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【UFC】中村倫也が計量パス! 3連勝中のヒースタンドとの試合に向け「このスポーツへの愛を取り戻した」「深化した中村倫也を楽しみに」=9月27日(日)ラスベガス

2026/09/26 13:09
【UFC】中村倫也が計量パス! 3連勝中のヒースタンドとの試合に向け「このスポーツへの愛を取り戻した」「深化した中村倫也を楽しみに」=9月27日(日)ラスベガス

(C)Zuffa LLC/UFC

 2026年9月26日(日本時間27日朝6時~)米国ネバダ州ラスベガスのMETA APEXにて『UFC Fight Night: Rosas Jr. vs. Barcelos』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催される。バンタム級では、日本から中村倫也(アメリカントップチーム)が出場。プレリムのメインでUFC3連勝中のブレイディ・ヒースタンド(米国)と対戦する。

▼バンタム級 5分3R
ブレイディ・ヒースタンド(米国)8勝2敗(UFC 3勝1敗)※UFC3連勝中 135.5lbs/61.46kg
中村倫也(日本)10勝1敗(UFC 3勝1敗)136lbs/61.69kg


(C)Zuffa LLC/UFC

 中村は、フリースタイルレスリング61kg級で2017年U-23世界選手権優勝などの実績を残し、2021年にプロMMAデビュー。2022年の『ROAD TO UFC』優勝を経てUFCと契約し、RTU決勝での風間敏臣戦を含め、ファーニー・ガルシア、カルロス・ヴェラを相手に3連勝。MMA9連勝をマークしたが、2025年1月の『UFC 311』でムイン・ガフロフに判定負け。キャリア初黒星を喫した。

(C)Zuffa LLC/UFC

 25年8月の前戦でネイサン・フレッチャーを相手に左三日月蹴りを効かせて、左ストレート、パウンドで1R TKO勝ちで再起。しかし、帰国後の練習で肩の腱を負傷。さらに、右膝内側側副靭帯断裂で26年3月のルアン・ラセルダ戦を欠場した。

 今回はビザの問題もあり、1年1カ月ぶりの復帰戦に向け、高谷裕之氏、津田勝憲氏のもと、中村京一郎(11月7日 オリー・シュミットと対戦)、鈴木崇矢(RTU決勝でジー・ニウシュイエと対戦)、山本アーセン(7月にヒロヤに勝利)らと練習。国内で調整を行ってきた。MMA10勝1敗、31歳。


(C)Zuffa LLC/UFC, Getty

 対するヒースタンドは、豊富なアマチュアMMA経験から2018年にプロMMAデビュー。4連勝後、19年に現UFCのチャド・アンヘリガー相手に3R TKO負けで初黒星も、22年のTUF29に当時最年少の21歳で出場し、決勝でリッキー・トゥルシオスにスプリット判定負けで準優勝。

 22年11月にUFCデビューし、後に中村倫也に判定負けのファーニー・ガルシアに判定勝ち。23年4月のにモンゴルのバットゲレル・ダナーを3R パウンドアウト。ブドウ球菌感染症を乗り越え、24年6月の前戦は1年2カ月ぶりの試合でギャレット・アームフィールドに3R リアネイキドチョークで一本勝ち。しかし試合後、2度目の前十字靭帯手術を行ったこともあり、今回の中村倫也との試合は2年3カ月ぶりの試合となる。MMA8勝(3KO/3一本)2敗、27歳。


(C)Zuffa LLC/UFC

 ともに復帰戦となるがブランクが長いヒースタンドはどこまで試合勘を戻せるか。

 サウスポー構えの中村に、基本オーソでスイッチもするヒースタンド。オーソからの左の蹴りもあるが被弾は少なくなく、それでもアームフィールド戦では最終ラウンドでも粘り強く組んでバックを奪い、リアネイキドチョークを極めるなど、軸は柔術ベースのグラップラーだ。バックは譲りたくない中村だが、ヒースタンドに簡単にいい形で組みつかせない左の打撃とレスリングが中村にはある。中村がどんな位置取りで戦うか、注目のUFC3勝1敗同士の戦いだ。

