2週間前に眼窩底骨折→翌日手術で試合に間に合ったと明かした上野
2026年8月30日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『Krush.191』。
メインイベントの(第9試合)第13代Krushスーパー・フェザー級王座決定戦3分3R延長1Rで、西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を1R53秒、右ハイキックでKOして新王座に就いた上野奏貴(kickboxing gym SHINYUUKI+)が試合後インタビューに答えた。
「こんなあっさり早く終わらせられると思ってなかったので、なんかまだ夢のような気持ちというか。現実が正直分かってないですけども、結果として早い段階でKOできたのは嬉しいです」

ハイキックに関しては「どの技でも倒すイメージを持っていたんですけども、自分の中でやってきた感覚で出たハイキックでした」と、狙っていたわけではなく自然に出たのだという。
最初にダウンを取ったのが左ハイ、最後が右ハイと使い分けたのも「空手の頃からハイキックが得意で、本当に身体が勝手に反応して。特に狙ったわけでもなく、多分もう何十回もやってきてるので、(ガードが)空いてたから身体が勝手に反応したんだなって思います」と説明。

ハイキックが当たった要素として、西元の左フックを先にもらったのが大きかったとも。
「『あ、ここ危ないな』って思って、なおさら集中できて距離感がつかめたので行きました。三日月は作戦で、それが入ればハイキックっていう流れはずっと練習してきたので。どの展開でも準備していたというか、がっつり来るっていうのは想定内で。自分も詰められたら(不利だと)という見られた方をしてると思うんですけれども、そこは本当に一番練習しているので、接近戦で来ても倒せるぞっていうのは今日お見せできたと思います」

セミファイナルで兄の上野空大がKO負けを喫し、ナーバスになっていたのではと効かれると「そんな気持ちがあったし、今までとは違った怖さだったりもあったんですけども、ここは乗り越えないといけないなっていうのは自分に強く言い聞かせて。こんなところで折れてるようじゃトップには行けないと思ってるので、強い気持ちを持ってリングに立ちました」と、気持ちを強く持つことを意識していたとする。
リング上のマイクでは、試合2週間前に2カ所眼窩底骨折をして手術をした、との衝撃告白があった。そのことについて効かれると「ちょうど2週間前の日曜日ですね。日曜日にスパーリングでやって緊急搬送されて。急遽その日に北海道に帰って病院行ったら『今日から入院して明日手術』って言われて。その時はもう終わったなと思いながらも、でも医者には『手術すれば良くなるし、できる』って言われたので、そこを信じてやっていました。退院したのが1週間半前ぐらいですね。水曜日とか木曜日に退院したので」

不安が相当大きかったのでは、と問われると「本当、今までの戦いの不安とかじゃなくて『見えるのかな?』みたいな。見えないパンチを食らったら1発で終わる世界だし、そこが怖かったですけども、全てを信じてやってきました」と、試合でパンチが見えるかどうか不安だったとする。
手術をした医者からは、試合が出来るとのお墨付きをもらったのか、との確認には「そうですね。眼窩底は2カ所だったんですけども、人工の骨のプレートを入れたんですけども、それをやれば試合も出来ると言われたので信じました。手術して退院した時はほぼ目が閉じてた状態というか、視界が距離感とかも全然わかんなくて、正直最初の1週間ぐらいは本当に大丈夫かなと思ったんですけども、お医者さんの言うことを信じて。父さんにも『これでできんのかな?』って言ったんですけど、『お医者さんを信じて』と言われて(笑)。それを言われたらもうどうしようもないので、信じてやりました」との判断だったという。

「本当ここ何日かで、最終調整の段階で、ピントが合うようになりました。でも今も100%ではないです。だから、チームでも話してたんですけども、早い段階で決着をつけるっていうのも1つの作戦で。そこを遂行できたのが嬉しいですね」と、目の不安もあったから早い段階で決着をつけることは狙っていたと明かした。
今後については「目のことあるのでちょっとゆっくり休んで。でも、ここがゴールじゃないのでもっと上を目指してやっていきます」と語った。





