MMA
レポート

【ONE】パシオがストロー級王座防衛、スタンプがMMA3連勝、内藤のび太が判定勝利も鈴木博昭はスプリット判定負け

2019/11/09 01:11

▼ストロー級(※56.7kg)5分3R
○内藤のび太(日本)
[判定3-0]
×ポンシリ・ミートサティート(タイ)

2014年に修斗世界フライ級王座を獲得後、2016年からONE Championshipに参戦し、同年5月にデェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)に一本勝ち、ONE世界ストロー級王座獲得に成功した。

王座陥落と再度の王座獲得、そして再び王座陥落後、アジアのMMAのレベルアップも著しいなか、2019年3月には、レネ・カタランと対戦し、1R途中にカタランのパウンドで顔面をカット、レフェリーストップでキャリア初のTKO負けを喫した。それはチーム・ラカイ以外のフィリピン人選手に初めてのび太が敗れた試合だった。

しかし、その2カ月後の2019年5月にはアレックス・シウバ(ブラジル)に判定で競り勝ち再起を飾っているのび太。11月8日の対戦相手ポンシリ・ミートサティートは10勝3敗のタイ人ファイター。デビューから9連勝後、現同級王者ジョシュア・パシオの「パシオロック」に敗れ、日本の鈴木隼人にリアネイキドチョークで一本負け。2019年5月に兄弟ファイターのロビン・カタランにTKO勝ちも、8月にミャオ・リータオ(中国)に判定負けを喫している。

元王者ののび太としては、再びタイトルにからむためには落とせない試合となるが、タイガームエタイ所属のポンシリものび太対策を十分に練ってきていることが予想される。果たしてのび太は、再び連勝街道に乗ることができるか。

1R、リングのMMA。ともにオーソドックス構え。ポンシリは右ローから。のび太はシングルレッグへ。頭を押さえて後ろを向いて切ろうとするポンシリは正対。左で差してコーナーに押し込む内藤。そのままロープづたいに回してテイクダウン。クローズドガードのポンシリ。リング中央で再開。鉄槌を落とす内藤。立ち上がって足をさばこうとするがその際でポンシリは立つ。

左ジャブを見せながら近づく内藤は右フックからそのまま組んで左で差して押し込み。頭が下がると右で小手に巻くポンシリは左ヒザを顔面に突き上げる。小外気味に外側に左足をかけてテイクダウン狙う内藤に立つポンシリ。内藤は今度は右で差してテイクダウン。シングルレッグへ。立とうとするポンシリにシングルレッグで倒すも頭を両足で挟むポンシリは頭にヒジを突く。

2R、前後にステップし「頭左」のセコンドの声にそうそうにシングルレッグテイクダウン奪う内藤。インサイドからパウンド。ポンシリは蹴り上げで突き放すと、すぐに組み付く内藤は再びシングルレッグへ。左腕をつかんでパスガード狙い。右足で超えた内藤に下から鉄槌はポンシリ。しかし右で枕に巻いて背中つかせる内藤はハーフからマウントへ!

ポンシリのブリッジをかわし、脇を開けさせると残り1分以上あるが「フィニッシュ」狙い腕十字へ! 上体を起こしたポンシリにオモプラッタ狙いも腕を外したポンシリは下の内藤の足にキック! しかしすぐに足を手繰る内藤は、テイクダウンからマウントを奪ってパウンドしたところでゴング。腕十字を仕掛けて下になって蹴られた失点を奪い返した。

3R、内藤の最初の低いダブルレッグは切るポンシリ。左ハイはブロックする内藤。今度はシングルレッグもポンシリは切る。右を振るフェイクからシングルレッグは内藤。しかしがぶるポンシリはヒザ! 片足にしがみつく内藤に鉄槌! ガード取りながら足関節でポンシリに後ろ向かせた内藤が追いかけテイクダウン! 半身になるポンシリの足首をつかみ頭を抑えヒザ! さらぶポンシリの立ち際にバック狙いから正対際でマウントを奪い細かいパウンド。最後はパウンド連打しゴング。

判定は3-0で内藤。悔しがったポンシリも内藤に拍手。極め切ることはできなかったが、

▼ムエタイ・バンタム級 3分3R
○ゴーンサック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
[判定3-0]
×ハン・ズーハオ(中国)

▼ストロー級(※56.7kg)5分3R
○ロビン・カタラン(フィリピン)
[2R 4分43秒 KO] ※右ハイキック
×グスタオ・バラルト(キューバ)

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