昨年の全日本王者で24歳の上田が日本に世界王座を取り戻した
極真会館「第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会」
2019年11月24日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ
4年に一度開催される階級無差別の『第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会/2019世界女子空手道選手権大会』が11月22日(金)に開幕し、24日(日)に決勝日を迎えた。
初日にトーナメント1回戦、2日目に2回戦と3回戦、そして決勝日には4回戦から決勝までが行われた。
最初の波乱は5回戦第1試合で起こった。日本の“四強”の一角である鎌田翔平(日本/東京城西支部)が、4回戦で安島喬平(日本/茨城支部)を後ろ蹴りで破ったイゴール・ザガイノフ(ロシア)に延長戦で左上段廻し蹴りをもらい一本負けを喫したのだ。
もう一人の四強、荒田昇毅(日本/千葉中央支部)も準々決勝で姿を消し、準決勝はザガイノフを降したオレクサンダー・イエロメンコ(ロシア)vs高橋佑汰(日本/東京城北支部)、アンドレイ・ルジン(ロシア)vs上田幹雄(日本/神奈川横浜北支部)に。
そして決勝はイエロメンコと上田で争われ、延長2回を戦っても決着がつかず。勝敗は試割り判定(4回戦前に行われる、正拳・足刀・ヒジ・手刀の4種類の技で板を割り、その合計枚数を得点とする)に。上田が23枚、イエロメンコが17枚で上田の優勝が決定した。
日本代表選手が優勝したのは、2003年に開催された第8回大会以来で実に16年ぶりの快挙。空手母国である日本に世界王座を奪還した。
また、女子は海外勢との体格差をものともせず、永吉美優(日本/東京城西世田谷東支部)と佐藤七海(日本/東京城西国分寺支部)が決勝へ進出。こちらも延長2回で決着がつかず、試割り判定で永吉が初優勝を飾った。