K-1K-1
K-1
インタビュー

【K-1】V5戦へ向けて金子晃大「これだけ調子が悪いっていうのは、絶対に原因があるので。そこを解決しないといけない」、挑戦者・璃明武「僕の時代にしたい」

2026/09/07 13:09
 2026年9月12日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2026』の第一部第5試合にて、「K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ3分3R延長1R」で対戦する王者・金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)と挑戦者・璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)のインタビューが主催者を通じて届いた。 金子「自分の違和感を大事にしようと」  金子は24年のK-1-55kg世界トーナメントで、カン・メンホン、璃明武、大久保琉唯を破り優勝。25年9月のスーパー・バンタム級王座防衛戦は池田幸司を破り、リベンジに成功してベルトを死守した。前戦は今年2月に大久保琉唯とのタイトル戦を予定していたが、相手の体重超過でノンタイトルの勝敗なしとなった。 ――お元気ですか? しばらく、金子選手の声を聞かないファンが心配していました。 「相変わらずですよ。なんか、みんな聞いてきますね。なんでですか?」 ――SNSとかに、何も書き込まないじゃないですか。だから元気なのか心配なんですよ。 「それがいいんですよ」 ――それがいい?何がいいんですか? 「あえて書かない。あえて情報を出さないのが」 ――なるほど。でも、一体誰と戦ってるんですか? 「戦ってないですよ」 ――でも、情報を出さないわけですよね。 「戦ってないからこその情報戦ですよ」 ――情報戦……。 「自分の中の」 ――また、深いことを言い始めましたね。 「みんな、もう今SNSじゃないですか。世界が」 ――みんな好き勝手なことを書いていますからね。 「好き勝手というか、もう世界がそっちになっちゃってるから。もっと現実を生きないと」 ――どんな現実を生きてるんですか? 「練習ですよ、練習…。毎日変わらずに」 ――練習では、今までと違うことはやってるんですか? 「なんすかね。やっぱり、ちょっと変化はさせてます、さすがに」 ――それは技術ってことですか。 「それもだし、練習のやり方とかも」 ――具体的な内容は言えないですよね。 「具体的にっていうか、根本では…、なんすかね。ちゃんとやってますよ」 ――練習のテーマとかあるんですか? 会見で話していたように、脳汁ですか? 「練習のテーマというか、やっぱり去年1年間通して調子良くなかったんで。そこを修正しています」 ――なるほど。では、練習で変わってきたって実感があると。 「ありますね、自分の中では。毎日変化をさせながら取り組んでいるんですけど、ちょっと中途半端になっちゃうところもあって。身体って生ものなので、合う時も合わない時もあるんですよ。だから、あの時に調子が良かったらこのままやった方がいいかなとかじゃなくて、ちょっと感覚に振り切ろうと思っています」 ――それが脳汁なんですね。 「自分の違和感を大事にしようと思っています。これだけ調子が悪いっていうのは、絶対に原因があるので。そこを解決しないといけない。僕の中の原因は何個かあって、それが連鎖しているんで、絶対に。1個ハマっていなかったら、多分ハマってないんです。そのマイナスの部分が、マイナスをまた合わせてしまっているような感覚で」 ――負の連鎖があると。 「合わない時は、合わない環境に動くものなんですよ。1個合わなかったら、これも、これもと合わないところばかりに連鎖していく」 ――ああ、分かります。 「それで、ちょっと良くないことばっかりしていたんだなと。だから自分で、これが合ってんだというのを優先しています」 ――はい。 「試合が調子悪くてもスパーリングとかはいいんですよ。でも、それが続かないというか。そこを修正していって。今年の2月から僕は、それを結構大事にしてきました。結構変わってますよ」 ――前回の大久保琉唯戦は、相手の体重超過で受けなくてもいい試合でした。それでも受けたのはなぜですか。 「答え合わせをしたかったからです」 ――答え合わせ? 「自分の調子がわかるじゃないですか。そもそも自分のやってたことが合ってるのかみたいな。やっていなかったら、それがわからないまま次の試合をしてしまう。気づかないまま試合をするから、次に絶対出ちゃいますからね」 ――試合後、負けたみたいなことを言っていましたね。 「もうヤバイですよ。とんでもない試合をしてしまったなと。でも逆に言うと、あそこで出せてよかったですね。どうやって修正するか、原因を考えることができるので」 ――でも相手の体重超過なので、そもそも試合の参考にならないという意見もあります。 