日(土)東京・後楽園ホール『RISE 202』にて、RISE QUEENフライ級(-52kg)タイトルマッチ3分5R延長1Rで、王者テッサ・デ・コム(オランダ/Fight team Vlaardingen)に挑戦する同級2位YAYAウィラサクレック(WSRフェアテックス幕張)のインタビューが主催者を通じて届いた。  YAYAは剣道でインターハイに出場。アパレル業界に就職したが、タイでムエタイと出会いプロデビュー。2019年に帰国して国内デビューし、2020年に初代J-GIRLSスーパーフライ級王座に就いた。RISEには2021年5月から参戦し、聖愛に勝利。その後は苦戦が続いたが、2025年11月に愛弥に勝利すると、2026年4月にMANAKAにも勝利して2連勝中。戦績は16勝(2KO)6敗2分1無効試合。 家でも部活でも竹刀や木刀で殴られたりして ――YAYA選手は元々剣道をやっていたんですよね? 「そうですね。小中高って感じでずっとやっていました。出身校の市立船橋自体はインターハイに出ているんですけど、そこの団体戦のメンバーには入っていなくて補欠くらいだったと思います。名門校だったので全国から選手が集まってきていて、団体戦に出られる5人のメンバー争いはすごかったです」 ――市立船橋はスポーツが強い学校ですよね。 「色々なスポーツが強いんですけど、私の時代の時は剣道も男女共に強くて、すごい先生もいました。ちょうど私の年代くらいの時は時代の変わり目で、まだ竹刀や木刀で殴ったりしても体罰にならなくて、それが当たり前の時代だったんですよ。それがちょうど私の時代から怪しくなってきて、私の下の学年くらいから体罰になっていったんですけど、家でも部活でも竹刀や木刀で殴られたりして鍛えられていたので、そういう面では子供の頃から精神力は教育を受けていたのかなという感じですね」 ――剣道で厳しい環境にいて、いざお仕事やキックボクシングを始めるとなった時に何か活かされた事はありましたか? 「剣道は武道ですし、市立船橋の体育科だったんですけど、人付き合いとか上下関係とか人間関係はそこで覚えたと思います。そこにいたからこそ社会に出ても上司に気に入られたりだとか、会社でも上の立場に立たせてもらえたりだとか、リーダーシップが必要な役割をさせてもらえたので、厳しさがあった時代にそういう学校にいたからこそ、社会に出ても活かされたのかなと思います。剣道については1対1で戦うじゃないですか。だから格闘技に踏み込むっていうのも抵抗はなくて、今思えば“戦う”っていうことに関しては剣道をやっていたからこそ格闘技につながったものがあったのかなという感覚はありますね」 ――YAYA選手といえば沢山の応援の方がいらっしゃる印象なのですが、そういう方とのお付き合いも経験が活きている感じがありますか? 「そうですね。今回の試合でも色々詳細とか写真を探したりしていたんですけど、今回来てくれるお客さんとかはデビュー戦の時から来てくれていて、毎試合欠かさずに応援に来てくれる方たちもいますし、新しいファンの方たちも増えてきています。今回色々な写真を見て振り返って、デビュー戦の頃から付けているお客様の名簿を見たりして、ずっと来てくれているなと実感しましたし、感謝しかないです」 ――その名簿は財産ですよね。長く競技をやってこられてお客様が離れないというのもYAYA選手の一つの魅力だと思います。 「私の圧力が半端ないんですかね(笑)」 ――今回タイトルマッチの発表がされて、周囲の反響などはいかがでしたか? 「私の周りの方はもちろん、私が勝つって信じて応援してくれています。結構私の応援をしてくれる方達って格闘技を知らない人が多いんですよ。私だけを見てきた人たちも多くて、他の試合の選手がどうだったか分からない方達も多いので、テッサ選手とのタイトルマッチがどれほどのものかっていうのが分からないお客様も半分くらいいるかもしれないです。そういう方からは『どう見ても強そうだよね。オランダ人ってことは体大きいんじゃない?』って言われて『体は大きいけど体重も一緒だし同じ人間だし、YAYAは強いから大丈夫だよ』っていう話をしたりするんですよ(笑)。  デビュー戦の時から知ってくれている方とかは『やっとここまで来たね』っていう感じで背中を押してくれますし、色々な方から多くの応援をいただいています。もちろん会場に来てくださる方たちも、デビュー戦から考えると今回が1番多い人数が来てくださいますし、自分の中でも責任感だったり、テッサ選手のお客さんが少ない分、私はお客さんを呼ぶことも自分の仕事だなと思っています。