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【GLORY】“幻の決勝戦”に臨む王者モリー・クロマ「KOが必要だ。俺がリコ・ヴァーホーベンのように、いつも戦術的に立ち回るようなファイターだと思われたくない」

2026/06/13 13:06
【GLORY】“幻の決勝戦”に臨む王者モリー・クロマ「KOが必要だ。俺がリコ・ヴァーホーベンのように、いつも戦術的に立ち回るようなファイターだと思われたくない」

「このベルトを奪ってみろ」とばかりにクヴェチカニン(右)に誇示する王者クロマ(C)GLORY

 2026年6月13日(土・現地時間)オランダ・アホイ『GLORY COLLISION 9』の前日計量と記者会見が、12日(金・現地時間)に行われた。計量は全選手が規定体重をパスした。


 メインイベントのGLORY世界ヘビー級タイトルマッチ3分5Rで対戦する、王者モリー・クロマ(ギニア)は105.1kg、挑戦者・同級1位ミロシュ・クヴェチカニン(セルビア)は102kgでそれぞれ計量をパス。

 両者は約50名のヘビー級選手が競い合ったヘビー級トーナメント「Last Heavyweight Standing」の決勝で対戦するはずだったが、クヴェチカニンが負傷棄権。クロマが決勝を戦わずしてトーナメント優勝、新ヘビー級王座に就いた。初防衛戦で幻の決勝戦が実現する。


 続いての会見でクロマは、リコ・ヴァーホーベンが返上したヘビー級王座に就いた気持ちを聞かれると「いい感じだよ。気に入っている。新しい人々に出会えたし、ファンも増えた。試合のたびにどんどん増えている。みんな俺のことを気に入ってくれている。だから、とてもエキサイティングな生活だ。失いたくないね。だから、もう少しこの生活を楽しむために、このゴールド(ベルト)を自分の手元にキープし続けなければならない」とする。

 そのためには「KOが必要だ」と事前インタビューに答えた理由を聞かれると「ああ、KOが必要だ。なぜかって? KOが必要なのは、俺がリコ(・ヴァーホーベン)のように、いつも戦術的に立ち回るようなファイターだと思われたくないからだ。俺は優れたファイターだ。それは自分自身でよく分かっている。インテリジェンス(知性)もある、すべてがそこにある。彼(ミロシュ)もまた優れたファイターだ。しかし、俺の方が優れたファイターであることを人々に示さなければならない。多くの人が本当に俺の言葉に耳を傾けているとは思えない。みんな聞いてはいるが、俺がどこから這い上がってきたのかを理解していない。それを理解してもらう必要があるし、明日がとんでもないことになるのをみんなに見せつけなければならない。もう一度それをやるんだ。


 前回の試合の後、人々は理解してくれた。俺はアクシデント(怪我)を抱えていたが、それでも60%の状態でトーナメントに勝った。すべてが最高だったわけではない。しかし、この試合への準備において、俺は人々ではなく、自分自身に『次はもっとうまくやる』と約束したんだ。ミロシュと戦う時が来たら、もっとうまくやると。彼は今ここにいる。俺はもっとうまくやる。だからこそKOが必要なんだ。俺の方が優れているということをみんなに見せるために、彼をKOしなければならない。それが俺の約束だ。KOが必要だし、彼をKOしてやる。彼にはたくさんの精神的サポート(メンタル・サポート)があるが、あれはサポーター(応援団)じゃない、精神的サポートだ。そこが違う。俺にはそんなもの必要ない。俺はただ戦うだけだ。戦ってKOを狙いに行く。それが俺のスタイルだ」と、自分が誰よりも優れたファイターであることを証明するためだ、と答えた。


 一方、クヴェチカニンは「前回は本当にあと一歩だったこのベルトのために戦えることは、今とても胸がいっぱいです。でも、これはスポーツですからね。こういうことも起こります。私たちのスポーツはコンバットスポーツですから、怪我は常に付きまといます。だから(前回は)仕方がありませんでした。ドクターが戦わせてくれませんでした。私は戦いたかったのですが、戦わなくてむしろ良かったのかもしれません。今思えば、これはすべて運命だったと信じているので、今がその正しい瞬間なのだと思います。明日、彼と私で決着をつけます。私はリングに命を懸けて上がります。だから、誰が勝者になるか見てみましょう」と、これは運命だったと話す。