「そうなんですけど、動きがダメですよね。相手うんぬんじゃなくて、自分の問題なので」 ――試合後、誰かに何か言われましたか? 「まあ、いろいろな意見がありましたけど、自分の感覚を信じるタイプなので。そっちを優先しています。そこを繊細にやっています」 ――ご自身の中で、いい時の自分に戻ってる感覚は。 「それは、やってみないとわかんないですね。でも、いい時に戻ったとしても、別にそういうところじゃないんですよ、目指さないといけないのは。もっと上を目指しているんで」 ――進化しなければいけないと。 「そう。なんか現状維持になるんで。良くして、さらに進化しているようにならないと。そこを超えていかないと、みんな対策してくるわけですから」 ――その意味では、璃明武選手は一番研究してくるタイプの印象ですね。 「しっかり、僕の苦手なポイントを対策してくるでしょうね。もちろん自分自身進化していかなければ、やられると思っています」 ――再戦を受けた理由はありますか?前回は判定で勝っていますが。 「受けた理由ですか…」 ――オファーが来たから受けたと。 「まあ、そうだし、仮にやらない選択肢を取ったとしても、そういう人っていずれどこかで捕まるんで。例えばですけど、では競技を変えますといって、自分の得意なところで勝っていったとしても、いずれ捕まるんですよ」 ――苦手から逃げてると? 「そうです。似たようなタイプが来た時に。競技を変えようが団体を変えようが、そこからは逃げられない。だったら、そこに立ち向かった方がいいじゃないですか」 ――たしかに一理ありますね。 「超えた方がいいじゃないですか。超えていかないと」 ――前回の璃明武選手の試合(乙津陸戦=璃明武の判定勝ち)は見ましたか? 「ええ。やっぱり、相手がやりづらい戦いをしっかりやってますよね」 ――完封の内容でした。 「そうですね、いいんじゃないですか」 ――やりにくい相手を、どう見ていますか? 「みんなに見えているのと、僕も同じですよ」 ――では、そんな難敵をどう攻略しますか? 「練習して、スパーリングして、試してみたいなことを繰り返して作っていきます。結局は、自分の感覚を大事にしています」 [nextpage] 璃明武「金子選手に合わせるつもりはない」  第7代Krushスーパー・バンタム級王者の璃明武は、24年7月のK-1-55kg世界トーナメント一回戦でアンジェロス・マルティノスからKO勝ち。9月の準決勝で金子晃大と再戦も僅差の判定負け。12月には大久保琉唯に敗北も、Krushで池田幸司と村田健悟を撃破。今年5月は乙津陸を破り、3連勝となっている。 ――金子選手とのタイトル戦、再戦が決まりました。金子選手の前回の大久保琉唯戦は、どう見ましたか? 「前回は公式試合ではないじゃないですか、大久保選手の体重超過で。フェアな戦いではなかったんですけど、体重は関係なく、お互いの動きだけを見ていました。まあ、でも予想通りと言えば予想通りの内容でしたね」 ――予想通りですか。 「大久保選手の動きが良かったと思いました。もちろん勝敗とかではなくて、動きだけしか見ていないです。当日も会場で見ていました」 ――あの時の金子選手だったら、勝てるなみたいな感じですか。 「どうなんですかね。予想通りの動きだったので。大久保選手が良かったっていうのもありますし。でも、自分的には勝った方と順番ではないですが、やると思っていたんで。そういう面では、マジか?となったんですけど、大久保選手は体重オーバーしていたんで、できないことが分かっていたので、金子選手にフォーカスして見ていた部分はありますね」 ――璃明武選手と金子選手の前回の対戦は、璃明武選手がホールディングの反則をとられての判定負けでした。いろいろな声がありましたよね。 「結構いろんなコメントがありましたね。勝っていたんじゃないかとか。組んだ時の後頭部へのパンチを指摘する声もあったんですけど。クリンチは、狙っていなくても後頭部に当たる時もあるので、それを剥がす練習とかもしてきて。僕も成長しないといけないんで」 ――璃明武選手は、後頭部へのパンチの反則があったと主張していましたね。 「SNSでクレームとかを言う奴は自分は嫌いなんで、ちゃんと正式に書面を出して異議申し立てをしました。SNS で負けていないとか言っても何も変わんないんで、結果が出れば再戦をすぐやりますとかになるかもしれない。自分でできることは全部やって、それで回答をいただきました」 ――回答に納得したと。 「納得というか、そこで納得しなかったら終わらないんで。次に金子選手とやるつもりだったので、同じことにならないように練習していたという感じです」 ――あのホールディングの減点がなかったらとは思わなかった? 「まあ、ドローか取ってたら勝ちだったと思うんですけど……」 ――前回の試合があって、今回がどうなるかですね。 「金子選手に合わせるつもりはないんで。