もちろん勝つことも絶対だしチャンピオンになることも絶対なんですけど、お客さんを呼ぶことも私の仕事だなって思いながら、色々背負って準備をしています」 ――このタイトル挑戦へ駆け上がるまで色々なことがあったと思うんですけど、大変だったなとか辛いなと思ったタイミングはありますか? あまり表に出すタイプではないと思うのであえて聞かせてください。 「そうなんですよね(笑)。怪我をしていた時の写真が欲しいって言われたんですけど全く持ってなくて。松葉杖とかをついている所を撮られたくなくて誰にも撮らせなかったんですよ。だから写真は本当になくて、唯一先生に隠し撮りされていたやつだけ数枚出てきて、それを提出したりしていたんですけど、自分で映像に残したりはしていなかったんですよね。インスタとかにも病棟で何をしているとかは載せていなくて、弱っている自分を見せたくなかったんです。  あの時は体がいうことを聞かなくて1番辛い時期だったんですけど、その期間があったから練習内容も見直せました。もちろん怪我もなく全部勝ってというのが良いかもしれないけど、何もそういうトラブルが起きなかったら見直すところが出てこないと思うので、今でも試合が終わるたびに新しいことを取り入れることができています。これが上手くいかなかったから次はこういうトレーニングをしてみようとか、こういう食事に変えてみようとか。何か常に新しい自分を作っていこうっていう姿勢になっているので、大変というよりは楽しいです」 ――そういう状況でも楽しめているんですね。 「前々回ぐらいの試合から、追い込みの辛い期間とかも楽しくなってきちゃって。辛いことを楽しむみたいな『やばい、もう体動かないじゃん!』っていう感覚が芽生えてきたんですよ。例えは悪いかもしれないですけど、死が近い人が色んな美味しい食事をして人生を楽しんでいるみたいな(笑)。私も格闘技人生の先は長くないと思っているんですけど、“まだアスリートをやっていきたい”という感覚と、今も次に向けて最善を尽くしているんですけどまだ改善できるところが見つかったりしていて、新しいことが今回の練習期間でも出てきているので“まだ進化できるんだろうな”っていう感覚があって、大変なことが今は全部楽しいです」 ――色々なことを自分自身のノビシロと捉えて、まだまだ成長過程にいるマインドにできているという事ですね。 「そうですね。減量でお腹がすいた感覚でさえ、これも良いなって思えたり(笑)。慣れてきちゃっている部分もあるのかもしれないですけど、そういう感覚が前々回くらいから新しく感じられているところですね」 [nextpage] 宮本芽依選手とKANA選手と一緒に3人で練習 ――そういう意味では前回の会見の時とかに表現している「ラストチャンス」みたいな言い方が引っかかっているんですよね。それは“今回で終わり”のラストチャンスなのか“このタイトルをそれくらいの気持ちで獲る”という思いなのか、インタビューをしていく中では後者の意味のように感じるのですがその辺りはいかがでしょうか? 「RISEのタイトルマッチというのは私の中でラストチャンスだと思っていて、世界で名の知れているテッサ選手を超えていければもっと先にも進めますし世界にも進めますし、まだまだ恐ろしい未来が待っているという感覚もあるんですけど(笑)。そうじゃなかった時にまたタイトルマッチまで頑張るのかっていうのは試合が終わってからじゃないと分からないんですけど、どうやってでもチャンピオンになるという考えは今は持っていなくて。  だからこそこの1回に本当に懸けているので、振り出しに戻ったらまた上に上り詰めていくっていう考えや体力は自分でも今は分からないです。ネガティブなことは一切考えたくないのであまり深いことは言えないんですけど、そういう意味もあってタイトルマッチは1回で決めたいですね」 ――それくらいの思いで今回のベルトを獲ることに集中しているということですね。 「はい。その先はやってみてその結果次第でという感じですね」 ――今回ラストチャンスという広まり方をしているので聞いておきたかった部分でした。 「今回で負けたとしても絶対に辞めたくないですね。次にタイトルマッチを目指すことがなかったとしても、選手の目標や目的は色々あると思うので、そういう格闘技の続け方もあるのかなと思っています」 ――ネガティブな事は話さないタイプの方だと分かった上で聞いてみたんですけど、あえてこの話題を聞けて良かったです。 「メディアからすると、私はこの試合で引退するっていう感じで伝わっていたんですね(笑)。ジムのトレーナーからも『年齢的にラストチャンスだから』っていう風に言われるんですけど、でも自分の体のことは自分が1番分かっているので、本当に元気なんですよ。