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レポート

【K-1】トーナメントは江川優生が全試合初回KOで完全優勝、武尊は村越優汰との接戦で勝利、皇治・木村・林・城戸・山崎・愛鷹がKOの競演

2019/11/24 15:11
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~」2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ ▼第18試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R・延長1R×ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム(タイ)KO 1R 58秒 ※左ボディブロー〇江川優生(POWER OF DREAM/第4代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)※江川がトーナメント優勝。  第2代王者・村越優汰が返上したK-1 WORLD GPフェザー級王座を争う「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」。決勝戦は江川とジャオスアヤイで争われた。  江川は1回戦でホルヘ・バレラを1R1分41秒、左ボディブローでKO。準決勝ではアーサー・メイヤーを1R2分52秒、後ろ蹴りでKOしての決勝進出。対するジャオスアヤイは1回戦で安保璃紅を1R1分18秒、左飛びヒザ蹴りでKO。準決勝では卜部弘嵩を延長戦の末に判定で振り切った。  1R、前に出る江川が右ローと前蹴り。ジャオスアヤイをコーナーに詰めると顔面からボディへのコンビネーション、そして右ロー。さらに左右フックでダウンを奪う。続いての右ローから左ボディでジャオスアヤイは悶絶。江川が全試合初回KOで完全優勝を果たした。  男泣きした江川は「最初に今回戦ってくれた3選手、ありがとうございます。そしてトーナメントに出場してくれた全選手ありがとう。このベルトを夢に見て努力が形になったのが本当に嬉しくて。これからも古川会長よろしくお願いします。ここまでこれたのは家族やジムの仲間や会長のおかげです。これからもパワーオブドリームと江川優生の活躍を期待していてください」と優勝の喜びを語った。 ▼第17試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R〇武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)判定2-0 ※30-29、29-29、30-29×村越優汰(湘南格闘クラブ/第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者)  武尊は今年3月にさいたまスーパーアリーナで開催された『K'FESTA.2』でヨーキッサダー・ユッタチョンブリーを2R2分43秒でKOしたが、右手を骨折して手術したため戦線を離脱していた。今回が約8カ月ぶりの復帰戦となる。  対する村越は2011年4月にプロデビュー。RISEを主戦場に9連勝を飾り、2014年7月には第5代RISEバンタム級王座を獲得。同王座は2015年5月の初防衛戦で那須川天心に敗れて失い、2016年9月には王者と挑戦者の立場を入れ替えて再戦したが、判定2-0で惜敗した。2017年12月からはK-1に主戦場を移し、2018年6月の「K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就くと、今年3月には卜部弘嵩の挑戦を退けて初防衛に成功した。同王座は8月に返上し、打倒・武尊のために階級を上げた。  1R、ローの蹴り合いからスタート。圧力をかけてくる武尊に村越はジャブで対抗。武尊が近づいてくると村越はヒザ蹴り、前蹴りで押し返す。強引に詰める武尊に村越の左ストレートが入る。武尊はパンチを繰り出して強引に距離を詰めるが、村越はクリンチで連打を許さない。  2R、村越は下がりながら左ミドルとジャブ。さらに左ボディから左フック、そしてヒザ蹴り。武尊の機先を制するような攻撃を見せる。武尊も距離を詰めて右ロー、ボディを打つ。武尊は右ストレートを打ち込むが、村越もヒザ蹴りを返す。村越のアッパーやボディをもらっても武尊は前へ出て、村越のボディを打つ。武尊のパンチがガードの上からでも当たり始めた。  3R、武尊が前へ出て右ストレートをヒットさせ、ヒザを蹴り返してくる村越に右フック。村越も左ストレートとジャブを打ち返すが、武尊は怯まず前へ出てボディを打つ。村越のアッパーをもらうと武尊はニヤリと笑う。残り30秒、武尊がヒザ蹴りから左右フック。そして右ストレートと左フックでラッシュを仕掛ける。嵐のような連打で村越は防戦一方に追い込まれ、試合終了。  判定2-0で武尊が復帰戦を勝利で飾ったが、KOを逃した悔しさからかその表情に笑顔はなかった。 「初めて横浜アリーナで試合が出来たことを嬉しく思います。何もないところから始まって小さい会場でやりながらここまで来て、K-1として横浜アリーナへ戻って来れたことがよかったと思います。