 今回の中村倫也の試合を皮切りに、前述の通り、中村京一郎が11月7日にオリー・シュミットと対戦。堀口恭司が11月21日にフライ級5位のアスー・アルマバエフと対戦する。来るべき27年のUFC日本大会実現に向け、弾みをつけたい日本勢の戦いだ。

 以下は、ファイトウィークのメディアデーでの中村がすべて英語で答えた一問一答。会見には、セコンドの山本アーセンも付き添った。

ヒースタンドは非常にタフで深い海に引きずり込もうとするはず。それに向けて準備をしてきたし、どんな状況でも攻撃を仕掛けられる


(C)Zuffa LLC/UFC

──試合まであと数日となりました。ファイトウィークを迎えてどのような心境ですか?

「はい、最高な気分です。ファイトウィークが大好きなんですよね。この試合に向けて長い間準備をしてきました。だから、準備は万端です」

──よくファイターから「ファイトキャンプが一番過酷で、試合は楽しいパートだ」と聞きますが、それは本当ですか?

「はい、まったくその通りですね」

──対戦相手がブレイディ・ヒースタンドに決まったとき、最初にどう思いましたか? 彼がどこに危険性があって、オクタゴンの中でどのような展開を予想していますか?

「彼が最後に試合(24年6月にギャレット・アームフィールドに一本勝ち)をしてからかなり時間が経っています。ですから、彼は怪我から復帰するまでに、多くの困難な時期を乗り越えてきたのだと思います。そしてご覧の通り、彼の試合を見ると、決して諦めない執念を持っています。ですから、彼は私を非常にタフで深い海に引きずり込むような激しい展開に持ちもうとするはずですし、私もそれに向けて準備をしてきました。どのような状況でも攻撃を仕掛けられます」

──中村選手自身にとっても、試合から1年以上が経ちますよね。3月に試合をする予定でしたが、なぜ流れてしまったのですか?

「実は、肩の腱とACL(内側側副靭帯)を断裂してしまったんです。だから、前回の試合から長い時間がかかりました。でもコンディションは今までで最高です」

──怪我の面も含めて、すべて順調で100パーセントに近い状態だと感じていますか?

「はい、100パーセントです。100パーセント以上ですね。新生・中村倫也をお見せできますし、皆さんにお見せするのが待ちきれません」

──それはまるで「バージョン2.0」というか、新しいバージョンが見られるということですね。この離れている期間、どのようなことに取り組んできたのですか?

「このスポーツへの愛を取り戻しました。正直、簡単なことではありませんでした。本当に100万回以上も“UFCチャンピオンになりたいのか?”と、自分自身に問い続けました。“ああ、そうだな”と、いつも自分に答えました。“はい、もちろんそうだ”と何度も何度も自分に言い聞かせました。そうして、このスポーツに対する愛や、この舞台で戦うことへの情熱を取り戻すことができました。ですから、自分の精神は生まれ変わったと感じています。今度の土曜日(日本時間日曜日)に、文字通り生まれ変わった姿を見せられると思います」

──それは素晴らしいお話ですね。ファイターが一度スポーツから離れなければならなくなったとき、客観的に試合を観ることで物事が違って見えたりするとよく聞きます。今、改めてこのスポーツを観ていて、以前とは違う見方やリスペクトの念を持ったりするものですか?(※中村がアーセンに一部英語の内容を確認する)

「正直、最近のバンタム級戦線はそこまで動きが活発ではありませんでした。だからこそ、ある意味で救われた部分もありましたね。ですが、私は物心ついたときからずっとMMAを観続けてきたので、実質的には何も変わっていません」

──もちろん早く試合に戻りたいでしょうし、勝利が一番大切で最も重要なことですが、少しブランクがあっての復帰戦となりますが、ただ勝つだけで十分でしょうか? それともノックアウトや一本勝ちが必要ですか? 圧倒的なフィニッシュを見せなければならないのか、それとも復帰戦としては勝つだけで十分でしょうか?

「もちろん、戦うときは毎回フィニッシュしたいと思っています。しかし、今は“現在”に集中していて、フィニッシュはそのあとについてくるものだと考えています。だから、ノックアウトだけに囚われようとは思っていません。サブミッションを狙うにしても、まずは目の前のことに集中し、その結果としてフィニッシュが生まれる形にしたいですね」


(C)Zuffa LLC/UFC

──今年もう一度戦うのは少し難しいかもしれませんが、来年はオクタゴンで何回くらい戦いたいですか?