「肉体的にはすべて順調です。回復して、リハビリに通っただけです。あの(外れた)つま先の関節を戻すために歩いていただけです。肝臓も問題ありません。すべては精神的なものです。私たちはファイターであり、戦士です。ここ(胸)やここ(頭)の中で壊れるものなんて何もないんです。私たちは常に前に進み、常に最高を目指してベストを尽くす、それだけです」と、コンディションは問題ないとした。


 質疑応答では、以前クヴェチカニンに勝っているが、それでも世界タイトルを奪うほど危険な相手だと思わせる要素は何か、と聞かれたクロマは「彼は素晴らしい…優れたボクサーだと思う。他は試合を通じて、多くを示してきた。ミロシュとの試合の後、俺はその試合に勝ったが、それは俺のキャリアの中でベストな試合ではなかった。当時は今よりも経験が浅かったと思う。でも、彼が俺に勝つチャンスがあるとは思えない。なぜなら、俺の歩んできた道の方が遥かに険しかったからだ。自信が今、どんどん大きくなっている。だから、ミロシュが俺に勝てるチャンスは全く見当たらない。俺には見えないね」と、初防衛へ向けて絶対の自信を見せていた。

 また、他流試合にも興味はあるかと聞かれると「それはやる価値のある素晴らしいことだと思う。リコは素晴らしい仕事をした。リコが人々に示したのは、キックボクサーがいかにタフになれるかということだ。先人たちはそれをMMAで示し、今はボクシングでも示している。だから俺にとっても、それは挑戦してみたい素晴らしいことだ。俺はGLORYと(他流試合ができる)契約を結んでいるから、クロスオーバーの試合をすることができる。もしGLORYにとって興味深い内容であれば、彼らもそれに対してオープンだ。もし俺が戦えるとしたら、デオンテイ・ワイルダー(元WBC世界ヘビー級王者)を選ぶね。それは素晴らしいことになるだろう」と、いずれボクシングやMMAにも挑戦したいとの意向を示した。

<計量結果>

▼メインイベント GLORY世界ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
モリー・クロマ(ギニア/王者)=105.1kg
ミロシュ・クヴェチカニン(セルビア/挑戦者・同級1位)=102kg

▼ヘビー級 3分3R
アントニオ・プラチバット(クロアチア/元K-1 WORLD GPヘビー級王者/同級3位)=124.1kg
アニス・ブジッド(ベルギー/モロッコ/同級4位)=113.6kg

▼ライトヘビー級 3分3R
メスド・セリモヴィッチ(セルビア)
イリアス・ハムーチェ(モロッコ)

▼キャッチウェイト(67.0kg) 3分3R
ベルジャン・ペポシ(アルバニア)=66.9kg
デニス・デミルカプ(トルコ)=67.0kg

▼GLORYライトヘビー級グランプリ・リザーブファイト 3分3R
セルカン・オズカグライヤン(トルコ)=91.6kg
ジミー・リヴィナス・オマニ(ナイジェリア/オランダ)=94.4kg

▼ウェルター級 3分3R
メフディ・アイト・エル・ハジ(フランス)=76.9kg
フィゲレイド・ランドマン(オランダ)=76.8kg

▼フェザー級 3分3R
アンドレ・サントス(ポルトガル)=64.9kg
ルーニス・セイン(アルジェリア/カンボジア)=64.9kg

▼GLORYライトヘビー級グランプリ1回戦(1) 3分3R
セム・カセレス(トルコ/2024年最優秀新人賞/20勝3敗14KO)=94.6kg
モハメド・ハムディ(モロッコ/22勝4敗10KO)=95.0kg

▼GLORYライトヘビー級グランプリ1回戦(2) 3分3R
バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン/73勝6敗65KO)=94.0kg
モハメド・トゥチャッシー(モロッコ/元ライトヘビー級タイトル挑戦者/20勝3敗14KO)=94.8kg

▼GLORYライトヘビー級グランプリ1回戦(3) 3分3R
ルイス・タバレス(オランダ/65勝11敗21KO)=94kg
ドノバン・ウィッセ(スリナム/元ミドル級王者/23勝2敗10KO)=93.8kg

▼GLORYライトヘビー級グランプリ1回戦(4) 3分3R
マイケル・ボアペア(ガーナ/2025年ライトヘビー級トーナメント優勝者/23勝6敗1分9KO)=94.2kg
アルテム・ヴァヒトフ(ロシア/元ライトヘビー級王者 22勝7敗8KO)=94.5kg

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