KOを楽しみにしていた方、すみません。次はもっと仕上げて、最高の身体に仕上げて必ずKOします」と、次回のKO勝ちを誓う武尊。  そして「来年、東京でオリンピックが開催されますが、オリンピックに負けないくらいの格闘技の大会をやりましょうよ。みんなが望んでいる試合、来年、オリンピックイヤーに実現させたいと思っています。ついてきてくれる人を裏切らない。僕がK-1最強を証明します。K-1最高!」とファンに約束した。 [nextpage] ▼第16試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R〇木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス/第6代K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者)KO 2R 2分28秒 ※3ノックダウン×ジョーダン・バルディノッチ(イタリア)  木村は3月に和島大海、5月に近藤魁成、6月にクルーズ・ブリッグス、8月に大泉翔と今年出場した試合全てKO勝ち。K-1には3月大会から全て出場している。  バルディノッチはサウスポーから繰り出す伸びのあるパンチと蹴りが持ち味で、戦績は20勝(7KO)4敗1分。身長181cmのサウスポーで、WTKAイタリア -71kg王者。27歳。  1R、サウスポーのバルディノッチは左右ロー、特に左インローで木村の前足を蹴る。木村は一気に飛び込んでボディを打つ。一定の距離を保ちながら、見合った両者。木村は様子見か。  2R、木村はバルディノッチのインローをバックステップでかわす。木村はフェイントをかけながらパンチを打ち込む隙を窺う。木村がパンチを出してくるとバルディノッチはガードを固めてヒザ蹴り、前蹴り。木村は距離を詰めてボディを集中的に狙い、右ボディでダウンを奪う。  木村は徹底的にボディを連打し、今度は左ボディでダウンを追加。飛びヒザから一気に襲い掛かり、左右ボディの連打で最後は右が突き刺さり、木村が5連続KO勝利を飾った。  木村はマイクで「横浜アリーナ調子はどうですか? 今日はK-1を楽しんでもらえていますでしょうか。控室で見ていてもKOが凄く多くて、これぞK-1だなと思います。僕はもともとK-1を見て希望を持って夢を見ていた少年でした。僕もどこかの少年の心に火をともせたら最高です。僕が憧れたように僕が憧れられる存在になりたいです。そして12月28日、みんな忙しいと思うけれど楽しみたくないですか? K-1が名古屋であります。僕もそこへ出ます。大晦日はいろいろな格闘技があるし、盛り上がっている時期ですが、僕はK-1ファイターとして誇りをもって名古屋にDynamite!!を落としたいと思います」と、次回名古屋大会にも連続参戦するとアピールした。 ▼第15試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R〇ジョーダン・ピケオー(Mike's Gym/第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者)KO 2R 2分40秒 ※3ノックダウン×近藤魁成(大成会館)  ピケオーは2015年5月に初来日し、当時国内トップの実力者だった佐藤嘉洋をKOして注目を集めた。同年7月の『K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント』では決勝でマラット・グレゴリアンに敗れるも、1回戦と準決勝はKO勝ちして準優勝。その後は現在までチンギス・アラゾフに敗れたのみで、日菜太、木村“フィリップ”ミノル、野杁正明といった国内強豪たちを軒並み撃破し、日本人相手に無敗を誇る。戦績は47勝(21KO)7敗1分。  近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビューを飾り、2018年K-1甲子園を連覇。2勝無敗1分の戦績で今年5月、木村“フィリップ”ミノルのK-1 KRUSH FIGHTウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。また、8月のK-1大阪大会では格上の松岡力を一撃初回KOで葬っている。  1R、近藤は回り込みながらローを蹴るが、ガードを固めて前へ出てくるピケオーの圧力に押され気味。近藤はワンツー&右ロー、前へ出てくるピケオーを前蹴りで下がらせる。近藤のジャブがカウンターとなり、ピケオーが一瞬グラつく。右フックのカウンターも入るが、ピケオーはすぐに体勢を立て直す。  2R、ピケオーがワンツーを伸ばしながら前へ出る。近藤はショートのコンビネーションを放つが、ピケオーの右クロスでダウンを奪われる。再開後、右フックで迎え撃つ近藤だが、ピケオーが右ボディで2度目のダウンを追加。立ち上がった近藤だがピケオーが右のパンチで畳み込み、3度目のダウンを奪ってKO勝ちした。  笑顔でマイクを持ったピケオーは「言いたいことは、今日戦った魁成はいい選手でした。やりたいことが全然できなかった。魁成は残念だったが、将来強い選手になると感じました。