「今、体調は本当に万全で、体もすごく良い状態です。こんな感覚は今までありませんでした。だから、この試合が終わった後も、ここでハイペースで試合を重ねていきたいと思っています。1年に4試合くらいは戦いたい」

──今日はお話しできて本当に良かったです。土曜日の試合、頑張ってください。あと、その髪色(金髪)もいいですね。

「ありがとうございます。日本のスタイルです(笑)」

──チャンピオンへの野望や夢についてお伺いしますが、先日、平良達郎選手がジョシュア・ヴァン選手との試合で、日本人初の階級別チャンピオンになるという偉業をあと一歩のところで逃しました。そのことが、いつの日か日本人初のチャンピオンになるというあなた自身のモチベーションをさらに高める要因になっていますか?

「はい、もちろんそうです」

──日本で育ったことや、日本の格闘技における豊かで伝統的な歴史について、少し教えてもらえますか?

「子供の頃はPRIDEのチャンピオンになりたかったんです。だから自分にとって“UFCチャンピオン”というのは“PRIDEのチャンピオン”と同じ意味を持っています。そして、多くの日本のファイターがタイトル戦について話していますが……ちょっと難しい質問ですね。なぜなら、私は日本のファイターが好きですし、彼らにはこの団体で勝ってほしい、いつも応援しているからです。でも一方で、自分自身が最初のUFCチャンピオンになりたいという気持ちもあります。だから、感情面では非常に複雑なんですよね」

──深い問いですね。そしてPRIDEといえば、かつては総合格闘技の最高峰とされていました。ここラスベガスのMETA APEXでの試合は今回で3度目となります。エイペックスでの戦いは好きですか? ラスベガスという街はどうですか?

「大きなアリーナで戦うのが好きなんですが……アリーナでの試合は3回経験していますが、ここで戦うよりもアリーナのほうがもっと好きですね。だからこそ、自分が大きなアリーナで戦うにふさわしいファイターなのだということを、今回証明しなければなりません」

──素晴らしいですね。この試合はどう展開すると考えていますか?

「試合がどう展開するか……私に分かっていることはただ一つ、“この試合に勝つ”ということです。どうなるか、ぜひ見守っていてください。ありがとうございます」

──ところでラスベガスに呼ばれましたが、ギャンブルはしましたか?

「実は今回、2回ほど行きました。1回目はバカラで勝って、2回目はバカラで負けました。トントンなので、試合が終わるまではもうやめました(笑)」

──試合に勝って、試合後にもっと大金を稼げることを祈っています!

「ありがとうございます」

──「このスポーツや競技に対する愛を取り戻し、自分が生まれ変わった」とおっしゃっていましたよね。でも、何があなたに「愛せなく」させてしまったのか、お聞きしなければなりません。何かにフラストレーションを感じていたのですか? それともイライラしていたり、不幸だったりしたのでしょうか? 何が原因だったのですか?

「自分自身にあまりにも多くのプレッシャーをかけすぎていました。ずっとチャンピオンになるために人生のすべてを捧げて取り組んできましたから、感情のアップダウンが激しかったんです。調子が良くないときは、いつも“自分はチャンピオンになれるのか?”“この状況を乗り越えられるのか?”と自分に問い続けていました。その結果、眠れなくなったり、食事が喉を通らなくなったり、時には息をするのもしんどい時期がありました。ですが、そうして追い詰められるたびに、自分の内なる声がこう語りかけてくれたんです。“諦める必要はない、諦めてはいけない”と」

──ええ、その話を聞けてよかったです。とても正直に、オープンに話してくれてありがとうございます。そして、純粋に楽しんでほしいのですが、あなたがPRIDEの大ファンだと言っていたので……レニー・ハートのようなコールで呼ばれたら、あなたの名前は完璧にハマっていたでしょうね。PRIDEに出ていたら最高だったはずです。ともかく、復帰戦での健闘を祈っていますし、愛を取り戻せたことも本当に良かったです。土曜日の試合、頑張ってください!

「ありがとうございます。今週の土曜日が本当に楽しみです」

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