世界トーナメント制覇に懸けるRISEのエース・原口
2026年6月6日(土)東京・EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)『OURO presents RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO』にて、「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT」のファイナルラウンドに臨む原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)のインタビューが、主催者を通じて届いた。
1年間かけて行われてきた同トーナメント、原口は準決勝で超新星YURA(DIATIGER GYM)との対戦を迎える。ここで勝てば、同日のメインイベントで行われる決勝戦でペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9)かミゲール・トリンダーデ(ポルトガル/Mamba Fight Club)との再戦を迎えることとなる。
自分の本能を信じてやれば
「そうですね。もう歳です(笑)」
――何か心境の変化はありましたか?
「歳で言うとそんなにですけど、RISEでベテランの方なんだなってのを感じましたね。俺も若い時はあったし、今回の対戦相手がYURAくんっていうのもあるので余計にここまで来たのかっていう感じにはなりましたね」
――プロキックボクサーとしてのデビューが2017年なので、キックボクサーとしての活動がちょうど10年になるんですね。
「2017年の6月なのでちょうど今年で10年ですね」
――良い節目じゃないですか。
「そんなことはあまり考えたくないですけどね(笑)」
――大きな節目に結果を残したら、それはそれで大きな達成感があるんじゃないかなって思ってしまいますよ。
「いろいろなチャンスをもらいながら失敗して、今回で取れれば全部失敗したのも良かったじゃないけど、そういう失敗があったから優勝できたと思えるはずなので、そうなったら良いなと思いますね」

――いま失敗したとお話がありましたが、負けた試合からも得たものは大きかったですか?
「結構ありますね。でもGLORYで負けた時は正直どうしていいのか分からなくて、あまり得るものはなかったと思います。やっぱりチャド・コリンズとの試合で得るものが大きかったですね」
――自分の進退を考えたり、これからどうしようかと色々悩んだりもしたんですか?
「進退で言うと退は考えてなかったんですよ。進にはどうしたらいいかしか考えていなくて。ただチャドに負けた時チャドに勝つためだけに準備をしていたんですよ。それって悪いことではないと思うんですけど、結局自分自身がどうなりたいかっていうのを忘れていて、チャド戦に勝つことだけを考えて練習していたんですよね。チャドはこうだからこうとか、こう来るからこうって感じに。あくまでその試合が終わりみたいな、目的がこの試合だけになってしまったので、自分の考えとか自分の良さとかも全部練習から消してしまったなっていうのをその時に知りました。
自分がどうなりたいかっていう途中に試合はあるべきだと思うので、チャドの時はよりそういう風に感じましたね。やっぱり勝つのは大事だけど、自分がどうなりたいか、自分がどういう風になりたくてキックを始めたのかっていうのを原点に帰って再認識できたので、だから良い意味で対戦相手のことばかりを考えないようになりましたね」

――そうした中で迎えたチャド戦ですが、原口選手が倒しそうな場面もありましたよね。
「そこでもっと自分自身というか、自分の本能を信じてやれば良かったよねっていう話なんですよね。自分を信じれずに『練習通りにやろう、練習で決めたことだけをやろう』っていう風に考えていたから、作戦というかとにかく練習でやったことを出そうっていう感じになっちゃいましたね」
――今回の準決勝のYURA戦ではその本能のまま戦いますか?
「もちろん本能でも戦いますけど1、2割というか、YURAくんの良い所と悪い所を把握しつつ、そこをベースに置きながら自分の成長を考えて練習に取り組んでいます。イレギュラーは絶対に起きるし、YURAくんはこうっていう決めつけができないから、映像で分かるようにパンチ力がすごいあってスピードも速いっていうのは誰が見ても分かる所なので、そこだけはベースに置きつつ後はなるようになるよねっていう感じでやっています」
――JTT(JAPAN TOP TEAM)で一緒に練習したというのはアドバンテージにはならないですか?
「お互いにたぶん何もならないと思いますね。YURAくんもその時はBreakingDownが主だったので、オープンフィンガーグローブしてたし、全然違いますね」
――それからの成長の度合いも早いっていうことですね。
「早いしあの子はめちゃくちゃ真面目なんですよ。BreakingDownだから色々なイメージがあると思うけど、あの子は格闘技が好きでほんまに強くなりたいっていうのがしゃべっていても分かるし。だからあの若さでその志を持っているっていうのは凄いですよね。仮にこの試合で僕に負けても、もっともっと強くなっていくと思うし、世界でも戦っていけるだろうという風に感じています」
――では今回の準決勝ではリスペクトを持って倒すことになりますか?
「向こうはたぶんリスペクトを持って倒すんだと思うんですよ。YURAくんは僕の強さにリスペクトしてくれていて、だから『やっぱり原口選手強かったけど勝っちゃった』っていうよりかは『やっぱり原口選手強かったね』って言ってもらえるようにしたいなと思います。良い意味でずっとリスペクトを持ってもらいたいので、やっぱりまだ届かなかったなっていうくらいの感じで勝てれば良いなと思います」
――自分の勝ちパターンは何通りかイメージできていますか?
「色々な想定はしているんですけど、いつも通り色んなパターンを考えてはいますね。逆をいえば自分の負けパターンも考えているし、だからこそ色々な想定はできているので良いイメージができています」