私は早くK-1のベルトを懸けて試合がしたいです」と、タイトルマッチの実現をアピールした。 [nextpage] ▼第14試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R・延長1R〇林 健太(FLYSKY GYM/K-1 WORLD GPライト級王者)KO 2R 0分35秒 ※右ストレート×金子大輝(K-1ジム大宮チームレオン/Air KBZゴールデンベルトチャンピオンシップ 2017年67kg級王者)  林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、今年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。 金子はMMA(総合格闘技)からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向。2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ(エアカンボーザ)チャンピオンシップに出場し、67kg級でこの大会の2017年王者となった。今年6月、K-1への参戦を表明し、今回が初参戦。  K-1王者vsラウェイ王者の異種格闘技戦となった。  1R、さっそく仕掛けるのはサウスポーの金子。左ストレートと左ローで前へ出ていく。序盤は金子の動きに戸惑った林だが、ガードを固めて右ローを蹴る。独特な動きで攻める金子だが、林が左に合わせた右クロスでダウンを奪う。  一気に打ち合いに出る林が右ローを蹴り、左フックに右ストレート。金子も打ち合いに応じる。林が左ストレートから右ストレートを連打し、金子が大の字となるが、ダウンはゴング後とみなされて無効に。  2R、金子は左ストレートと右フックで前へ出るが、そこへ林が右ストレートをジャストミート。ダウンを奪い、林が再び右ストレートを打ち込むと金子が吹っ飛び、ダウン。レフェリーがここで試合をストップし、林がラウェイからの挑戦者を撃退した。 林はマイクを持つと「前回、8月デニス選手に倒されてしまって、6歳になる長男を泣かせてしまったので圧倒的勝利をと思ったんですが、ちょっと危なっかしくてすいませんでした。KOボーナスでゆっくりしたいと思います。でも、パパかっこよかったやろ。KOボーナスで家族でゆっくりしたいと思います。ありがとうございました」と家族思いの父親に戻った。 ▼第13試合 スーパーファイト -61kg契約 3分3R・延長1R〇皇治(TEAM ONE)KO 2R 2分59秒 ※レフェリーストップ×川原誠也(パンクラスイズム横浜)  皇治は年内休養宣言していたが10月31日に緊急参戦が発表され、その相手は元パンクラスのMMAファイター川原誠也という異色のカードが組まれた。  川原は極真空手出身で高校3年生の時にパンクラスのジムに入門。アマチュアを経て2007年5月にプロデビューし、2008年1月からパンクラスに参戦。破壊力のある打撃を武器に6連勝を飾り、7戦目でパンクラス・バンタム級王座に挑戦したがタイトル奪取に失敗。2011年5月の再挑戦も失敗に終わった。 “悪童”と呼ばれ危険な匂いを常に漂わせ、パンクラスのホープとして期待される存在であり、『戦極』にも出場を果たしたが、2012年7月の試合を最後にリングを離れ、2013年6月に自身のブログで引退を発表した。MMAの戦績は10勝4敗1無効試合。現在31歳。  1R、さっそく右を打ち込んでいく川原に皇治はロープを背負う。左フックでグラつき、川原の連打を浴び続ける皇治。左フック、右フックに頭が揺れ、ダウンを奪われる。  さらなる連打で腰が落ちそうになるが、ハイキック、ヒザで反撃する皇治。コーナーへ釘付けとなり、川原のパンチを浴び続ける。ラッシュで疲れが見え始める川原だが、皇治もダメージで手がほとんど出ない。一度ブレイクになると皇治は右ローを蹴る。川原も右ストレートで皇治をのけ反らせる。連打を続ける川原に皇治の右ハイキックが炸裂。今度は川原がダウンを喫した。  場内は「皇治」コールが沸き起こる。2R、川原の左右フックに皇治は右ローで応戦。パンチで前へ出てくる川原に左ミドルを蹴り、左ボディから左フックのダブル。それでも川原はパンチを打ち返してくる。皇治はジャブでのけ反らせ、左ボディブロー、左右フック、右アッパーと完全に逆転。今度は川原が倒れない番だ。しかし、パンチからの右ミドルで川原がついにダウン。  左ボディブローからの右フック連打で川原が棒立ちとなり、レフェリーがストップ。皇治が苦闘を制して逆転KO勝ちを収めた。  ボロボロとなった皇治は「どう俺、男前やった? 冗談です。あまり人を褒めたくないけれど、川原選手が男前すぎた。ナメてた。川原選手強かった。北岡さん、マントヒヒと言ってこめんなさい。K-1最高ですね。俺はK-1を愛していますが、それ以上にファンを愛しています。いろいろありますが俺は俺を貫きます。K-1が大好きです。皇治軍団最高、K-1最高!みんなとの約束は守るから応援して」と、川原を称えた。 [nextpage] ▼第12試合 スーパーファイト K-1クルーザー級 3分3R・延長1R×ヤン・ジェグン(韓国/GMTジム)KO 1R 0分57秒〇愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  愛鷹は8月24日にエディオンアリーナ大阪にて開催された『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』で、3R57秒、右フック一発でK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンをマットに沈めるジャイアントキリングを起こした。  今回はカリミアンとタイトルマッチで再戦することが決まっていたが、カリミアンが負傷欠場。急遽、招聘されたジェグンと対戦することに。ジェグンは187cmと180cmの愛鷹よりも長身の22歳で、戦績は20勝(14KO)5敗。韓国のIKMFヘビー級王座のタイトル歴がある。  1R、ジェグンは重い右ローを蹴るが、愛鷹は構わず左右フックで突進。ジェグンも強気に打ち合い、両者のフックが激しく交錯する。この打ち合いの中でジェグンは右肩を脱臼して手が上がらない状態に。そこへ愛鷹が右フックを叩き込んでダウンを奪い、ジェグンは右肩の痛みを訴えて立ち上がれなかったため、愛鷹のKO勝ちとなった。  愛鷹はマイクを持つと「2日前にも関わらず日本へ来てくれたヤン選手本当にありがとうございます。タイトルマッチがなくなって本当にショックだったんですが、相手を見つけてもらって皆さんの前で試合が出来ました。20代でK-1チャンピオンという夢はかないそうもありませんが(12月31日が誕生日)、夢は見続けていればいつか叶うので、次は30代でK-1王者になります。ベルトを獲って言いたかったことがあるんです。まずお母さん、おばあちゃん、おじいちゃん、30歳でもこんなに丈夫な体に生んでくれてありがとう。俺まだまだ戦うので温かく見守ってください。必ずK-1王者になるのでこれからも応援してください」と涙で声を詰まらせながら語った。 ▼第11試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・準決勝第2試合 3分3R・延長1R〇江川優生(POWER OF DREAM/第4代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)KO 1R 2分52秒 ※右後ろ蹴り×アーサー・メイヤー(フランス)※江川が決勝戦へ進出。  1回戦でホルヘ・バレラを1分41秒でマットに沈めた江川と、西京春馬の足をローキックで破壊したメイヤーが準決勝で対戦。  1R、左ミドルを蹴るサウスポーのメイヤーに江川は左右ボディブローを叩きつけ、ロープを背負わせてのパンチ連打。さらに胴廻し回転蹴りで魅せる。江川がどんどん圧力をかけてパンチを打ち、メイヤーは手数が少ないながらも左ストレートを打ち返す。すると江川は右ローを多用。メイヤーが飛び後ろ蹴りを放つと、江川はすかさず後ろ蹴りを返す。  この後ろ蹴りで江川のカカトがメイヤーのレバーへモロに突き刺さり、メイヤーは悶絶KO。江川が1回戦に続いての圧勝で決勝戦へコマを進めた。 ▼第10試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・準決勝第1試合 3分3R・延長1R×卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者)延長R 判定0-3 ※9-10×3〇ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム(タイ)※ジャオスアヤイが決勝へ進出。本戦の判定は27-27、28-27、27-27。  1回戦でブランドン・スペインからダウンを奪って判定勝ちした卜部と、安保璃紅を飛びヒザ蹴りからの左フックで初回KOしたジャオスアヤイが準決勝を争う。  1R、卜部のローにジャオスアヤイはハイキックで対抗。ジャオスアヤイは左右に構えを変えるが、卜部はそれに合わせてミドルを蹴る。ジャオスアヤイの右ローを受けると卜部はパンチの連打。ジャオスアヤイの左フックが直撃し、飛びヒザ蹴りをかわした卜部へ右ストレート。これでダウンを喫した卜部に飛びヒザ蹴りで襲い掛かるジャオスアヤイだが、卜部が右フックをヒットさせてダウンを奪い返す。両者の飛びヒザが空中で激突。さらに打ち合いを繰り広げるエキサイティングな展開に。  2R、ジャオスアヤイは右の前蹴り、右ロー、ヒザ蹴りと蹴りで勝負を懸け、卜部は顔面とボディへのパンチ連打。ジャオスアヤイは右ローを蹴りつつ、左フックと右ストレートもしっかり当てに行く。卜部がパンチで詰めていくと至近距離からのハイを蹴るジャオスアヤイ。お互いに左ボディも打つ。ハイキックを連発するジャオスアヤイに卜部は右ストレート多様で応戦する。両者一歩も退かないせめぎ合い。  3R、両者ミドルの蹴り合い。ジャオスアヤイはサウスポーに構える。ボディも打ち合い、ジャブを突き合う。蹴るジャオスアヤイとパンチを打ちに行く卜部。手数と圧力で卜部が押し始め、最後は卜部がジャオスアヤイをコーナーへ追い込む。  本戦の判定はジャッジ1名が卜部を指示したがドロー。延長戦へ突入する。