ムエタイ
レポート

【ONE FF】女子格闘技史に残る大激闘を制したのはロドリゲス、ペッディージャーにONE初黒星を付ける。クリークリャがリベンジを果たしムエタイ&キックボクシング統一ヘビー級王者に、RISEランカーの翔はサクラジのヒット&アウェーに完敗

2026/06/19 21:06

▼第3試合 ONEヘビー級(-120.2kg)キックボクシング世界タイトルマッチ 3分5R
×サメット・アグデヴ(トルコ/AllStars Germany/王者)
判定0-3
〇ローマン・クリークリャ(ウクライナ/Champ Belts/ONEライトヘビー級キックボクシング&ヘビー級ムエタイ世界王者/挑戦者)
※クリークリャが第2代王座に就く。アグデヴは初防衛に失敗。


 アグデヴはWAKOジュニア世界王者、WAKOヨーロッパ王者の肩書を持ち、9月13日の『SENSHI 28』で1日3試合のトーナメントを制してSENSHIヘビー級GP優勝。2025年11月、ONEに初参戦するとONE初代ヘビー級キックボクシング世界王座決定戦をクリークリャと争い、徹底した右カーフでダメージを与えると4Rにはワンツー・左右フックでクリークリャを棒立ちにさせ、番狂わせの勝利を奪って王座に就いた。この試合では距離をとってクリークリャの空振りを誘う間合い操作の上手さも見せている。通算戦績は18戦無敗で12KO勝利と屈指のKOアーティストだ。


 クリークリャは2012年10月にプロデビュー。『Kunlun Fight』や『SUPER KOMBAT』で活躍し、2016年にはK-1 GLOBAL WORLD GPヨーロッパ -95kgトーナメントで優勝。ONEには2019年11月から参戦し、現GLORY世界ライトヘビー級王者タリク・カバベにTKO勝ちして初代ONEライトヘビー級キックボクシング王座を獲得。アンドレイ・ストイカ、ムラット・アイグンを破り2度の防衛に成功。


 2022年のONEヘビー級キックボクシングワールドグランプリで優勝すると、2023年12月にはアレックス・ロバーツをKOして初代ONEヘビー級ムエタイ世界王座も獲得。2025年4月、1年4カ月ぶりの試合でリンドン・ノウルズを1RでKOし、ヘビー級ムエタイ王座を防衛した。しかし、2階級制覇、キックボクシングとムエタイのヘビー級統一王者を狙って臨んだ2025年11月のONE初代ヘビー級キックボクシング世界王座決定戦でアグデヴに敗れ、ONEでの初黒星を喫した。戦績は51勝(30KO)8敗1無効試合。


 クリークリャのセコンドにはチンギス・アラゾフが就く。


 1R、開始すぐに右カーフを蹴っていくアグデヴは右カーフでクリークリャがバランスを崩すと右フックで飛び込む。クリークリャはその飛び込みに左フックを合わせる。アグレヴはクリークリャがオーソドックスに構えると右インカーフ、サウスポーになると右カーフと徹底的に蹴り、飛び込んでの左右フックでクリークリャをコーナーへ追い詰めた。クリークリャの右ストレートを頭を振ってかわすアグデヴは、ステップでよく動く。アグデヴのラウンドか。


 2R、右フックを強振するアグデヴは、クリークリャの左フックはダッキングでかわす。クリークリャが前に出て来るとステップでサイドに動くアグデヴ、クリークリャは左ハイからジャブ、アグデヴは左インカーフ。今度は右ハイをヒットさせるクリークリャ。ステップで動くクリークリャは右ストレートもヒットさせるが、アグデヴがすぐに左フックで反撃。クリークリャはヒザからの右ストレートを放つ。このラウンドはクリークリャが優勢。


 3R、アグデヴのジャブに右クロスを合わせるクリークリャが、前に出てヒザ突き上げからの右ストレート。右ハイからの右ストレートも放ち、アグデヴはカーフを蹴るタイミングがつかめない様子。クリークリャはジャブ、右ボディストレート。


 クリークリャのワンツー、アグデヴの左フックにクリークリャが右フックを合わせ、右ハイ、右ストレート、ジャブでヒットを奪っていく。クリークリャは右ヒザを突き上げてからの右ストレート、右ボディストレート、前に出てくるアグデヴには右ハイ。前に出るアグデヴにジャブをコツコツ当てる。クリークリャのペースが続く。


 4R、アグデヴが左右フックの連打から、飛び込んでの左フック。クリークリャはジャブを突き、右ミドルを蹴る。アグデヴが前に出るところにはジャブのカウンター。アグデヴは再び右カーフを蹴っていくが、クリークリャがすぐにジャブ、右ストレート、右ハイを返す。クリークリャの左ミドルに一瞬動きが止まるアグデヴ。


 右カーフをバックステップでかわすと右ハイキック。すかさず左右ボディ、左フックで攻め込むクリークリャ。アグデヴは起死回生のバックハンドブローを放つ。カーフを蹴ろうとするアグデヴにジャブ、右ストレートを合わせに行く。このラウンドもクリークリャか。


 5Rも右カーフを蹴ったアグデヴにクリークリャは左フック。飛び込みの左フックを見せるアグデヴにクリークリャはジャブ、右ストレート、左ハイ。アグデヴの左右フックにクリークリャはワンツー。スイッチを繰り返して蹴りを交えるクリークリャ。アグデヴはパンチで前へ出るが両者バッティングに。ジャブと左ミドルのクリークリャに、アグデヴは右カーフを蹴って左右フックを振り回し、ロープ際でクリークリャに当てるがすぐにクリークリャも前へ出てジャブを打つ。


 判定は3-0でクリークリャがリベンジを果たし、勝利。ムエタイ&キックボクシング統一ヘビー級王者となった。


 クリークリャは「またここに立てて光栄です。全ては作戦通りにいかなかったけれど、良いパフォーマンスが出来たと思います。サメッドがあれだけスウェーバックを使ってくるとは思っていませんでした。彼はとてもクレバーに戦った。(2Rからは)出入りを増やして距離を調整しました。ワンツーでその後バックして、より賢く戦うようにしました。次はムエタイのベルトを防衛したい。強い相手と対戦したいです」と勝利者インタビューに答えた。

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