2026年6月21日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2026 act.3』のメインイベントにて、SB日本スーパーライト級タイトルマッチで王者イモト・ボルケーノ(FIGHT SCIENCE)とオープンフィンガーグローブマッチで対戦する挑戦者・笠原弘希(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
両者は昨年8月の同タイトルマッチで対戦し、カットによるドクターストップで笠原がTKO負けを喫した。今回の再戦も前回と同じく超過激なSBルールが採用されることとなった。笠原がリベンジしSB史上初の4階級制覇を果たすのか。
同じ相手に負けたら先がない
――イモト選手との再戦が決まりました。前回の試合映像は何回も見られたんですか?
「そんなに見てないですね」
――2Rにイモト選手のパンチを受けて額を切られた瞬間は覚えてますか?
「ジャブが当たって、6年前に重森(陽太)のヒジで切られた古傷がまた切れたなって感じでした」
――イモト選手は今のジムでパンチの打ち方にこだわりがあって練習しているようですが、受けた感覚としては何か違うジャブでした?
「特に変わらず普通のジャブで、ただ受けたタイミングが悪かっただけです」
――あの後すぐに笠原選手はヒジでダウンを取り返して逆襲する中で3Rに出血がひどくなり、ドクターストップによるTKO負けに終わりました。ご自身としては、あのまま試合が進んでいたら勝てたという手応えはありました?
「それはもちろんありましたけど、傷口が大きくて出血がひどかったので、いずれにせよ止められるかなとずっと思ってましたし、焦りの方が大きかったです」
――鏡でその傷口を見るたびに、やはり悔しくなったりしますか?
「傷口がうずくことがあったりもするので、それはありますね」
――イモト選手の攻撃などでイメージ以上のものや、想定外だったものはありました?
「意外と思ったよりリーチが長かったなとは思いましたね。前回の試合は自分のミスが目立ったなと思ったので、ミスがないように今回は動こうかなと思ってます。ちなみにダムさんからは『普通にやれば勝てるので、熱くならずに練習通りのことをやるように』と言われましたね」
――その試合以降、笠原選手は3戦していますが、この期間もイモト選手にリベンジしたい思いは頭から離れなかったですか。
「一試合一試合決まったその試合に集中していたので、リベンジすることに対して特に思うことはなかったんですけど、いつかは再戦をやるだろうなと頭の片隅にはありましたね」
【写真】大流血に追い込まれ、TKO負けとなった前回のイモト戦――イモト選手はMMAのみ1試合し、笠原選手は昨年11月のRISEで白鳥大珠選手からダウンをとって判定勝ち、SBのリングでも今年2月に韓国のヒョン・イジュン選手に2RTKO勝ちと、試合数で差が付いてますけど、ご自身にとって有利になる部分はありますか?
「そこはあまり考えてないですね」
――今回も前回と同じくヒジ打ちあり、オープンフィンガーグローブによる異例のタイトルマッチになりました。そっちの方がご自身にとっては戦いやすいですか?
「戦いやすいというのはないですけど、前回と同じ条件でやられたことをやり返さないとファイターじゃないなと。だから前回と同じルールで勝てば、向こうも逃げ道がなくなり何も言わせないようにしたいなと思っています。だから3度目の対戦もなく、完全決着で終わらせます」
――前回の傷口を狙われれば、今回も開く可能性もありますよね?
「もし当たれば、それはもちろんあるとは思いますけど、もらわないように動きます」
――笠原選手は打ち合い上等のスタイルでもありましたけど、そういう展開にもならない?
「どういう展開でも上等なんですけど、そんなことよりも自分が熱くなってしまうことが自分の弱さだと思うので、熱くならずに戦って勝つ姿をみんなに見せたいと思ってます」
――今まで熱くならずに戦えたことはありますか?
「試合すると全ての試合でどうしても熱くなっちゃうんですけど(苦笑)、意外と白鳥戦は冷静に戦えたかなとは思ってます」
――では、冷静に戦えた時はダウンをとったりと、いい勝ち方ができているわけですね。
「そうですね。冷静に戦えた時は、いい動きができています」
――笠原選手は栗秋祥梧戦、深田一樹戦、重森陽太戦、ジャック戦とリベンジ戦で必ず勝利していて、再戦には強いイメージがありますけど、リベンジ戦だといつもとは違う気持ちになりますか?
「多分、気合いが入るんじゃないですかね。同じ相手に負けたら先がないので、絶対に負けられないという自分の信念があるので、練習から熱くなるんですけど、そこを試合で抑えて今回も挑みたいですね」
――シーザー武志会長から今回の試合に関して何かアドバイスはありました?
「会長からも『熱くならず、しっかり冷静にやれよ』とアドバイスをもらっています」
――今回の一戦は、リベンジ、4階級制覇、ベルト獲得といろいろな意味があると思うんですけど、ご自身にとって一番大きいのは何ですか。
「やはりリベンジすることに燃えてますね」
――勝ってその先に考えていることはありますか。
「いろいろチャレンジしたいことが出てきているので、SBの可能性をどんどん広げていけたらなと思ってます。スッキリ勝つことがもちろん大事だと思うので、スッキリ勝ってからそのことはマイクで言いたいですね」
――上のウェルター級ではチャンピオンの奥山貴大選手がMMAに挑戦したりと、特に目立った動きがありませんが、5階級制覇もありますか。
「特に何も考えてないですね。僕は減量幅がでかいので、会長から『やれ』と言われたらやりますけどっていう感じです。まずは次の試合で勝ってからですね。どっちがトップの器かといったら、みんなは分かってると思います。イモト選手をバッチリ倒してリベンジして4階級制覇しますので期待してください」