パンチで前へ出るのは卜部だが、ジャオスアヤイも飛びヒザ蹴りやハイキックを繰り出す。両者かなり消耗した様子だが、卜部は前へ出て右を打つ。手数が減ったように見えるジャオスアヤイだが、蹴りはしっかりと当てていく。難しい判定となったが、ジャオスアヤイが判定3-0で決勝進出を決めた。 [nextpage] ▼第9試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R・延長1R〇城戸康裕(谷山ジム/第2代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者)KO 2R 2分29秒 ※左ストレート×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)  これが73戦目となる城戸は36歳の大ベテラン。3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰し、8月大会でアントニオ・ゴメスをKOして健在ぶりをアピールした。  対する神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビューした23歳。6月にはK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦したが、判定で敗れた。今回がK-1本戦初出場。  1R、サウスポーの城戸は右手を伸ばして神保を制し、左ローや神保のヒザへの横蹴りを放つ。神保が前へ出てくるところに左ミドルを蹴り、横蹴りを出して近づけさせない。  2Rも城戸は距離を取り、リングを回り込みながら右ローを蹴る。神保の左フックに城戸が左フックを合わせると神保がバランスを崩し、城戸はハイキックを放って笑顔で優勢をアピール。ロー、ミドルを蹴られる神保だが、ワンツーで突っ込む。しかし、右を打って前へ出てきた城戸に神保が左右フックを打ったところで、城戸が近距離からの意表を突くバックハンドブローでダウンを奪う。追い打ちの連打では左ストレートをヒットさせてダウンを奪い、ここでレフェリーが試合をストップ。城戸が鮮やかなKO勝ちで下克上を阻止した。  城戸はマイクを持つと「横浜アリーナ、10年ぶりに帰ってきました。ちょっと言いたいことがあります。私、思うんですけれど、来年東京オリンピックが開かれます。K-1はオリンピック競技になるべき団体だと思います。今、現在K-1はドーピングチェックをやっていません。なので実際、僕は勝手にやっているヤツがいるなってヤツいると思っています。分かるんです、僕は体育大学卒ですから。僕はそういう選手がK-1の中にいてはいけないと思うんです。武尊とも話すんですが、ドーピングチェックにはお金がかかるんです。だから日本の立ち技格闘技でやっているところはほぼ無いです。僕は来年からチェックをやっていきたいと思います。僕はそのスポンサーを見つけました。お金かかるのでスポンサーの皆様、正々堂々と試合をしたいのでご協力をいただきたいと思います。健全なK-1を!」と、ドーピングチェックの導入を訴えた。 ▼第8試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R〇山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者)KO 1R 1分24秒 ※3ノックダウン×瑠久(K-1 GYM横浜infinity)  山崎は伝統派空手で培った一撃必殺の拳を武器にKrushで2階級制覇。2016年にはK-1 -65kg日本代表決定トーナメントで優勝、世界最強決定トーナメントでは準決勝へ進出。2017年4月の試合後、負傷のため長期欠場し、2018年6月に復帰した。  瑠久はフルコンタクト空手出身で、2017年のK-1甲子園準優勝。ウェルター級からスーパー・ライト級に転向すると堀井翼、松岡翔大を破り2連勝を飾る。再三のアピールが実り、地元・横浜で開催されるK-1への出場が決まった。また、希望通りの“下剋上”マッチに。  1R開始と同時に山崎が仕掛けた。右ストレートからワンツーを放ち、これでさっそくダウンを奪う。後ろ蹴りから打ち合いを挑む山崎。両者の激しい打ち合いが続くが、山崎がスピードと手数で徐々に押していく。山崎がワンツー、後ろ蹴り、バックハンドブローとコーナーで瑠久をめった打ちに。連打を浴びた瑠久は右フックで崩れ落ちる。  勢いに乗る山崎は右を2発撃ち、最後は鮮やかな左掛け蹴り。瑠久にほぼ何もさせず、山崎が圧倒的なKO勝ちを飾った。  山崎はマイクを持つと「久しぶりに最近KOから遠のいていたんですが、皆さんの前でKOを見せられてゴールデンフィスト復活ということで。12月に瑠輝也選手とゲーオのタイトルマッチがありますが、それに向けてしっかり準備していくのでよろしくお願いします」と、タイトル挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R〇佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代K-1 KRUSH FIGHTライト級王者)判定3-0 ※29-28、30-28、30-28×鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/第7代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者)  佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年に王者となった。