2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』で、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者・村越優汰(湘南格闘クラブ)のインタビューが主催者を通じて届いた。
対する村越は2011年4月にプロデビュー。RISEを主戦場に9連勝を飾り、2014年7月には第5代RISEバンタム級王座を獲得。同王座は2015年5月の初防衛戦で那須川天心に敗れて失い、2016年9月には王者と挑戦者の立場を入れ替えて再戦したが、判定2-0で惜敗した。2017年12月からはK-1に主戦場を移し、2018年6月の「K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就くと、今年3月には卜部弘嵩の挑戦を退けて初防衛に成功した。
同王座は8月に返上し、「僕はK-1に来る時に最初から武尊選手とやりたいと言っていた」」と、打倒・武尊のために今回階級を上げて臨む。
■武尊選手にストレスを溜めさせる
――念願の武尊戦が実現しました。最初にオファーを受けたときはどんな心境でしたか?
「迷いは一切なかったですね。いつでも自分はやりたかったので、すぐに『お願いします』と答えました」
――村越選手はK-1参戦当初から「武尊選手と戦いたい」と発言していましたよね。
「はい。ずっと言い続けてきたことなので、ついにきたなっていう感じですね。僕もK-1に来てベルトを獲って、防衛もして、武尊選手と同じ階級に上げて…いよいよ武尊選手と戦うところまで辿り着いたんだなと思っています」
――もちろん武尊選手と戦うことではなく勝つことがゴールだと思います。ずばり武尊選手には勝てるという自信があるのでしょうか?
「もちろん勝てると思っていなければ戦いたいなんて発言しません。発言したからには勝ちます」
――村越選手にそのように言わせる自信の根拠となっているものはなんでしょうか?
「僕もなんだかんだで試合は多くやってきているし、今までいろいろ経験をしてきました。『いける!』という自信はその経験から来ています」
――タイプ的にやりやすいという部分もあるのでしょうか?
「そうですね、自分のスタイルと言うより、お互いの得意な攻撃だったりを考えると噛み合うんじゃないかなと思います。ずっと『もし武尊選手と戦うなら…』と思って武尊選手の試合を見て、頭で戦略を考えていたんで勝つイメージは出来上がっています」
――改めて村越選手から見た武選手の印象を教えてください。
「試合を見ていて思うんですけど、本当に気持ちが強いですよね。そして大事なところでしっかりパンチを当てられる、“持ってる”選手だと思いますね。技術的にはパンチの印象が強いですけど、パンチだけではなくて蹴りもできる選手だと思います」
――フィニッシュはパンチですが、そこまでの蹴りがあるからこそパンチが活きている印象です。
「そうですね。パンチで倒したいからと言って、パンチだけで行っても正直そう簡単には当たらない。そこに行くまでの工程があると思うので、その形が上手いんだなと思います」
――言える範囲で構わないので、どんな試合をイメージしていますか?
「とにかく武尊選手の思うような試合・やりたいような試合はさせないってことです。今まで武尊選手とやってきた相手は、みんな真っ正面から打ち合う感じになってしまうじゃないですか。きっと武尊選手と打ち合う気はなかったと思うんですけど、いざ試合をしていると打ち合いになっちゃうんだと思います。武尊選手が相手にそうさせているんだろうし、だからこそ僕は武尊選手がやりたいような試合はさせません」
――これまで武尊選手に敗れてきた選手たちはみんな武尊選手の試合に巻き込まれていた、と。
「そうですね。そうなったら武尊選手の土俵だし、打ち合いになったら武尊選手は抜群に強いと思うので、いかに武尊選手にやりたいことをやらせないかが重要ですね」
――武尊選手はアメリカへも行って練習していますが、村越選手は何か特別な練習は考えてないですか?
「アメリカに行ったらみんながみんな強くなるわけではないと思うし、正直海外で練習したからと言って強くなる保証はないと思います。結局は強くなるかどうかは自分の気持ち次第だと思うので、そこは自分には関係ないですね」
――勝つことはもちろんとして、どんな試合を見せるつもりですか?
「武尊選手にストレスを溜めさせる試合ですね。それができれば最後は自分が勝っていると思います。会見でも話したようにKOで勝つとは言いません。武尊選手を完封します。完封して“武尊選手にはこうやって勝つんだよ”というものを見せるつもりです」