キックボクシング
レポート

【RISE】秀樹がメインで勝利し白鳥大珠とのタイトル戦アピール、政所仁は大崎孔稀からダウン奪って撃退

2019/11/04 23:11

▼第7試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
×松谷 桐(VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFフライ級王者)
延長R 判定0-3 ※9-10、8-10、8-10
〇風音(TEAM TEPPEN/同級4位)
※本戦の判定は28-28、28-29、29-29。


 風音は関西から上京してTEAM TEPPEN所属となり、3月大会は2RでKO勝ち、6月大会ではKOSスーパーフライ級王者・松岡宏宜と超アグレッシブな試合を展開し、判定勝ち。9月大会では約2年ぶりに復帰したISKAインターコンチネンタルフライ級王者・麗也をKOする大物食いを達成した。


 松谷はジュニアキックで活躍し、Bigbangアマチュア-45kg王座、WBCムエタイアマチュアU18-52kg王座などを獲得。2017年10月にプロデビューすると、無敗のまま僅か6戦目でNJKFフライ級王座に就いた。そこからさらに連勝記録を伸ばしていったが、今年7月の仲山大雅戦で初回KO負けを喫し、10戦目にしてプロ初黒星。戦績を9勝(5KO)1敗とした。

 風音は那須川天心、白鳥大珠と豪華なセコンドを連れて入場した。


 1R、ローの蹴り合いから風音が右ストレートを狙って前へ出る。サウスポーの松谷は蹴りを出しながら、ジャブ、左ストレートを当てに行く。松谷の左をもらっても風音はどんどん前へ出る。


 2Rも前に出るのは風音。左フックを風音がヒットさせると松谷が左ストレートを返す。風音がコーナーへ追い込んでの打ち合いでもお互いに当て合うが、終盤になると松谷が蹴りを混ぜながら左ストレートをヒットさせた。


 3R、猛然とパンチで攻める風音が右フック、右ストレートをヒットさせる。松谷も負けじと蹴りから左ストレート。両者組み合う場面が多くなり、松谷に警告、風音は1Rのつかんでの連続攻撃に続いての警告で減点1に。さらに攻める風音に松谷も打ち合うが、風音の蹴りをキャッチしたまま数歩歩いてしまい、残り10秒で警告による減点1。まさかの展開に場内は大いに盛り上がる。

 そのまま打ち合いを繰り広げて本戦は終了。ジャッジ1名が風音を支持したが延長戦へ突入する。


 延長Rもお互いにパンチを当て合う展開に。風音はどんどん前へ出てパンチを放っていく。風音が右ボディをヒットさせると、松谷がすかさず左ストレート。しかし、風音の猛攻に松谷はホールディングが多くなり、ついに減点をとられる。風音は攻撃の手を最後まで休めず、判定3-0で前回に続いて他団体王者を破った。


 激闘を制した風音は「けっこう面白かったでしょう。(政所)仁、つないだから勝てよ。そして俺と早くやろうよ。その先にいる王者の田丸、早く俺とやろうや。早く出てきて俺にベルト獲らせてくれや。俺、かっけー!」と、ランキング1位の政所仁、そして王者の田丸辰に宣戦布告した。
 
▼第6試合 -62kg契約 3分3R延長1R
〇野辺広大(BRING IT ONパラエストラAKK/前RISEスーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
×石月祐作(KAGAYAKI/2018年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級優勝)


 野辺は2011年11月にRISEでプロデビュー、空手仕込みの蹴り技を武器に高い勝率を上げ、2015年1月には現シュートボクシングのエース・海人からも勝利を収めている。2016年1月にはトーナメントを制して第4代RISEスーパーフェザー級王座を獲得。那須川天心とRISE新時代を担うエース候補として期待されたが、2017年11月の初防衛戦で現王者チャンヒョン・リーに敗れて王座を失った。2018年6月の裕樹戦に敗れて以降、怪我や学業などの理由でリングから遠ざかっていたが、今回戦列に復帰する。


 対する石月は元MA日本キックボクシング連盟ウェルター級王者・伊達皇輝を師に持ち、昨年のRISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝した。現在6連勝中で勢いがあり、KO率も高い攻撃力で野辺の首を狙う。


 1R、ローの蹴り合いから野辺が左ミドルを蹴り始めると一転、石月はパンチで前へ出る。野辺もワンツーの右ストレートを強打し、左ボディのダブルを打つ。


 2R、ボディの打ち合いから石月が前へ出てパンチで勝負をかける。野辺は右ロー連打で応戦。両者のパンチと蹴りが激しく交錯し、野辺はなんと居合パンチも繰り出す。


 3R、野辺がヒザと前蹴り、パンチでボディを攻めて攻勢に出れば、石月もパンチで前へ出て一進一退の攻防が続く。野辺がクリーンヒットを奪えば石月も負けじと打ち返す。野辺はハイキック、バックハンドブローと大技も放ち、顔面前蹴りで石月を突き放す。


 お互いの意地がぶつかり合った熱闘は判定3-0で野辺が勝利。復帰戦を勝利で飾った野辺は「お久しぶりです。久々なのにこんなにたくさん応援してくださってありがとうございます。石月選手もありがとうございました。また戻ってきますので応援お願いします」と復帰の挨拶をした。

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