王座陥落から再び這い上がってきた梅井(C)RISE
2026年2月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 196』にて、フェザー級(-57.5kg)王座次期挑戦者決定戦3分3R延長1Rで同級4位・大森隆之介(EX ARES)と対戦する同級3位・梅井泰成(Mouton)のインタビューが主催者を通じて届いた。
梅井は、柔道とレスリングをバックボーンに持ち、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代フェザー級王座に就いた。同年8月の防衛戦で門口佳佑に敗れて以降は、ノーコンテストを挟み3連敗と約2年勝利から遠ざかっていたが、2024年6月の翔戦で判定勝ち。10月の「フェザー級王座次期挑戦者決定トーナメント」準決勝では吉田晄成に勝利した。戦績は16勝(3KO)10敗1無効試合。
引き下がってもらうしかない

――ついにフェザー級王座次期挑戦者決定戦ですが、今の心境はいかがですか?
「やっとタイトルに近づくことができる、ついにこの時が来たかって感じです」
――コンディションは良いですか?
「コンディションは良い感じですね。今はもちろん疲労があるけど、この疲労が抜けて試合になったら完璧なんじゃないですかね」
――前回は10月の次期挑戦者決定トーナメントの1回戦でしたが、それも含めて昨年のご自身を振り返ってみていかがですか?
「4月の有井渚海戦の復帰戦からスタートだったじゃないですか。“再起”って言うのはこれで最後にするって自分でも言っていたし、一応結果的に見たら2戦2勝だけど、納得する試合ができたかと言われたらできていないし。4月の有井戦でも課題は出たし、10月の吉田戦に関しては不慮の事故で途中ストップになってしまったりもしました。だから今年は良い年になる前兆が去年できたんじゃないかなと思います。色んなパターンやスタイルを去年の2試合で出して、2試合とも全部違うことをやったし、そういう変化をつけられるようになっているので、今年は自分の番が来るんじゃないかなと思っています」
――連勝したのは久しぶりですね。
「安定感がずっとなかったので連勝したのは久々でしたね」

――1回戦の吉田戦では1ラウンドにダウンも奪っていました。その後に偶発的なバッティングで終わってしまったんですけど、短い間で何か得られたことはありますか?
「試合に関しては記憶が戻ってきていないところもあるんですよね。だから試合については語りづらいんですけど、試合までの練習での過程っていうのがプラスになって自分を成長させてくれたなと感じています。意外と僕が負けるっていう予想が多かった印象で、僕自身も大丈夫なのかなって不安にもなった試合だったので、だからこそ変化をつけることができたし、初めてのスタイルをみんなに見せられたかなと思います」
――今2戦連続でパンチでダウンを奪っていますよね。
「まあたまたまですね(笑)。そんなにパンチ力があるタイプでもないし、タイミングよく当たってるんじゃないですかね」
――当て勘が良くなってきたんですか?
「そういう感じはしないんですけどね。ボクシングは3年前ぐらいから志朗さんやニックさんに教わりながら作ってきてるので、それがちょっとずつ芽を出してきているのかなとは思います」
――ちなみに反対ブロックの大森隆之介vs.翔の試合はご覧になられましたか?
「少し映像で見ましたけど予想通りって感じですね」
――その試合の大森選手の印象はありましたか?
「相変わらず自由にやりたいことをやるスタイルだなって感じですね。ただ僕はあの試合だけでは大森の実力をはかれないと思っていて。翔選手は自分らみたいなファイトスタイルの選手を光らせる戦いをするので、だからあの試合ではちょっと分からないですね」
――大森選手とはプライベートでも親交があるみたいですがどんな仲なんですか?
「会見でも言っていましたけど、家もしょっちゅう泊まりに来ていたし、飯に行ったり夜に遊びに行ったりもしたし、弟のような友達みたいな感覚ですね」
――その仲でも大森選手のことは殴れますか?
「全然殴れます。関係ないです。だって自分の目標や夢に対して、そいつを倒さないと上がれないんだったら、それは申し訳ないけど引き下がってもらうしかないじゃないですか。僕はちょろちょろせずフェザー級1本でやってきているし、どっちの階級(フェザー級とバンタム級)にも選択肢がある人間よりかは、ここ1本って決めているので“負けられないな”って気持ちはありますね」

――じゃあフェザー級のベルトに対する思いは強いということですね。
「ベルトに対してなのかは分からないですけど、フェザー級ってずいぶんベルトの価値も上がったと思うし、チャンピオンがシュートボクシングでも世界チャンピオンになったじゃないですか。強い奴に勝ってこそ格闘家の価値は上がるので、強いチャンピオンからベルトを取りたいっていうのが今の僕のモチベーションで、ここしかチャンスがないと思っています」
――過去に1度巻いているベルトは絶対に取り戻したいですか?
「なんか取り戻すっていう感覚ではないんですよね。あの時ってベルト単体が欲しかったんですよ。ベルトを取って満足していたので、強くなった気でいたんだと思います。だから防衛戦もあんな負け方をしたし、その後も勝てなかったというか。そこで長い時間結果も出なかったけど、ようやく弱さと向き合えるようになって少しずつ変わってきたのかなと感じています」
――まだ目の前の試合に集中していると思いますが、王者・安本晴翔とタイトルマッチでリベンジマッチとなったらどんな試合にしたいですか?
「内容はやってみないと分からないところはあります。安本とかってエリートでスター性があると思うんですけど、僕はその部類ではないと思うし、けっこう底も見てきたし。そういうエリートやスターを倒して勇気を与えることができる試合をしたいです」
――大森選手に「梅井選手に何か一言ありますか」と聞いたら、「バッティングしないでくれ」と言っていました。逆に梅井選手から大森選手に何か一言はありますか?
「バッティングに気をつけてくれ(笑)」
――最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。
「約3年半の間、RISEフェザー級王者という頂を目標にしてずっとやってきて、やっと挑戦者決定戦まで来られました。僕は夢とか目標とかは、そこに対して逃げずに向き合ってやり続けたやつは絶対に叶うって信じているし、そう思っているので、僕がそれを自分の試合を通して体現できたらなと思うので、それで1人でも勇気をもらってくれたり“俺でもできる”って思ってくれるのが1番嬉しいです。やってきたことを信じて勝ちます」



