4月の沖縄大会でシッティチャイからダウンを奪い、戦前の圧倒的不利の予想を覆した漁鬼(C)KNOCK OUT
2026年8月2日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.66』(U-NEXT配信)にて、スーパーファイトのKNOCKOUT-BLACKスーパーウェルター級3分3Rで対戦する漁鬼(SHINE沖縄)と吉宗、(心誠塾/岡澤道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。
KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王者・漁鬼は、4月の沖縄大会のメインでシッティチャイ相手にドローで王座防衛を果たし、今大会では2試合連続でメインを務めることになった。この試合に明確な目的を持って臨むという。その心中とは?
メインを任された意図も汲み取って試合したい

──4月の沖縄大会ではメインで強豪シッティチャイ相手にドロー防衛という結果でしたが、あの試合を今振り返ると?
「試合前から『防衛はできないだろう』って周りから言われることが多かったので、奇跡を起こせた試合なのかなって思ってますね」
──あの日、実はものすごく体調が悪かったと、後になって聞いたんですが。
「そうですね(笑)。試合の2日前ぐらいからずっと体調を崩していて、減量の水抜きもギリギリな感じでした。当日はさらに悪化していて、体力がやばかったです。でも、初の沖縄大会で、メインで出させてもらうし、たくさんの人に応援に来てもらうことにもなっていたので、欠場しようとかは全く思わなかったですね。試合の時も、セコンドの人から『応援もたくさん来てるから負けられないよ』みたいな感じで言われて、アドレナリンで乗り切りました」
──試合中の記憶はあるんですか?
「記憶はあるんですけど…最初は、1・2Rで攻めて相手を消耗させるという作戦だったんですよ。1・2Rでポイントを取れば、3Rで取られても1ポイント差で勝てるので。でも試合当日になったら、その体調でそんな作戦ができるわけもないので…やっぱり奇跡としか言いようがないvvですね(笑)」
──でもドローという形ではありますが、防衛に成功して沖縄大会を締められたというのは、自分の経験としても大きかったのでは?
「そうですね。メインをやらせてもらって、今までの試合と比べてもKNOCK OUT側に集めてもらっている注目度も全然違いましたし、会場で生で見てくれる友達も今までで一番多かったんですよね。その中で試合をさせてもらって、シッティチャイ相手に防衛できて、自分も成長できたのかなと思ってますね」
──その上、今回も続けてメインですよ。
「そう聞いた時はビックリしました。今回はWBCムエタイのタイトルマッチがたくさんあるし、その前なのかなと思っていたので」
──でも現役チャンピオンとしての出場でスーパーファイトですからね。2試合連続でメインを務めるにあたってのテーマみたいなものはありますか?
「自分は今、12月の代々木大会でユリアン・ポズドニアコフとタイトルマッチをしたいなと思ってるんですよ。ユリアンは自分のタイトルに挑戦したいと言ってきてますけど、もうメッチャ怪物みたいになってきてるじゃないですか。だからKNOCK OUTのファンの人たちからも、今の自分だったら勝てないと思われてるかもしれないですけど、この試合で強さを見せて、『漁鬼だったらやってくれるんじゃないか』と思わせるような試合をしたいなと思っています」
──ユリアン選手の指名に応えたいと。
「そうですね、自分は闘いたいです。面白い試合を見せられたら、山口代表は後楽園じゃなくて代々木でユリアン戦を組んでくれると思うんですよ。ユリアンと組まれた時に盛り上がるように、今回はただ勝つだけじゃなくて、強さを見せて勝ちたいなと思ってます」
「自分とけっこう似てる部分があるなと思いました。テクニックを使って距離を取って闘うよりは、気持ちで闘うファイターなのかなと。気をつけようと思う技とかは特にないですけど、思いっきり振ってくるタイプで、一発もらったら倒れる可能性があるので、油断せず気を引き締めて闘わないといけないなと思っています」
──タイプ的に噛み合いそうということですね。
「そうですね。周りからは『勝てるだろう』って言われたりするんですけど、そうやって『勝って当たり前』と思われている試合の方が、負けた時に失うものもデカいので、油断せず、最高の状態を作り上げています」
──吉宗、選手も現役チャンピオンですし、ここで食ってやろうという気持ちが強いでしょうからね。
「インスタの動画を見たら3部練習してると言っていたので、負けられないなと思いました。でも自分も12月に向けて気合いが入ってるので、魅せる試合をしたいなと思っています」
──最後はどう勝ちたいですか?
「今回は判定で勝っても盛り上がらないし、KNOCK OUT側からの評価が上がるとは思わないので、KOにこだわって勝ちたいですね。この大会はWBCムエタイのタイトルマッチが大きなテーマになっていると思うんですけど、その中でメインを任されているってことは、山口代表からの『盛り上げて締めろ』というメッセージだと思うので、その意図も汲み取って試合したいと思っています」
──倒すための技も増やしたりしているんですか?
「そうですね。今までの練習ではフィジカル、特に走り込みとかをひたすらやっている感じだったんですけど、技をもっと増やさないといけないなと思って、技の引き出しを増やすようにしているので、いつもとは違う闘い方を見せられるんじゃないかなと思っています」
──その先にやりたいことがあって、試合へのモチベーションが明確ですね。
「はい。自分の中での目標がしっかり決まっているので、高いモチベーションを持って試合に臨めるというのは、自分にとってデカいですね。今回、2試合連続でメインなんですけど、4月の沖縄大会は『地元枠』みたいな形でメインをやらせてもらったと思うんですよね。でもまさか、後楽園でもメインで組んでもらえるとは思っていなかったので、ビックリしました。自分は華があるわけでもないし、お客さんをたくさん呼べるわけでもないので、そんな中でメインで組んでもらったというのは、どんどん成長できているということの証明なのかなと思います。面白い試合はできると思っているので、見てる人を楽しませるようなファイトスタイルで、今後もやっていきたいなと思ってます」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「さっきも言った通り、今回はKOにこだわって闘うので、倒すところを見てほしいです」