2018年4月に王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定戦では準優勝。6月大会では不可思をTKOで下している。  鈴木はアマチュアで無敗を誇り、2016年12月にKrushでプロデビュー。2019年1月に王座決定戦を制し、第7代王座を獲得。8月の初防衛戦ではK-1で旗揚げから活躍してきた左右田泰臣の挑戦を受けて防衛に成功し、念願のK-1本戦初出場を果たす。  1R開始と同時に佐々木が右ミドルで先制。鈴木もすかさず左ミドルを蹴り返すが、佐々木はバックステップでかわす。または軸足へのローキック。サウスポーの鈴木は打ち合いで左ストレートを直撃させ、佐々木もワンツーで反撃。鈴木は左ストレート&左ミドル、佐々木は右ストレート&右ミドルを当てていく。  2R、鈴木の左ミドルに軸足蹴りを合わせ、右ストレートも合わせる佐々木。鈴木の右側へと移動してパンチやヒザを打つ。鈴木が見えにくい右外側から左フックを狙う佐々木。左ミドルを蹴っていく鈴木だが、佐々木が巧みにワンツー、右ミドルを次々とヒットさせていく。前蹴りでも突き放す。完全に佐々木のペースに。  3R、佐々木は右ミドル、右インロー、そして鈴木の右側へ移動しながらの右ストレートと鈴木を翻弄。左フックからの右ストレートで大きく鈴木を下がらせる。鈴木も負けじと左ミドルを連打し、ワンツーを返していくが、佐々木を止めることができない。しかし、接近戦になったところで鈴木の左右フックがヒット。鈴木が大チャンスを迎えたかに思えたが、佐々木がすぐにペースを取り戻し、最後は右ストレートで鈴木が吹っ飛んで腰を落とた。  佐々木がテクニックを見せつけ、判定3-0での勝利を収めた。 ▼第6試合 K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチ 3分3R・延長1R〇ロエル・マナート(オランダ/Mejiro Gym Amsterdam/王者)KO 1R 2分19秒 ※パンチ連打×クリス・ブラッドフォード(オーストラリア/TopTier Muay Thai/Team Greco/挑戦者)※マナートが初防衛に成功。  マナートは90年代を代表する名選手にして名伯楽として知られるアンドレ・マナートを父に持ち、2017年11月からK-1に参戦。2018年3月、アントニオ・プラチバットに勝利して王座を奪取した。戦績は24勝(14KO)2敗。  対するブラッドフォードは芦原空手出身で、今回はかつてK-1ヘビー級で活躍したサム・グレコの推薦選手として初参戦。 戦績は24勝(9KO)14敗。当初は今年3月にマナートと対戦するはずだったが、マナートの欠場で今回にスライドした。セコンドにはグレコが就く。  1R、マナートはパンチからの左右ローをしっかりと当てていく。ローがタイミングよくヒットし、ブラッドフォードは左右のパンチを叩きつけてくるがマナートのローと右フックに大きく後退。逃げるところをマナートがパンチの連打で追いかけ、ブラッドフォードは根負けしたようにダウン。10カウントが入り、マナートが圧勝で初防衛に成功。リング上にはピーター・アーツも現れ、マナートを祝福した。  マナートはマイクを持つと「1年ほどリングを離れていましたが、リングに戻ってこれて嬉しく思っています。こうして無事ベルトを守れて嬉しく思っています。また日本へ来て激しい試合を見せたいと思います」と話した。 [nextpage] ▼第5試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦第4試合 3分3R・延長1R×西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第3代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)KO 2R 1分59秒 ※左ローキック〇アーサー・メイヤー(フランス)※メイヤーが準決勝へ進出。  西京は2014年に16歳でプロデビューすると、2015年にK-1甲子園で優勝。2017年6月にK-1で小澤海斗に勝利し、同年10月の再戦でも小澤に勝利して第3代Krushフェザー級王座に就いた。2018年3月には村越に勝利して初防衛に成功すると、6月に「第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に出場して決勝に進出したが、両足をつるという不運に見舞われてTKO負け。今年1月には江川に敗れて王座を失ったが、6月にはバレラをKOして完全復活を遂げた。  対するメイヤーはタイに活動拠点を置くムエタイ選手で、ルンピニーやオームノーイスタジアムで60戦以上のキャリアを積む28歳。戦績は43勝(19KO)19敗1分。