でも金子選手が、例えばじゃあ今落ちてるからとか言ってやってたらそんなに甘くないです。なんだかんだで、ずっとチャンピオンでいるわけじゃないですか」 ――たしかに。 「なので強いんですよ、相変わらず金子選手は。会見で弱くなったみたいな質問をされていましたけど、それは違います。あれだけ、ずっと上にいたらみんな対策するし、攻略もしてくると思います。落ちてる可能性もありますけど、自分的にはちょっと第三者が弱くなってきたとか言うのはムカつくんですよね。金子選手は、自分の中で一番思い入れの強い選手。2回やって負けているんで。別に戦い方自体はそんなに変わってないんで、なんか別に落ちているってほどじゃないのかなと。それこそ自分とかが成長しているっていうのもあると思います」 ――金子選手が勝った時のインパクトが強いので、それが記憶に残っているのではないでしょうか。 「そうだと思います。でも、なんだかんだで強いやつとずっと戦っているんで。弱い奴とやったら、さすがにワンパンで倒せると思いますよ」 ――そうなると、強い金子選手で来てほしいと。 「いえ、それは別の話です。勝負なので、勝てばいいので。準備する中で、自分や金子選手が怪我する可能性だってある。でも、大怪我でなければ試合するわけじゃないですか。そこも含めての強さなので。強い時も弱い時もないけど、強い姿も来ることを想定して準備をします」 ――過去 2回、対戦しているから互いに何をしてくるのか分かっていますよね。 「そんな大幅にスタイルは変わらない。逆にスタイルチェンジしたら弱くなる場合もあるので、ある程度はお互い一緒だと思います」 ――璃明武選手は、前回の試合で乙津陸選手と対戦しましたが、完封という内容でした。 「その先に金子戦があると思っていたので、自分の中では怪我をしないように慎重に戦っていました」 ――それであの内容は、かなり期待が高まります。 「でもあの試合で、全然出してない動きもあるんで。出すまでもなかったという感じでした」 ――温存する余裕もあったと。 「実は怪我もあったので、悪化したら嫌なので出さない攻撃とかもありましたね。当てる場所とかも、全部狙って打っていました」 ――トーナメント一回戦みたいなイメージですね。 「試合が終わって、もう次の日から練習できるくらいの余裕がありました。疲労があったのでオフは入れましたけど、すぐに練習をしていました」 ――では、次は決勝というイメージですね。 「あと、減量方法も変えたんですよ。金子選手の試合で変えて動きが悪かったら嫌なので、それが試せたことも大きいですね」 ――言える範囲だと、何を変えたんですか? 「例えば計量当日の体重だったり、減量の期間だったり、食事の量とか水抜きの量とかをいろいろと試してみたいのがあったんで、変えてみました」 ――大幅に変えたわけではなく、少しアレンジしたと。 「食べるものを変えてみたり、いろいろやりましたね。あと水抜きの仕方も、ちょっと変えてみたり。時間とか、やり方を変えてみて、どっちの方がいいのかなと」 ――どうでしたか? 「良かったですね。負担が少なくできました。元々、許容範囲ではやっているんですけど、人によっては大幅に減量する選手とかいるじゃないですか。でも自分は計量が終わってもフラフラになったりとかしないんで。練習法を含め、減量法も試合じゃないとできないんで、それが試せて収穫はありましたね」 ――では、全ての準備が整ったってことですね。 「はい。でも自信があるとは言っていますけど、相手が相手なので、そこは絶対に自分の方が上みたいな感じには思っていません。油断なく、王者に挑む形です」 ――どんな試合になりそうですか? 「毎試合ですけど、厳しい試合を予想して臨んでいます。そうしないと、試合で厳しくあった時に困るんで。今回も、4ラウンドの延長まで含めて、本当にきつい試合になることを想定して準備しています」 ――金子選手もそうですが、まさに正念場といったタイトル戦になりそうですね。 「会見で話すタイミングがなかったんですけど、金子選手がK-1王者を4年くらいやってきて、自分はKrush王者を4、5年くらいやっているんですよ。自分は金子選手をずっと追っている状況で、ここでしっかり勝って55kgの階級を完全に自分の時代にしたいです」 ――スーパー・バンタム級は璃明武選手が完全に支配すると。 「金子選手に勝って、僕の時代にしたいです。ここでチャンピオンになって、海外の選手と戦っていきたいですね」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.345
2026年7月23日発売
9.10『超RIZIN.5』でRIZIN&PFLダブル王座戦のシェイドゥラエフ&AJ・マッキー独占インタビュー。榊原CEO、野村駿太、クレベルも。K-1 朝久泰央×大久保琉唯×木村萌那
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント