(C)GONG KAKUTOGI/PANCRASE
2026年3月14日(土)、神奈川・横浜武道館で開催される『PANCRASE 361』ナンバーシリーズ開幕戦の3大タイトルマッチの調印式および、ワンマッチを含む会見が行われた。
第9代フライ級王者・伊藤が、2024年7月以来のPANCRASE参戦。ZSTからRIZINを経て、PANCRASEに参戦してMMA6連勝中。
PANCRASEでは、上田将年、秋葉太樹に続き、王座決定戦の有川直毅戦、初防衛戦のムハンマド・サロヒディノフ戦全てをリアネイキドチョークでフィニッシュしている“極めのプリンス”。25年6月にいったん王座を返上していた。
対するは、元フライ級ランカー・カマチョ。2022年6月のLFA134では、現UFCのアルデン・ コリアに判定勝ちしている実力者が、2024年12月以来の参戦。前戦では元フライ級王者・猿飛流をリアネイキドチョークで下している。現在、王者・濱田巧を頂点とするフライ級戦線において、一気にタイトル争いへと割って入る可能性を秘めた、今後の勢力図を大きく左右する重要な一戦だ。
伊藤はUFCを目指すなかで、25年の『ROAD TO UFC』にエントリーも32歳ながらベテランにあたる試合数がネックで選ばれず、『DWCS』での試合機会を求めたが日本人フライ級選手が一気に増えたことで試合が組まれ辛くなっているという。現在はティキ・ゴーセン率いるアーセナルスポーツマネジメントとも契約して交渉を続けており、陣営によれば一時は単発でONE日本大会参戦の話もあったという。
内藤由良の米国コンテンダーシリーズでコーナーマンとして帯同し、「それまで考えたことがなかった『世界』っていう道が見えてきた」という伊藤は、「こで勝っていい流れで対世界、PANCRASEで強い外国人選手と戦わせてもらって、海外に飛び込んで試合してみるのも、今回勝ってからじゃないといけない。まずここをこぼさないようにしっかり勝ちたい」と意気込み。
「正直もうあと何年も格闘技やるってイメージがそんなになくて、本当に悔いなく、どこまで行けるのか挑戦したい」と最終章のチャレンジに向かう。
伊藤盛一郎「悔いなくどこまで行けるか」
伊藤「前回の防衛戦からちょっと試合期間が空いてしまったんですけど(24年7月)、その間ずっとのんびりしただけでなく、いつでも試合できるようしっかり準備し、色々新しいことにも取り組んできました。今回の試合でさらに強くなった姿を見せたいなと思います。前回からPANCRASEが海外で『UFC Fight Pass』で見られるようになったということで、ここでしっかりいい勝ち方で、日本のPANCRASEのフライ級には強い選手がいるぞと世界にアピールしたいと思います。
──対戦するジョセフ・カマチョ選手の印象と試合展望を。
「ジョセフ・カマチョ選手は2連勝中で、(224年5月の浜本)キャット選手との試合を会場で見ていたんですけど、先に効かされても最後まで倒れず、試合は判定で負けちゃったんですけど、普通の人だったらもう倒されて負けてるような試合でも最後まで戦い抜いていました。猿飛流さんとの試合でも最後に逆転で勝利していてすごいなと。
簡単には仕留められない相手ですが、自分は相手をいつも仕留めてきてるんで、スタンドでも得意の組みでもどちらでも仕留める武器を用意してきてるんで、必ず仕留めます」
──ブランクの期間に病気にもなったようですが、どんな状況でしたか。
「試合の話は去年の頭からあったのですが、それがいつあるか分からないから『いつでも行けるように準備しててください』っていうような状況で、最初の半年、6月、7月、そうですね、夏前ぐらいまでもうずっと追い込み続けていたら、それでちょっと多分体が限界というかおかしくなって、肺炎になってしまいました。
治ってきてそこから復帰してまた調子上げてたんですけど、またちょっと調子が悪くなっちゃって──それはちょっとどこかあまり言いたくないんですけどで、去年の本当秋頃ぐらいからもう練習もできない。日常生活もちょっとしんどいなっていう状態で3カ月ぐらい、年末まで本当、スパー1ラウンドとか動くのも1本やって1本休んでとか、結構しんどくて、福井(和幸)代表らにも相談させてもらって今年に入ってからちょっと体調良くなってきたんで、手術はせずに調子良くなってきたんで、『試合どうしますか』って連絡来た時に『やらせてください』とお願いして、3日か4日ぐらいで試合組んでいただいて今回の出場が決まった流れです」
──では今回の試合もコンディションをどこまで上げられるかに向かい合うような試合 になるでしょうか。
「いや、もうバッチリ体調戻ったんで、ここ2戦は(タイトルマッチで)5分5Rの試合だったんですけど、今回3Rの試合なんで、たぶん今まで以上にスピーディーな動きを見せれると思うんで、そこは心配しないでください」
──今後はPANCRASEのベルト奪還が目標となるでしょうか。
「前回の防衛戦で勝ってから今まで、自分の中ではそれまで考えたことがなかったんですけど、『世界』っていう道が見えてきて、ま、(内藤)由良のコンテンダーシリーズについてたっていうのもすごいデカいんですけど、もう1回ベルトを獲るっていうよりは、試合感覚が空いてしまってるんで、まず試合をしなきゃいけないなっていう。ここで勝っていい流れで対世界、PANCRASEで強い外国人選手と戦わせてもらっても面白いと思うし、自分が、海外で試合したことがないんで、海外に飛び込んで試合してみるのも面白いなと 思うんで、今後どうなるか分かんないですけど、今回勝ってからじゃないといけない。まずここをこぼさないようにしっかり勝ちたいと思います」
──さまざまな状況のなかで、色々メンタル面も変わった部分があると思うんですけど、その中で自分自身が成長や手答えを感じてる部分もありますか。
「やっぱりもう自分も今32歳で、これまでずっと後輩だったのが、今はちゃんともうジムの中で先輩の位置にいるんで、後輩たちもたくさんいるし、アマチュアの子とかもやっぱり自分を目標にジムに入ってきてくれる子とかもいて、去年の防衛戦での試合の密着映像を見て、グランドスラムに入りたいと来てくれた若い子とかもいるし、そういう目標になれて今、嬉しい気持ちと、ちっちゃいけどデカい背中見せて、どこまで行けるか挑戦していきたいなと思ってます」
──周囲の環境もあって力になる、そういう年になる?
「はい。もうそうですね。正直もうあと何年も格闘技やるって自分の中でイメージがそんなになくて、まあ『最終』って言いつつもずっと続けてる先輩を自分は知ってるんでアレですけど(笑)、自分は本当に悔いなく、どこまで行けるのか挑戦したいっていう気持ちです」







