ONE Friday Fights 1502026年4月10日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中▼第7試合 ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R×ホン・チェンジー(中国)KO 1R 2分32秒 ※左三日月蹴り〇山﨑一央(TEAM TEPPEN) 山﨑は極真空手を経て2023年9月に北海道の『BOUT』でプロデビュー。3連勝を飾ったが、2024年7月のワンデートーナメントの決勝戦で、現在ONEで無敗の快進撃を続ける陽勇にKO負けで初黒星。その後は2連続KO勝ちも、2025年2月のRISEで近藤大晟に判定負け。8月のRISEでは新井雄大に3RでKO勝ちした。10月にONE FF初出場を果たすとモロッコのアブデハミド・タルビとのダウン応酬の打ち合いを制して判定勝ち。1月の2戦目ではカーボベルデのディオゴ・ミゲル・シルバに判定勝ちで2連勝。戦績は8勝(4KO)2敗。 チェンジーは14連勝中だという。ONE初参戦。
1R、右カーフを蹴る山﨑に右ストレートを合わせようとするチェンジー。圧をかけるチェンジーは接近すると左右の強打で襲い掛かるが、山崎はブロックしながら右カーフを蹴る。距離に入ると思い切り左右フックを振るチェンジーに、山崎は左フック。
ワンツーをダッキングでかわす山崎はボディから顔面へ、さらにサウスポーから左三日月。右カーフを蹴った山崎はサウスポーになると、右ミドルを蹴ってきたチェンジーに左三日月蹴り一閃。チェンジーはうずくまり、山﨑の鮮やかなKO勝ちとなった。
「初めまして、日本から来た山崎です。最初にパンチをもらって、振ってくることは分かっていたので、それをかわしながら腹は入ると思ったので得意の蹴りで攻めようと思いました。作戦通りです」と勝利者インタビューに答えた山崎には、35万バーツのボーナス。
「TEPPENの選手で僕だけ取ってなかったので、前回負けはしたけれど今回は狙っていたので最高に嬉しいです」と喜んだ。
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▼第6試合 ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R×ホアン・ジェンバン(中国)判定0-3〇吉田晄成(TEAM TEPPEN) 吉田は2022年4月に九州の『大和』でプロデビューし、2024年6月からRISEに参戦。TEAM TEPPENに移籍し、2025年6月に寺山遼冴を破る番狂わせを演じて戦績を5戦全勝(1KO)とすると、9月にONE FF初参戦。トヴァン・ノピアン(インドネシア)に判定勝ちした。しかし、10月の「RISEフェザー級(-57.5kg)王座次期挑戦者決定トーナメント」では、偶発的なバッティングによる負傷判定で梅井泰成に初黒星。2026年2月のONE FFでウズベキスタンのファクリディン・ハサノフに判定勝ちで、ONEでは2連勝。戦績は7勝(1KO)1敗。
1R、左ローの相打ちでジェンバンがバランスを崩す。吉田は右カーフを蹴り、右フックから左ボディ、さらに強いワンツー。両者とも右カーフを織り交ぜる。吉田の左インカーフが強く決まる。両者ともコンビネーションを回転させるが、吉田はステップやスウェーでジェンバンのパンチはかわす。吉田の強いワンツーで後退するジェンバン。
2R、右カーフを蹴る吉田は左三日月からワンツー、ジェンバンのワンツーには左ボディを返す。左フックを打っておき、ワンツーから左ボディを打つ吉田。左フックを強打したかと思えば、すぐに右ストレートを強打。ジェンバンが蹴ってくると必ずパンチを合わせに行く。
ジェンバンの右フックを空振りさせての右ストレート、さらに左三日月。空振りが多いジェンバンは疲労を感じさせる。
3R、ジェンバンのパンチをブロックし、右ストレート、左ボディを返し、左三日月にヒザも突き刺す吉田。3連打のコンビネーションを繰り出すジェンバンだが、そのほとんどを吉田はかわし、右ストレートを強打する。左ミドルには左ボディの返し。
吉田は左ボディ、左フック、右ロー、右ストレートでどんどん前へ出る。手が出なくなったジェンバンだが、左右フックを思い切り振り回す。吉田が前へ出ての強打で試合を締めくくった。
判定は3-0で吉田の完勝。しかし、倒せなかった悔しさか、吉田は手を挙げられても顔は下に向けたままだった。
