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レポート

【ONE】パシオがストロー級王座防衛、スタンプがMMA3連勝、内藤のび太が判定勝利も鈴木博昭はスプリット判定負け

2019/11/09 01:11

▼ムエタイ・バンタム級 3分3R
○トゥカートン・ペットパタヤイ(タイ)
[判定2-1]
×鈴木博昭(日本)

鈴木は、シュートボクシングの王座を返上し、2018年11月からONE Championshipに参戦。2018年11月のONEデビュー戦でデイヴィダス・ダニラからダウンを奪って判定勝ち、2019年1月にはモハマド・ビン・マフムードに3R TKO勝利し、ONE3戦目でONEムエタイ・バンタム級王座挑戦へ辿り着いた。

2019年5月のノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)との王座戦では、2Rに腓骨を骨折。フットワークが使えなくなるアクシデントのなか、判定3-0で敗れている。

「狙いすぎた」というノンオー戦を経て、タイ人が長いキャリアで培った独特の距離感をいかに攻略するか。「それを攻略するための道の途中です」という鈴木は今回、ノンオーと同じEVOLVE MMA所属のトゥカタトーン・ペットパヤタイ(タイ)と対戦する。

元ルンピニー&ラジャダムナンのランカーのトゥカタトーンは277戦242勝33敗2分という強豪。サウスポーならではの右フックの使い方が厄介だが、鈴木は「その動きは僕も使えるし、そのパターンで来るならば。自分の得意とするところ」と対処に自信を見せている。

またトゥカタトーンは前に出てくるタイプなので「やりやすさはある」と語る鈴木は、トゥカタトーンが対戦相手が強引に入るパンチを被弾していることについて、「まさにそこを糸口にしたいと思っています」と、得意の接近戦での攻略方法も見えているようだ。

ONEムエタイでは、オープンフィンガーグローブで戦っている鈴木。「ボクシンググローブとは違うオープンフィンガーグローブならではの殴り方があります。自分はそこを楽しんで戦えています」という。

9月のONEベトナム大会では、MOMOTAROがシントンノーイをKO。ONE2勝目をマークした。「あの試合は刺激になりました。良いエネルギーを貰えました!」と語る鈴木は、ONEのムエタイルール、さらにキックボクシングルールでも「どちらでもベルトを獲るしかありません」と目標を定めている。

Ares時代から行動を共にする後輩の内藤大樹が10月25日のONEジャカルタ大会でONE初白星をあげ、BELLWOOD FIGHT TEAMとして、再びシュートボクシング協会にも加入し、後輩たちに道を開いた。

「怪物君らしい戦いを楽しみにしていてください」という鈴木は、再びタイトル戦線にからむことができるか。強豪ぞろいONEスーパーシリーズバンタム級での巻き返しに期待だ。

リングでのオープンフィンガーグローブのムエタイ戦。ともにサウスポー構え。1R、左ローを当てる鈴木に左ミドルを返すトゥカートンは左ロー・前蹴りも。蹴り足を掴んでの右を鈴木は狙う。さらに左ミドルを掴んでの左右連打にトゥカタートンは腰を落とすがロープにもたれかかりダウンを逃れる!

2R、オープンフィンガーならではの蹴り足を掴んでの攻撃が有効な鈴木。ローから右を振るがかわすトゥカートンの右ストレートが伸びる。さらに鈴木の蹴り足をつかんでのこかし。左ミドルを当てられつかむ鈴木だが、軸足払いにトゥカートンは倒れず。右ヒジも鈴木もかすめる。左ストレート、右ハイを打つトゥカートン。鈴木も左ミドルを返すが右脇が腫れる。

3R、右ミドルハイを当てるトゥカートン。ローを返す鈴木だが、トゥカートンの右の蹴りが高めになる。さらに左ミドルに鈴木の右脇腹が赤く腫れ上がる。左ストレート、右ハイのトゥカートン。詰める鈴木だがなかなか手が出ない。鈴木のミドルをトゥカートンがつかんでこかす! 立った鈴木が前に出たところでゴング。

肉を斬らせて骨を断とうとした鈴木だが判定はスプリットでトゥカートンが熱戦を制した。

▼ONEフェザー級 5分3R
○キム・ジェオン(韓国)
[3R 0分38秒 TKO]
×ハファエル・ヌネス(ブラジル)

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