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インタビュー

【K-1】加藤久輝「ハンドボール、大道塾、総合格闘技…自分の長所を殺さずK-1に適応したい」

2019/12/03 12:12
【K-1】加藤久輝「ハンドボール、大道塾、総合格闘技…自分の長所を殺さずK-1に適応したい」

タイトル再挑戦へ向けて動き出す加藤

2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~』に出場する、加藤久輝(ALIVE)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 加藤はハンドボール出身で日本代表も経験。2009年から大道塾で空道を始め、2010~2014年全日本体力別重量級5連覇と2010・2012・2013全日本無差別優勝を達成。2013年からはMMAに参戦し、HEAT、Bellator、RIZINで活躍。2018年6月からはK-1にも参戦し、K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンには3月のタイトルマッチで敗れたが、これまで2勝1敗の戦績。

 今回はK-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王者K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)と対戦する。

■正直K-Jee選手の方が愛鷹選手より強い

──3月「K'FESTA.2」のシナ・カリミアン戦から期間が空きましたが、前回の試合が終わってからはどんなことを頭に入れてトレーニングをしてきたのですか?

「色んな反省を活かしてやってました。まずクルーザー級で戦うためには普段からもっと大きい身体を作らないといけないと感じましたね。あの試合でも単純に当たり負けしているなというのも感じました」

──そこは慌てず時間をかけてしっかりと身体を作ってきたという感じですか?

「減量や脱水なしで試合をするにはやっぱり軽かったので。普段の体重のままでギリギリまで絞らずにやる方がクルーザー級で戦うには良いかなと思いました」

──立ち技に専念するようになったことで分かってきたことや磨いている技というのはありますか?

「総合とK-1は間合いが違うんです。練習でも常に『なるほど、K-1だったらもっとこうすれば良いんだ』という発見がありますね。そういうことは日々感じながら練習しています」


─すでにK-1ルールでも試合を続けていますが、K-1と総合格闘技の違いや発見は多いですか?

「けっこうありますね。例えばK-1はあまり間合いを外さない。それだけで自分の反応が全部変わってくるので、そこは大きいですよ」

──よりK-1ルールに慣れてきたというところはありますか?

「ありますね。K-1に参戦して1年半ぐらい経って、そのための練習ばかりしてきたので。頭ではけっこう早い段階から分かっていても、身体はすぐには動いてくれない。今はやっと身体が自然にK-1ファイターらしい動きを考えずに出来るようになっていると感じますね」

──今大会ではK-Jee選手と試合が決まりました。K-Jee選手のファイターとして印象はいかがですか?

「愛鷹選手がスーパーファイトでカリミアンに勝ってますけど、正直K-Jee選手の方が愛鷹選手より強いですよね。クルーザー級で日本人で一番コンプリートな選手で強敵だと思ってます。勝ち方を見ても蹴りで勝ったりパンチで勝ったり判定でも勝てる。焦らず自分のスタイルでいつも試合を運んでいて凄く良い選手だと思います」

──どんな試合になるとイメージされていますか?

「いつものことですけど、結局自分がどういう戦い方をするかだと思います。もっとK-1ファイターらしく動かないといけないんですけど、完全なK-1ファイターにはならなくても良いんですよ。元々の自分のバックボーンはハンドボールから始まって大道塾や総合格闘技と他の選手にはないもので、それが自分の長所なので。それを殺さずに、他の選手とは違ったタイミングや間合いを活かしつつ、もっとK-1に適応したファイトスタイルで戦えばいいかなと思います。そういう意味でもK-1で自分にしか出来ない戦いをやっていきたいと思います」


──そして今回は地元・名古屋での試合です。それについてはいかがでしょうか?

「普段から応援してくれる人がもっと簡単に応援に来てもらえるからいいですよね。半分はいつもサポートしてくれる周りへの恩返しという感じもあります。そのためにも地元で良い試合をしたいです」

──会見でも「僕ももう37歳で一試合一試合意味のある試合をしたい」とおっしゃっていましたが、それも踏まえて今回は名古屋大会での試合ですし、ここからの目標などはどんなことを考えて戦っていきたいと思っていますか?

「まず今回の試合は僕にとって最高の場だと思いますね。名古屋で相手がKRUSHのチャンピオンですし。個人的にはここでK-Jee選手を倒して、純粋な日本人では僕にまだ相手はいないと思わせて、K-1チャンピオンとは誰がやるか?というところまで持って行きたいですね」

──それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「僕も愛知県に引っ越して十数年ずっと“名古屋から世界へ”で頑張ってきて、今回は名古屋でK-1という大きな舞台でKRUSHの現役チャンピオンと試合ができます。お互いにプライドも自信もあるし、重量級なのでKOは間違いないと思います。面白い試合になると思うのでぜひ見に来てください」

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