新ランキングシステムはAIと人が見る
──新しいランキングが月曜日に発表されると予告されていました。何か新しい要素について、教えてもらえることやヒントはありますか?
「機能することを願っているよ。まあ、月曜日に発表される。詳細や知っておくべきことのすべては、月曜日に明らかになる」
──これについて答えられるか分かりませんが、明らかにAIがこれに大きな役割を果たすことになると思います。しかし、データや結果だけでランキングを決めるのには限界がある時点が来るのではないでしょうか? ランキングに対する意見を出すために、実際に試合を見る人間の存在が必要ではないですか?
「ああ、両方を取り入れるつもりだ。これからも人間によるものと、非人間(AI)によるもの、どう呼んでもいいが、その両方のランキングを行う。どちらも完璧にはならないだろうが、より理想に近いものになるはずだ。私は、月曜日に発表されるランキングは、はるかに理にかなったものになっていると思う。当然、『これは不公平だ、間違っている、こんなのおかしい』と文句を言って議論する人もたくさん出てくるだろう。最初の1年でどう機能していくか見てみよう」
──ストリーミングについてもう一つ質問です。パラマウントとワーナー・ブラザースの合併契約が完了した場合、UFCのイベントがHBOで放送される可能性はありますか?
「ああ、ワーナーの契約のことだね。すでに我々がParamount+で収めている成功を見れば分かる。彼らの期待を完全に上回っているんだ。彼らが商品(UFC)に支払った額を考えてみてくれ。たった半年で、我々は彼らの期待を完全に超えた。ワーナー・ブラザースとの合併が実現すれば、UFCだけでなくボクシングも含めて、さらに多くのものにアクセスできるようになる。非常に大きなことだ。これからの7年間は楽しいものになるぞ。間違いない。我々と一緒に仕事をすることにこれほど興奮してくれている組織と提携したのは初めてのことで、それは大いに助けになっている」
──もしコロッセオ(イタリア)でUFCの試合をやらないかと提案されたら、イエスと言う確率はどれくらいですか?
「不可能だね。なぜなら、私は(マーク)ザッカーバーグと(イーロン)マスクの試合の交渉をしていたからだ。あれはマジだったんだ。2週間、自宅の裏庭で文字通りその交渉をしていた。彼らはコロッセオを希望していた。コロッセオ側は、イタリアの象徴的な場所を修復する基金に寄付するために1億5000万ドル(※約242億3,400万円)というような額を要求してきた。コロッセオで実現するには、ザッカーバーグ対マスクの試合が必要だった。なぜなら、コロッセオのためのその大金を出そうとしていたのは彼ら2人だったからだ」
──もしマスクがUFCの試合のために資金を出すと言ったら、やりますか?
「もしマスクやザッカーバーグがコロッセオでのUFCの試合に資金を出すなら……いや、コロッセオでUFCの試合をするための資金を出したいという人間がいるなら、誰であろうと私はやるよ」
──ありがとうございます。新しいランキングが適用される時……。
「ちょっと待って。彼女が5分くらい前から話そうとしている。どうぞ」
──ありがとうございます、ダナ。ちょっと気になっていたのですが。あなたが「不可能だ」と言うのはあまり聞いたことがありません。それを踏まえて、将来に向けて計画していること、頭の中にある構想は何かありますか? スフィア(Sphere)があり、そしてホワイトハウスへと続きました。あなたの頭の中には次に何があるのでしょうか?
