ラグビー特訓に全力で挑む卜部。「明日は筋肉痛になっていると思います」(木津)
2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり』に出場する卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、5日(火)東京・日野自動車総合グランドにて特別公開練習を行った。
「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」に臨む卜部が自ら志願して行ったのは、親交のある日野レッドドルフィンズの元ラグビー日本代表・木津武士の指導のもとラグビーのトレーニングを行うというもの。
卜部は「ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍はもちろん、以前からラグビー選手にはリスペクトがあった。ラグビーは色々な競技がある中でメンタル・フィジカル両面で本当に高いレベルにある競技で、学ぶことがたくさんある」と、その理由を語る。
今回卜部が体験したトレーニングの内容は、ウォームアップを兼ねた間接視野(特定のものに焦点を絞らず視界全体を捉える見方)を広げるトレーニングに始まり、スクラムマシンを使ってのダッシュ、伏せた状態とタックルを繰り返すトレーニング、タックルからボールを受け取ってコンタクトしながらボールを運ぶトレーニング、左右に並んだ相手に交互にボールを持ってぶつかっていくトレーニングなどの4種目。
木津は「ラグビーは漢字で闘球と書くぐらい、格闘技の要素がめちゃめちゃある競技。少しでもK-1に使えるものがあったら良いなと思い、協力させてもらいました。これが何か良いきっかけになれば嬉しいです。フィジカルも大事なんですけど、やっぱり最終的には“絶対負けへん!”という気持ちです。ラグビーも身体をどんどん相手に当ててやらなやられる。そういうところはK-1にも絶対あると思うので、ラグビーと格闘技には近いものがあると思っています」と話す。
トレーニングを体験した卜部は「1日3試合のトーナメントは怪我をするのが当たり前。毎回足が動かなくなったり、どこかが折れたり。その中で勝っていかなきゃいけないもので、ラグビーの選手もどこか怪我をして身体が痛いからと言って、試合を放棄することはないと思います。みんな身体が痛くてもすぐに走ってプレーをする。そういう面でメンタルも含めて刺激をもらいました」と、トーナメントに向けて役立ったとの感想を述べた。
また、木津が「僕は4年前のワールドカップ・イングランド大会に出させてもらったのですが、今回の日本大会は日本代表から外れてしまいました。悔しい気持ちもあるし、下からどんどん良い選手が来るので、そういった選手に負けへんようにやるっていうのは多分(卜部と)同じだと思います。僕は年齢を言い訳にしたくないし、ベテランやからこそ出来ることもあると思う。そういった経験で若い選手をいなしていってほしいですね。僕も弘嵩が最後まで戦いきる姿を見て、4年後のワールドカップを目指したいと思います」と、トーナメント出場選手最年長として若い世代と争う卜部に木津はエールを送った。
卜部も「本当にそうですね。僕は他の若い選手よりもたくさん経験してきたので、そういう気持ちや経験を活かしてトーナメントを勝ちたいです。11月にK-1チャンピオンになって、来年1月から開幕するラグビートップリーグの試合を見に行きたいと思います」と共感していた。