サウスポーから繰り出す左ストレートと蹴り技を得意とする。また、2018年2月にはフランスでWBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者MOMOTAROと対戦して判定2-0で勝利を収めている。  1R、サウスポーの西京は左右ローを蹴りつつワンツーを狙う。メイヤーも一発一発が強烈なローキック。西京はその左ローに右フックを合わせてダウンを奪う。一気にパンチでラッシュを仕掛ける西京だが、メイヤーも打ち返してこのラウンドを耐える。  2R、西京が後ろ蹴りを空振りすると、メイヤーは一気にパンチで距離を詰める。メイヤーの左ローを左スネでブロックした西京だったが、その直後に倒れ込み、左足の異常をセコンドに訴える。レフェリーが試合をストップし、メイヤーがKO勝ち。西京は担架で運ばれた。 ▼第4試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦第3試合 3分3R・延長1R〇江川優生(POWER OF DREAM/第4代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)KO 1R 1分41秒 ※左ボディブロー×ホルヘ・バレラ(スペイン/WKL世界フェザー級王者)※江川が準決勝へ進出。  江川は2013年10月に高校生でプロデビュー。武居由樹とは同門であり、高いボクシングスキルとシャープなパンチを持つ。パンチの破壊力に骨が耐えられず拳の負傷に泣かされたが、今年1月にKrushフェザー級王座を奪取。6月の初防衛戦では初回KO勝ちを飾っている。  対するバレラは回転の速いパンチのコンビネーションを武器とし、2017年にISKA欧州フェザー級王座、WKL世界フェザー級王座に就く。2018年6月にK-1初来日を果たすと、第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントで小澤海斗をKO、村越からはダウンを奪った。今年3月には芦澤竜誠もKOしたが、6月には西京春馬にKO負けしている。  1R、序盤に江川が三日月蹴りと左フックをクリーンヒット。顔面とボディに左フックを打ち分けると、バレラも右ストレートを放つ。江川の強烈な左ボディに下がるバレラ。コーナーに追い詰めた江川がとどめの左ボディを突き刺し、バレラは悶絶。江川が圧巻のKO劇で準決勝進出を果たした。 [nextpage] ▼第3試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦第2試合 3分3R・延長1R×安保璃紅(team ALL-WIN/第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者)KO 1R 1分18秒 ※左飛びヒザ蹴り〇ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム(タイ)※ジャオスアヤイが準決勝へ進出。  安保は幼少時代から兄の安保留輝也とともに空手で活躍。2016年9月にKrushデビューを果たすと、無敗のまま第5代スーパー・フェザー級王座に就いた。2017年10月の初防衛戦で敗れて王座を失い、その後2連勝したものの昨年12月に朝久泰央に敗れ、足の手術で長期離脱。今回はフェザー級に転向して復活を目指す。  対するジャオスアヤイはルンピニースタジアムで活躍する18歳で、戦績は62勝(18KO)33敗2分。BBTVスタジアム・フェザー級8位。アグレッシブでKOを狙うファイターであり、二段式の飛びヒザ蹴りやハイキックといった大技でKOすることからタイでも人気・脚光を浴びているという。2018年4月にルンピニーで志朗と対戦し、3Rに飛びヒザ蹴りで2度のダウンを奪ってTKO勝ちしている。  1R、いきなりパンチで仕掛ける安保。左右ボディとローキックを叩きつけるが、ジャオスアヤイも強烈なローを蹴っていく。体格に優る安保がパンチで圧力をかけていったが、ここでジャオスアヤイが得意の二段飛びヒザ蹴り。もらった安保がグラつき、続く左フックでダウン。10カウントが入り、ジャオスアヤイが最高のスタートを切った。 ▼第2試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦第1試合 3分3R・延長1R〇卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者)判定3-0 ※30-28、29-28、29-28×ブランドン・スペイン(オーストラリア/ISKAオーストラリア・ムエタイ・ライト級王者)※卜部が準決勝へ進出。  卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。今年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。今回はそれ以来の試合。トーナメント出場選手の中で最年長の30歳。  対するスペインは幼少期からムエタイの試合に出場し、ジュニア時代にはアマチュアムエタイの世界タイトルを2度獲得。