「どうだろうな。大抵の場合、物事はこうやって起きるんだ。スフィアの時は、トム・ブレイディから連絡があって『U2のコンサートに一緒に行かないか?』と誘われた。『ああ』と答えて現地に行き、ショーの途中で私は『このショーの主役はこのスフィア(球体)自体だ。ここで試合をやらなければならない』と思ったんだ。そうやって自然発生的に決まった。そしてある夜の試合で、大統領が身を乗り出して私に『ホワイトハウスで試合をやるべきだ』と言った。私は『はい、大統領、そうすべきです』と答えた。それがきっかけだ。私が今興奮しているのは、ロサンゼルスのIntuit Domeのようなアリーナだ。ああいったアリーナはテクノロジーの進化とともにどんどん良くなっていて、私がやっているイベントだけでなく、バスケットボールの試合やその他のイベントにおいても、より良い館内のライブパフォーマンスを提供できるようになっている。私は常に、ファンにとって最高の屋内ライブ体験と、最高のテレビ視聴体験を探し求めている。それが私の変わらない焦点だ。何か新しいテクノロジーが出てきたり、また何か私にひらめきを与えるものがあったりしたら、それをやるよ。ついさっきも、ビスピンと話したし、コーミエーとも、ローラ・サンコとも話した。スタッフ全員と今週ずっと話していることだが、あのイベントの場に実際にいなかった人に、あの感覚を説明するのは難しい。
ゲイリー・ブレカ(※人間生物学者『The Ultimate Human』提唱者)という、過去4年間私が健康になるのを助けてくれた男がいるんだが、彼は2日前に私のところに来た。彼が広告塔にしている人物の調子が最近良くないらしくて、それを知らせに来たんだ。彼が教えてくれたんだが、あの夜、ザ・エリップスやホワイトハウスから人々が通りに溢れ出てきた時、みんなハグをしたりハイタッチをしたりしていて、誰もが不思議で素晴らしい感覚に包まれていたと言うんだ。他のスポーツのイベントで人々が通りに出る時は、ハイタッチなんてしない。街を破壊し、お互いを殴り合っている。今回はその正反対だった。あそこにいられたことは、本当に特別なことだったと断言できる。だから、あれをもう一度再現できるかどうかは分からない。文字通り、One of one(唯一無二)の出来事だった」
──『Freedom 250』という巨大なステージを経験した後、ここApexに戻ってきた気分はどうですか? 落ち着きすぎていますか? この静寂を楽しんでいますか、それともカオスが恋しいですか?
「いや、スタッフ全員にとって、肉体的にも精神的にも感情的にも疲れ果てるものだったからね。だから、ここは3連休の週末みたいで最高だよ。みんなここで働いてはいるけど、私のチームの全員が少しの休息を求めていると思う。UFCにとってはこれがダウンタイム(休息期間)で、君が言ったように、この後はバクー(アゼルバイジャン)に向かう。スタッフのグループが今まさにそっちに飛んでいるところだ。そしてインターナショナル・ファイト・ウィークへと突入していく」
──あなたはPower Slapのカップを持って登場しましたね。インターナショナル・ファイト・ウィークでは、史上初の女子チャンピオンシップのタイトルマッチが行われます。それについてどう感じていますか? このスポーツに何をもたらすと思いますか?
「最高だと思うよ。エリー・デンプスターはスターだ。チケットも即完売したし、インターナショナル・ファイト・ウィークに来る人々の中で、あのライブイベントを経験したことがない人は驚くことになるだろう。ライブイベントは本当に楽しいし素晴らしい。そしてご存知の通り、我々はMGMとPower Slapの新しい5年契約を結んだばかりで、Power Slapに関しても他にも大きなプロジェクトが控えている。だから私はワクワクしているんだ。私の持っているカップは全部Power Slapのものだよ。オフィスには700個もPower Slapカップがあるからね(笑)」
ゾーイ・デュボワ 女子選手たちの活躍は本当に素晴らしいと思います。エリーと対戦する相手に、私は明らかに勝っているので、次は私がタイトル挑戦権を得られることを願っています。
「よく言った、気に入ったよ」
デュボワ ボスに言っておかなきゃと思って。フランキー・セイズ(やデスティニー・マッカバーンは、この後に私と試合を組んでくれと言っています。
「最高だね。おめでとう」
──時間を割いていただきありがとうございました。ファイトスポーツでのあなたのすべての功績に敬意を表します。
「ありがとう。感謝するよ。さあ、そこの彼、どうぞ」
トレバー・ウィットマンのOFGは──
──ダナ、新しいランキングについてですが、人間の手によるランキングも引き続き運用されると仰いましたね。では、マッチメイクの際にはどちらをより考慮するのでしょうか? 新しいランキングですか、人間のランキングですか?それともバランスを取るのですか?