この追い込み期間でも体が動かなくなることもないし、調子が悪いと感じた時もなくて、まだまだまいけるなって感覚があります」 ――対戦相手のテッサ選手については、色々な試合を見て色々な角度から分析されていると思いますが、改めてどんな選手だと捉えていますか? 「テッサ選手は右で来るか左で来るか分からなくて、穴もないしパワーもスピードも気迫もある選手だと思います。でも試合によって波があるなと思っていて、苦手なタイプだったりラウンド毎に違う感じだなと見ているんですけど、相手の出方を伺っていても仕方ないので、私は私のやり方で戦っていきたいと思っています。とはいえどうしたら勝てますかね(笑)」 ――テッサ選手はプレッシャーをかけて常に前に出てくると思いますが、フィジカル面については警戒していますか? 「フィジカルについてはあまり考えていないです。ただ1発1発の攻撃力があるので、そこには注意したいと思っています。見えないところで攻撃をもらってしまうことが1番危なくて、そういう被弾を無くしたいと思っていますけど、当たってもしっかり攻撃が見えていれば問題ないと思います」 ――今回、特別にスパーリングをしているような選手はいらっしゃいますか? 「メインでやらせてもらっているのはKANA選手ですね。テッサ選手をコピーしてくれて右も左も両方やってくれています」 ――心強い練習パートナーですね。 「普段からお互いの試合前にはスパーリングさせてもらっているのでとても心強いです。あとは1個下の階級ですけど宮本芽依選手とも練習したり、KANA選手と一緒に3人で練習をしたりしているので、心強いメンバーがいます」 ――追い込み真っ最中の期間だと思いますが、疲労もかなり溜まってきていますか? 「疲労も溜まっているんですけど元気なんですよ。昔はやり過ぎていた感じだったんです。オーバーワーク症候群ってやつで、練習をやらないと不安になったりしていて、あの時はやばかったですね」 ――何かしら動いていないと不安になってしまうんですか? 「ほぼ病気みたいな感じでした。それこそMelty輝選手と対戦して、開始早々にバッティングで試合がストップした時があったんですけど、その時が1番悔しくて試合が終わってからずっと練習していました。疲れたと思って休憩したら起き上がれなくなるくらいやって、回復したらまた走りに行ってみたいな感じで止まれなかったんですよ。そんな生活を続けていてもコンディションは良くならないし、パフォーマンスも上がらなくて色々見直すきっかけになりました」 ――休むことも練習のうちと言いますが、休息も大切な要素ですね。 「今はそれがしっかりできているのでとても元気です」 ――このタイトルマッチに勝利した先、自分がチャンピオンになったらどんな事をしていきたいかなど、その先の展望はありますか? 「今私の周りには10代や20代の若い選手が多くいて、『姉さん』って呼んでくれる子が多いんですけど、その子達に背中を見せていきたいです。もちろんベルトを取ってYAYAはまだまだいけるぞっていう所も見せたいし、チャンピオンになったらもっと大きな背中も見せられると思うので、強い先輩の姿を見せて、戦い方が上手くても上手くなくても、試合に勝っていけるメンタルを若い子達に伝えていきたいです。あとは今までランキングが下の選手と戦ってきて、私を超えさせないぞっていう感じでやってきたんですけど、私がテッサ選手を超えたら『YAYAが相手ならいけるっしょ』って感じで来る選手も増えると思うので、派手なことはできないですけど『超えさせないぞ』って言い続けていきたいです」 ――女子格闘技の中で壁になるような、見本になるような存在になりたいという事ですね。 「ビジュアルが良くて可愛い選手とか何かでバズっている選手って多いと思うんですけど、私はそれが得意ではないので、ちゃんとした芯の強さみたいな部分で勝負していきたいです」 ――最後にいつも応援してくれているファンの皆さまに、タイトルマッチへの決意表明と意気込みをお伝えください。 「ここまで来れたのは自分の成績とか試合内容だけではなくて、デビュー戦からずっと応援してくださっている方やサポートしてくれる方たちがいるから実現できている事なんだなと、自分だけの力ではないと本当に感じています。その感謝を伝えられるのはベルトを取って形にする事だと思います。応援してきて良かったと自慢してもらえる選手になるために、必ずここはベルトを取ってテッサ選手を超えなければいけません。試合中の皆さんの応援でもう一踏ん張りって所で手数が増えて背中も押されるので、今回もYAYAの応援をお願いいたします。本当に皆の応援で辛い所でもう一踏ん張りできているので、その応援と一緒に私はチャンピオンになります」
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