現在はオセアニアを中心にムエタイルールで試合を重ね、20歳にして25勝(14KO)5敗の戦績を誇る。ISKAオーストラリア・ムエタイ・ライト級王座にも就く。前に出る突貫ファイトを信条とし、好戦的なファイトスタイルから現地では“ダイナマイト”の異名を持つ。  1R、前に出てくるスペインに卜部はジャブと左ミドルで対抗。パンチと左ミドルでどんどん前へ出てくるスペインに、卜部はステップで下がりながら回り込む。劣勢かと思われた卜部だったが、左三日月蹴りからの左ハイキックでダウンを奪う。さらに右ストレートをヒットさせ、飛びヒザ蹴りでスペインに鼻血を出させた。  2Rも前に出てくるのはスペイン。卜部は下がりながらも左三日月蹴り、左ミドル、左ボディブローとレバーへの集中攻撃。左ミドルとワンツーを放つスペインだが、卜部はジャブを多用して距離を取り、右ストレートをもらうとすかさず打ち返す。スペインのローをもらう卜部は右ストレートも被弾。  3Rは卜部が右ローを連打、ワンツーを放って前へ出てくるスペインにジャブと左ミドルを蹴る。右ストレートを連続被弾する卜部だが、ジャブと右ストレートを打ち返す。卜部はスリッピングアウェーでスペインの右を受け流し、ジャブを突き続ける。ステップで動くことも止めず、最後は左フック&右ストレートをヒットさせて試合終了。  判定3-0で卜部が勝利を収め、準決勝へコマを進めた。 [nextpage] ▼第1試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R・延長1R×TETSU(月心会チーム侍)判定 ※26-29×3〇斗麗(WIZARDキックボクシングジム)※斗麗がリザーブ権を獲得。  TETSUは2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦すると、佐野天馬、伊澤波人を破って頭角を現した。3連勝で今年6月、江川優生の持つK-1 KRUSH FIGHTフェザー級タイトルに挑戦したが、江川の剛腕の前に1Rでマットに沈んだ。今回が再起戦。戦績は7勝(2KO)2敗。  斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。3連勝で今回のリザーブファイトに抜擢された関西期待の新鋭だ。  1R、斗麗はいつものサウスポーではなくオーソドックスに構え、ワンツーと左ミドルを放つ。TETSUも左ミドルと右ローを返す。TETSUのパンチに左ミドルを合わせる斗麗。頻繁に左右の構えをスイッチする。  2R、TETSUの左ボディが入り始め、前に出てくる斗麗へ右ストレート、飛びヒザ蹴りを放つ。斗麗は左アッパー。打ち合いに行った斗麗にTETSUも応えるが、左ボディを打とうとしたTETSUへ斗麗が右のヒザを突き上げてダウンを奪う。  3R、斗麗が左フックでTETSUにロープを背負わせ、左右ボディ連打からの顔面ヒザ蹴りでダウンを追加。一気にラッシュをかける斗麗にTETSUも打ち合いに応じ、左フックで斗麗をグラつかせる。逆転を狙ってラッシュをかけるTETSUに斗麗はホールディングを繰り返してしまい減点1に。猛然とパンチで襲い掛かるTETSUと必死にこらえる斗麗。勝負は判定に持ち込まれ、2度のダウンを奪った斗麗が4連勝を飾った。 ▼プレリミナリーファイト第5試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R△大岩 翔(湘南格闘クラブ)ドロー 判定0-1 ※29-30、29-29×2△龍斗(K-1 GYM横浜infnity) ▼プレリミナリーファイト第4試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R×久保一馬(FIGHT CLUB 428)判定0-3 ※27-29×3〇佐野純平(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) ▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1スーパー・バンタム級 3分3R〇多久田和馬(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2018 -55kg王者)KO 1R 1分10秒 ※左ハイキック×山脇魁斗(隆拳塾) ▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1フェザー級 3分3R×山浦力也(北斗会館浅科道場)判定0-3 ※28-30×3〇岡嶋形徒(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) ▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・ウェルター級 3分3R〇EITO(HALEO TOP TEAM)KO 1R 2分56秒 ※3ノックダウン×石橋健太朗(K-1ジム目黒TEAM TIGER/第24回K-1チャレンジAクラス +75kg優勝)
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