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2026年2月18日(木)東京都内で、一般社団法人 Fighters Guild(ファイターズギルド)の設立発表記者会見が行われた。
同団体は、格闘技選手の怪我・資産形成・教育を中立的に支援する非営利インフラ。ブロックチェーン技術を活用し、格闘家支援を「寄付や基金」ではなくグローバルなエコシステムとして制度化する試みとなる。プロボクシング元世界六階級制覇王者のマニー・パッキャオもこの理念に賛同し、パートナーシップ契約を締結したと発表した。
会見には同法人理事のマーカス・ルアー氏(GLORY創設者)、ABEMA格闘chのエグゼクティブプロデューサー・北野雄司氏、abc株式会社代表取締役社長の松田元氏、パッキャオの代理人・ジョージ・チェン氏が登壇。また、ビデオメッセージでマニー・パッキャオ、On The Road Managementのシュウ・ヒラタ氏が協力を表明した。
Fighters Guildの構想概要は以下の通り。
◆団体の垣根を超えた「中立的支援インフラ」
特定の興行団体に依存せず、すべての格闘家が加入可能なセーフティネット(医療支援・資産形成・教育)を提供。
◆「Fighters DAO」による持続可能な資金循環
従来の基金のような切り崩し型ではなく、グローバルなDAOエコシステムを活用し支援原資を継続的に創出
◆医療・資産形成・教育面からアスリートを支援
①医療:見舞金給付、提携医療機関アクセス、治療費の一部補助 等
②資産形成:活動実績に応じたトークン付与、ロックアップを経て引退後資産となる設計
③教育:引退後の就職支援、金融リテラシー教育プログラム提供
2026年春に、国内提携ジム・選手に限定したクローズド・ベータテストを行い、26年後半にプロライセンス保持者等を対象とした一般公募を開始予定。
松田氏は、すでに「選手にも(応募の)声をかけている」といい、近日中にブロックチェーンのトークンのデザインを発表。3月頭から中旬にかけて一部選手の発表があり、3月下旬ぐらいから技術的な部分が始動するという。告知はウェブサイトや広報発信、さらに ABEMAとは春ごろイベントを通して放映がスタートする予定。
プロジェクトは、日本国内の法規制を遵守するため、財源・運営・技術を分離した以下の構造をとっている。
1.Fighters DAO:グローバルな資金調達、資産運用、トークン発行
世界中のファンやスポンサーからの支援をプールし、条件を満たした選手への「助成(Grant)」を実行。
2.一般社団法人 Fighters Guild :国内における窓口、審査、会員管理
選手の怪我や活動状況を審査し、DAO に対して「給付の推薦」を行う。※ 日本法人が金融商品(保険等)の販売を行うことはない。
3.技術監査パートナー (abc 株式会社):上記1と2の間で、不正な資金移動がないか、審査データは正しいか等を技術的に監視・監査する。
4.放送・配信プラットフォーム(ABEMA): 取り組みの社会発信、ファン参加型企画、支援の可視化に関するコンテンツ連携を推進する。
松田氏は、「広くアスリートの方々のいわゆる“退職金”的な位置づけであったりとか、厚生年金的な位置づけのものを作り出せないかということを企図して、今回参加をさせていただいております。そのために具体的な技術として、ブロックチェーンと言われる、非常に透明性の高いパブリックな新しいインターネットの技術を活用することによってファイターの方のセカンドキャリアを支援したりとか、厚生年金的なもの、あるいは共済的なものにできるのではないのかなということを考えて今回、マーカスさん、そしてジョージさん、北野さん、発起人の皆様とご一緒させていただいています。
私自身も個人的に格闘技の大ファンで、常にいろんな興行を見させていただいているんですけれども、選手というのは怪我というリスクであったり、大きな興行に至るまでに非常に安いファイトマネーで戦わなければならなかったりという様々な課題を抱えているんですけれども、今マーケットが抱えている課題の一つは選手が非常に消費されてしまっているなと。ある種メディアにも消費されてしまっていて。まあ、強いか弱いかわからないけど、とりあえず目立つから出て行く。でも飽きられたら捨てられるみたいなことがあったりとか、とても強いけど怪我をしてしまって捨てられてしまう、消費されてしまうファイターがいることに課題を感じていました。この消費される選手を“資産”にしていこうと。彼の活動をそのまま資産化させていくための技術として、ブロックチェーンというものが使えるんではないのかなということが考えているところでございます」と語った。
また、今回のプロジェクトに参加するABEMA格闘chの北野氏は、「このFighters Guildという新しい事業と、格闘家ファースト、格闘家を大切にしようという精神で支援をしていただけることになったABC様で、単に格闘家の支援をするだけじゃなくて、我々のような日本のプラットフォームが世界に出て行って競争をしたり、新しいコンテンツをオンエアしたりするっていうこともご支援をいただけることに感謝したいと思います。これからは日本のみならず、世界のコンテンツを世界中に向けてオンエアをしていくことをABEME Liveを通じてやっていきたいと思ってます。今回、マニー・パッキャオ氏がアメリカを中心になさってる興行のオンエアをさせていただくことになりました。いつ開始するかについては今、細かく協議中ですが、おそらく春頃に」と、新たな展開についても語った(※追記あり)。