「すべてを考慮に入れることになると思う。AIモデルにはランキングに対するAIの意見があり、メディア側にはメディアの意見がある。君自身にも意見があるし、彼女にも意見がある。誰もが意見を持っている。結局のところ、このビジネスにおける我々の仕事は、人々が見たいと思う試合を組むことだ。そして、ランキングというものは存在しなければならない。そうでないとただの無法地帯になってしまうからね。私がこのスポーツを愛している理由の一つは、『お前とお前が戦うのが義務(指名試合)だ』と命令するような認可団体が存在しないことだ。ファンこそが認可団体であり、そうあるべきだ。誰と誰が戦うかを決めるのはファンなんだ。だから、この(AIランキングの)導入は何もマイナスにはならないと思う。プラスになるだけだよ」
──もう一つ気になったニュースですが、ジョー・ローガンのポッドキャストでトレバー・ウィットマンが、UFCへの導入の可能性を探るためにハンター・キャンベルから彼のグローブについて連絡があったと話していました(※アイポークを減少させるオープンフィンガーグローブ。指先が強制的に曲がる形状でグラップラーからの反発もある)。
「トレバーとはもう何年も話し合っているよ。私が愛し、尊敬しているラシャド・エヴァンスが私のところに来てこう言ったんだ。『これに投資しているんだ。我々には素晴らしいグローブがあると思っているし、トレバーが作ったこのグローブをUFCに導入したい』とね。トレバーのような男たちは天才だ。彼はサンドバッグやグローブを作っている。我々はそれをすべて見て、私は文字通り財務チームに『この契約をまとめろ。いくらかかってもいいから契約しろ』と伝えたんだ。そうしたら、彼らはグローブの対価として1億ドル(約150億円)を要求してきた。1億ドル稼ぐために、いったい何個グローブを売らなきゃならないんだ? 不可能だよ。だから契約は成立しなかった。その部門を取り仕切っているデニーという女性は素晴らしい頭脳の持ち主なんだが、彼女が目を丸くして戻ってきて、『彼らとは契約できません』と言ったよ。私はすでに乗り気だったんだがね。この契約は数年前にまとまっているべきだった。私はラシャドのためにそれをやりたかったんだ。まあ、どうなるか見てみよう」
──今回は彼らと共通の妥協点を見出せる自信はありますか?
「全く自信はないね(笑)。その契約がまとまるよりも先に、コロッセオで試合をする方が早いだろうな。大体同じくらいの金額だしな(笑)。いいアイデアだ」
コナー・マクレガーの2試合目の話をするなんて
──もう一つ気になったのはコナー・マクレガーです。多くの人が彼の復帰に興奮していますが、彼は「7月が最初の試合になり、その後、2027年4月が2回目の試合になる」と話していました。そして、彼は「なぜなんだ?」と疑問を投げかけていました。
「私にも分からない。聞いてくれ、まずは最初の試合を終わらせよう。それから次の試合がいつになるか考えればいい。最初の試合もまだやっていないのに2試合目の話をするなんて。インターネットで『今週末の試合はクソだな』って言ってる連中と同じだ。『どうして試合がクソになるって分かるんだ?』って話だ。土曜日の夜の深夜に、試合がクソだったかどうか私にテキストで教えてくれよ。誰にも分からないんだ。まずはこの試合がどう展開するか見てみようじゃないか」
──もう一つ。ホワイトハウスでの音楽について、プレイリストを作るというお話でしたが、それはSpotifyなどで配信される予定ですか?
「それが今の我々のアイデアだ。ここからはそれを現実にしなければならない。それがどういう仕組みになるのかは私には分からないが。あの夜、大統領が私に身を乗り出して『このバンドはなんて素晴らしいんだ』と言った。私が『本当に信じられないほど素晴らしいです』と答えると、大統領は『彼らにファイト・オブ・ザ・ナイトのボーナスをあげるつもりだ』と言ったんだ。だから私は『では、私も同額のボーナスを出します(マッチします)』と答えた。そうしたらホワイトハウスの弁護士たちから電話がかかってきて『おいおい、こういうのはちゃんとした手順を踏まないといけない』とか色々言われたよ。私は『ああ、分かっている。ただ、大統領がバンドに出すボーナスと同額を私も出すと言っただけだ』と返したけどね。だから、これはただのアイデアだ。これを実現させるのがどれだけ難しいかは分からないが、素晴らしいアイデアだし、もし実現できれば明らかにバンドにとっても素晴らしいことだ。そして、あのバンドのリードシンガーの女性は本当に信じられないほど素晴らしい。これをきっかけに彼女がレコード契約を獲得できたら、最高にクールだろ? ホワイトハウスの『Freedom 250』で歌って、レコード契約を掴むんだ」
──同感です。あの試合以来、インターネット中で彼女の動画を見かけます。
「ああ。バンド全員にとって受けるに値する評価だ。質問は終わり? 良い週末を」