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▼ONEライト級(-77.1kg)キックボクシング世界王座決定戦 3分5R〇レギン・アーセル(スリナム/Sityodtong Amsterdam)判定3-0×ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ/Sitsongpeenong)※アーセルが新王座に就く。 アーセルは15歳でムエタイを始め、プロに転向するとすぐにオランダ国内には敵がいなくなり海外へ相手を求めた。2016年11月に『Lion Fight』にて世界スーパーミドル級王座をTKOで奪取すると3度の防衛に成功。2017年5月には『Mix Fight Gala』の78.5kgトーナメントでも優勝している。
ONEには2018年4月から参戦し、2019年5月にニキー・ホルツケンに判定勝ちでONEキックボクシング世界ライト級王座を獲得(4度防衛)、2022年10月にはONEムエタイ世界同級王座決定戦で勝利、キックボクシングルールとムエタイルール(3度防衛)の統一王者となった。2016年3月から8年間無敗・23連勝を飾っていたが、2024年5月のアレクシ・ニコラ戦で判定負け。キックボクシング世界王座を奪われたが、10月のダイレクトリマッチでニコラに判定勝ち、王座を奪回した。
しかし、2025年4月の二コラとの3度目のタイトルマッチで体重超過。タイトルをはく奪され、二コラが勝利すればタイトルを獲得する変則王座戦で行われ、アーセルが勝利したため王座は空位となった。2025年8月にはジョージ・ジャービスを1RでKOし、ムエタイ王座3度目の防衛に成功している。
ルンラーウィーは2015年にムエマラソンこといすゞカップトーナメントの70kg級で優勝、中国のEMレジェンドでは2017年に世界75kgトーナメント準優勝、2020年に77kg級王座を獲得。また、インドネシアの伝統武術プンチャック・シラットの2022年世界選手権では金メダルを獲得した。
ONE Friday Fightsには2023年2月から参戦し、3連勝してドミトリー・メンシコフに敗れその後は再び2連勝していたが、2024年11月にジョージ・ジャービスにKO負け。2025年8月にユセフ・アスイックに判定勝ちして戦績を158勝48敗2分とし、今回の王座決定戦に選ばれた。
1R、左インカーフ、左ボディストレートで先手を取るルンラーウィー。アーセルは右インローを返す。ルンラーウィーは左ストレートからの左ロー、前に出たアーセルは右ハイをヒットさせる。ガードを固め、ミドルをスネでブロックして前へ出るアーセルが左右ストレートの連打で下がらせるとボディへの飛びヒザ。
右ストレートからボディへの飛びヒザ、ワンツーで追いかけるアーセルに、左ストレートで反撃するルンラーウィー。アーセルが詰めてくるとヒザも突き上げた。
2Rも前に出るアーセルにルンラーウィーは左ミドル。右インローで崩したアーセルは一気に襲い掛かるが、ルンラーウィーはかわして左ストレート。ルンラーウィーの左ミドルにはアーセルが右インローを返す。ルンラーウィーの左ストレートを浴びたアーセルは飛びヒザ。
左ミドルを蹴り、離れるルンラーウィー。パンチで攻めるアーセルをルンラーウィーは近距離になるとクリンチに持ち込んで連打を許さない。
3R、前に行くアーセルが右ストレート、右インローからの連打、右ストレートでダウンを奪う。ルンラーウィーもワンツーとヒザ、アーセルは右アッパーから左右フック。ルンラーウィーはテンカオで応戦するが、ルンラーウィーの体格に身体ごと押される。
ルンラーウィーの左ストレートをもらうと、舌を出すアーセル。右ストレートからジャンプしての右ミドル、ルンラーウィーは左ストレートからの左ミドル。ルンラーウィーは左ミドルハイを蹴ってアーセルのワンツーはかわす。
4R、アーセルが左右の連打で前へ出る。ルンラーウィーは回り込み、反則となる組んでのヒザ。アーセルの右ストレートでルンラーウィーは大きくのけ反る。ルンラーウィーが左右フックを打ってもすぐに右ストレートを返すアーセル。
アーセルの左カーフにワンツーを返したルンラーウィーは、パンチで追いかけるがアーセルを捉えられない。再び前に出るアーセルに組んでのヒザで注意を受けるルンラーウィー。アーセルは左カーフを蹴って回り込んでいく。
5R、逆転を狙ってワンツーで前へ出るルンラーウィーを、右ストレートで迎え撃つアーセル。近距離の攻防でルンラーウィーの左ヒジ打ちが入ってしまい、イエローカード(1点減点)。再開後、組んでのヒザでルンラーウィーには2枚目のイエローカード。打ち合いに行くルンラーウィーにアーセルも猛然と打ち合う。回転力に優るアーセルが優勢。
左ミドル、左ストレートで攻めるルンラーウィーに場内からは大歓声が沸き起こる。アーセルはステップで回り込み、バックハンドブロー、右ストレート。アーセルは逃げ切り体勢には入らず、前へ出て右ハイを蹴る。
判定3-0でアーセルが勝利し、キックボクシング世界王座に返り咲き。再びムエタイとの2競技統一王者となった。
アーセルはマイクを向けられると「少し危ない場面もあったけれど勝てて嬉しい。誰でも挑戦して来い。ここは俺のテリトリーだ」と叫んだ。